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Doraneko&Donuts

おすすめの本と映画と音楽をお茶を飲みながらまったりと語るブログ

ドラねこが語る「どら平太」の魅力について

音楽・映画おすすめ

どら平太 [DVD]

 

おすすめ映画情報27

ちわ、わしです。 

みんな連休中はたくさん映画を観たのかな? 

 

 

今週わしがおすすめするのは、今時珍しいほどの本格的な時代劇、 

どら平太です。

それではさっそく、どんな映画なのか語ってみましょう(^^)。

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どら猫や道楽息子の「どら平太」

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始まって10分間で、この映画は良い映画だと感じた。

 

それがこの映画のすごいところである。

冒頭のシーンを10分観ただけで「おもしろい!」感じられる映画なんて、そうお目にかかれるものではない。

 

ある「小」藩に新任の町奉行が任命されてきた。

しかし、行く日待ってもやってこない新しい町奉行を「どら平太」と、その素行の悪さを町の人達はおろか、町奉行所の役人たちも噂しあっていた。

その「どら平太」こと望月小平太が、ようやく藩にやってきたと思ったら、いきなり藩政の重臣一同の前で「堀外」の大掃除をする、と藩主の上意書をもって高々と宣言する。

あっけに取られている重臣たちを尻目に、どら平太は藩の中でも一際悪の吹き溜まりとして有名な「堀外」の中に自ら単身乗り込むのだった…

 

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市川崑監督、名作ですw

このどら平太映画企画・製作グループ「四騎の会」によって山本周五郎の「町奉行日記」を元に共同してシナリオを執筆したことから始まった。

四騎の会とは、日本映画会の重鎮、 市川崑、黒澤明木下惠介小林正樹の4人が斜陽産業として傾きつつある日本映画をどうにかしようと、監督間の垣根を超えて世界に名だたる名作を作ろうと結成された集まりのことである。

当初はこの4人で映画を実際に撮るつもりだったらしいが、諸事情あって実現せず、数十年の時を経てようやく2000年に市川崑監督の手によって映画化された伝説の一本である。

 

この映画はそんな大物4人が脚本を練っていただけあって、まあ脚本が素晴らしい!

そして市川崑監督の紡ぎだす映画の中の画面には無駄な画が一枚もない!

セリフなどで余分に話を説明しようとせずに、すべて画面の中の映像で説明しまっているのだ。そのムダのない構成力には驚かずにはいられない。

 

わしは常々、市川崑監督という人は無駄のない描写と、必要最小限の演出方法で淡々と作品を撮ってきた監督だと思っていた。

この作品はそんな崑監督の真骨頂が随所に盛り込まれた作品と言っていいだろう。

 

主演に役所広司を起用するなど、豪華な俳優陣で構成された本作は、安心して最後まで見られる内容になっている。

そして何より役所広司の演技は素晴らしい。

どら平太の剛毅で無頼ながらもどこか飄々として掴みきれない性格を見事に表現している。

 

この映画は画面構成、朴訥とした演出、独特の音楽……。

特に音楽はこれを聞いているとどこか後の「盤嶽の一生」にも通ずる市川崑らしい時代劇が感じられて、昔観た「盤嶽の一生」の素晴らしさを思い出さずにはいられない。

 

殺陣に音がないのが……

ただ少し、難点を言うと「音」だろうか?

 

これは「るろうに剣心」を観た時もわしが常々言っていることだが、時代劇にとって重要なのは殺陣シーン。その中で特にが重要な鍵を握っている。

この時代劇にも最後に50人切りの殺陣が待っているのだが、監督の意向により、暴力的な血しぶきや切られる時の音がほとんどないように表現されている。

これが最後の最後くらい派手にやって欲しかったと少し残念ではあった。

 

最近は時代劇自体も少なく、その中から良い時代劇を選ぶとなるともっと少なくなってしまっている状態だが、いち時代劇ファンとしてはこのどら平太は誰にでもおすすめできる名作であるということができるだろう。

 

こういう良い時代劇がもっと今の日本に復活してくれたら嬉しいのだが……