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Doraneko&Donuts

おすすめの本と映画と音楽をお茶を飲みながらまったりと語るブログ

「バケモノの子」は少年の成長物語を覆したのか?

音楽・映画おすすめ

バケモノの子 (角川文庫)

 

おすすめ映画情報23

ちわ、おいさんです。

みんな楽しい夏休みの間で映画観てますか? 

 

各いうわしも遅ればせながら先日バケモノの子を見てきまして、以外な程に人がいない映画館で子供の騒ぐ声も聞くこともなく、けっこう快適に見てきましたw

 

そこで今回はそんな「バケモノの子」について語ってみたいと思います。

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今年の夏は擬似家族モノが多い?

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これも世の風潮だろうか?

今年はやたら日本映画で擬似家族をテーマにしたものがもてはやされているような気がする。

先日まで公開していた海街Diaryなんかもその類だろう。

なんだろう?

これは今の日本人が新しい家族の在り方を求めているのだろうか?現代人は身近な血の繋がった家族よりも赤の他人とのキズナを求めているように思えてならない。

シェアハウスとかが流行るのもその影響なのだろうか?

 

さて、そんな世間に擬似家族の幻想がもてはやされている昨今だが、アニメの世界において、一番出来の良い擬似家族ものといったらこのバケモノの子だろう。 

 

ストーリーは他のブログやもうすでに見られている方たちが大勢いることだろうから、今更ここで語るまでもないだろうが、ようするに少年が居場所を失くして、異世界に迷い込み、そこで新たな家族と出会って(嫌々だが)、成長していくという構図の成長物語である。

 

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今回の細田作品は子供の観るものではない?

先にこの作品を見られた方たちの間で、細田監督の作品は子供が見る映画ではないという意見を良く聞く。

ワシ自身も前作の「おおかみこどもの雨と雪」まではそのように思っていた。

細田守監督の作るアニメ映画は第一作の「時をかける少女」 から、子供が観るにはちと難解ではないか?という疑問が頭にもたげていた。

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しかし、今作はあえていうと「子供でも見られる作品」を目指しているようにわしには思えた。

理由はいくつかあるが、その一つにこの作品が単純な少年の成長物語の構図をもっているからだろう。

 

確かに主人公の生い立ちはやや子供向けのアニメに比べてヘビーで、冒頭の宗主様うんぬんの戦い等の説明も子供には理解し難いかもしれない。

しかしこの映画の随所で展開される、いささかベタと思えるような師匠と弟子の葛藤、修行を通じていつの間にか師弟愛にキズナが生まれ、邪悪な心を持つライバルを倒す。というプロットは、少年漫画で見られた王道のストーリー性を備えている。

 

しかもそれが、普通の週刊少年ジャンプ的な少年漫画になっていないところに細田監督の才能が伺える。

 

おそらく細田監督自身もこれまでの作品を、散々子供向きでないことを指摘されてきたのだろう。

それを今回はあえて「少年の成長物語」という使い古されたモチーフに焦点を当てて、また新たな成長物語を世に送り出したのかもしれない。

 

それ故に今作は大人でも子供でも仲良く見られる作品に仕上がっているとわしは思う。

 

もし子供が映画を観終わったあと、

「あの場面はどういう意味だったの?」と疑問を呈したら、

「これはこういう意味だったんじゃないかな?あの時の主人公の想いはこうだったんじゃないかな?……お前はどう思う?」

親は優しく解説しつつ、子供自身の言葉で感想を語らせればいい。

 

そんな風に、映画を観終わったあとで親と子が一つの作品について語り合えば素敵だな、とわしは思った。(*´∀`*)

 

大泉洋や役所広司よりもうまかったあの俳優!

この映画では女優の宮崎あおいや今が旬の広瀬すず、大泉洋、役所広司などの大物俳優陣が声を当てているのも評判を呼んだ。

ある意味、大泉洋や役所広司が声優をやって上手いのは当たり前である。

しかし、この映画で以外な異彩を放っていたのは、個人的に一番のお気に入りの豚顔の坊さんこと百秋坊である。

すごくかっこいい声の声優さんが声を充てているんだなと思っていたら、エンドロールを見てびっくりした!

 

まさかあの百秋坊リリー・フランキーだったとは!

 

リリー・フランキーって、あのリリー・フランキーですよ。

東京タワー」ですよ(;´∀`)

そんなリリーさんがあんなにカッコイイ声が出せるなんて

……驚きですねw(;´∀`)

しかも意外と演技も上手で、正直、大泉洋の猿のバケモノや役所広司の熊のバケモノよりもハマッていた。あの演技力にびっくりであるw

 

まぁ、そんな感じでリリー・フランキーの以外な才能をみた感じのした映画ではあったが、話的には前述したとおり、少年マンガの成長物語的なストーリーを踏んでいるのでサマーウォーズに比べれば目新しさはないかもしれないが、比較的楽しむことができる作品である。