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Doraneko&Donuts

おすすめの本と映画と音楽をお茶を飲みながらまったりと語るブログ

東浩紀に学ぶGoogleの検索を裏切る方法とは?

おすすめの本

弱いつながり 検索ワードを探す旅

 

ドラねこ書店 おすすめの本80

ちわ、おいさんです。 

今日も懲りずに本をススメていくよ。(*´∀`*)

 

先週色々読んでいた本の中でやはりいちばんおもしろかったのは、

今なにかと話題になっているこの本、東浩紀の「弱いつながり 検索ワードを探す旅

実は何気ないきっかけでこの本を読みだしたのだが、読んでみるとこれが止まらない。本自体わかりやすい文章で書かれているのでスラスラと読んでしまった。

 

なんだか大変勉強になったような気がするから今回はこの弱いつながり 検索ワードを探す旅」を紹介してみるよ(^^)。

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弱いつながり 検索ワードを探す旅

弱いつながり 検索ワードを探す旅

弱いつながり 検索ワードを探す旅

 

気がついたら自分自身よくネットを利用している。

 

昔はそうではなかったのに、今やTVを見る時間は減り、1日の大半を読書とネットに時間を割いている。

仕事をネット経由で受けているといいこともあって、今やネットはわしらには欠かせないライフラインだ。

そう、お手軽で安価で自分の好きなように使えるネットだからこそ、そこには意外な弱点がある。 

 

この本はそんなネットの弱点に焦点を当てながら、ネットに囚われずに弱い現実をより良く生きていくためのアイデアが詰め込まれた本である。と、言っておけばよいだろうか?w

 

そんな感じのことが書かれた本である。 

 

見たいものしか見ることのできないネット

ネットにはノイズがない。だからリアルでノイズをいれる。弱いリアルがあって、はじめてネットの強さを活かせるのです

p15

この言葉はつまり、外の世界を見ずにネットにばかり接していると視野が狭くなるということだろう。

当たり前のことに聞こえるかもしれないが、これは意外と含蓄のある言葉である。

 

ワシ自身、普通にTVなど見ずに世の中の情報はほとんどネットでまかなっていた時期があった。

しかしそんな生活も3年前何気なく一人旅をしたことでだいぶ見方が変わったのを覚えている。

 

旅をすることで今自分が住んでいる現在の(震災後の)日本の事だったり、自分が今置かれている現実だったり、親などの近親者との距離だったりと色んな物事を距離をとって眺めることができた。

その時は何気なく、神社仏閣やパワースポットを巡るために、行き当たりばったりでバックパックを担いで各地をまわったが、この無計画さがわしの旅をもう一段面白いものに変えてくれた。

 

この無計画さというのが一人旅には大事なのだ

 

旅をしていて困るのは当初予定した計画が早くも達成されてしまった時である。

次の日の目的地にはまだ遠く、今日の肯定は予想外に早く消化されてしまい、ふとした時にその場でスマホでグーグルに検索をかけ、全然興味はないけど今の自分がいる位置からある有名な観光地・面白そうな場所を選んでその目的地に行ってみる。

 

すると不思議にも面白い目にあった。

もう一度言いますが、環境を意図的に変えることです。

環境を変え、考える事、思いつくこと、欲望することそのものが変わる可能性に賭けること。自分が置かれた環境を、自分の意志で壊し、変えていくこと。自分と環境の一致を自ら壊していくこと。グーグルが与えた検索ワードを意図的に裏切ること。

環境が求める自分のすがたに、定期的にノイズを忍びこませること。

p11

そういった行き当たりばったりの面白さ。

計画にはない予想を超えた出会いというものが旅には大切な要素なのだと思う。

 

自分の見たいものしか見ない旅。

これはいわゆる自分が見たいものしか見ないネットと同じである。

これは旅でやってみても実は意外と面白く無い。

 

それよりも自分が興味のない、もしくは知らない場所に足を向けてみると思いの外、おもしろい出会いにつながるものなのだw

 

そうした予測の付かない力を使うこと。

自分の普段置かれた環境ではやりそうもないことをするのが旅の醍醐味であり、これがグーグルの検索の力を意図的に裏切るノイズなのだろう。

 

もう少し偶然の力を信じてみよう

世の中の人生論は、たいてい二つに分けられます。ひとつの場所にとどまって、いまある人間関係を大切にして、コミュニティを深めて成功しろというタイプのものと、ひとつの場所にとどまらず、どんどん環境を切り替えて、広い世界を見て成功しろというタイプのもの。村人タイプ旅人タイプです。でも本当は二つとも同じように狭い生き方なのです。

だから勧めたいのは、第三の観光客タイプの生き方です。

村人であることを忘れずに、自分の世界を拡げるノイズとして旅を利用すること。旅に過剰な期待をせずに(自分探しをしない!)、自分の検索ワードを拡げる経験として、クールに付き合うこと。25年後の観光客が、福島に来て、それまではいちども経験しなかった「原子力」や「放射能」を検索してくれれば、それで福島第一原発観光地化計画は成功です。

検索とは一種の旅です。検索結果一覧を見るぼくたちの視線は、観光客の視線に似てないでしょうか。

P55

自分が一人旅で見つけたもの。

それは偶然の力の大切さなのかもしれない。

 

ふとするとわしらはこの自分の人生をもうすでに型にハメられた可能性が殆どなくなった人生のように錯覚してしまいがちだが、自分の意志でいくらでも自由になる旅をすると、それがいかに根拠の無いものかということがよく分かる。

 

世界は広い、それゆえに色んな可能性に満ちている。

しかしそれが全て良い物であるとは限らないが、それでもふとした衝動に駆られて普段の環境を離れ、自分の好きに行動できる時間が持てた時、その場でひらめいたノイズに任せて道を歩んでいくと、予想もしなかった世界が開けてくるかもしれない。

 

ネットは著者が言うとおりPCの前の利用者を固定化するツールである。全てに繋がっているようで、実は今いる場所に囚われていく。

そんな危険があるメディアだ。

しかしそんな便利で全てが手元に届く情報を、意図して裏切ってどこか遠くへ歩き出せば、今の自分をもっと高みへ広げてくれる生きた情報に接することができるかもしれない。

 

これだけネットが普及した世の中だからこそ、その当たり前の限界に気付きたい

 

www.doraneko86.net