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Doraneko&Donuts

おすすめの本と映画と音楽をお茶を飲みながらまったりと語るブログ

「どこにもない国」へ。この一冊で不愉快な梅雨を飛び出せ

おすすめの本

どこにもない国―現代アメリカ幻想小説集

 

ドラねこ書店 おすすめの本82

ちわ!ドラねこだよ。

みんな元気?ちゃんと毎日本読んでる?(*´∀`*) 

 

先週くらいから暗い梅雨空が続いているけど、こんな気分のめげる日には少し不思議なお話を読むに限りますね(*´∀`*)

そこで今回は 柴田元幸・訳「どこにもない国」という少し不思議なお話のアンソロジー本をお届けしましょう!

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どこにもない国

どこにもない国―現代アメリカ幻想小説集

どこにもない国―現代アメリカ幻想小説集

 

「いま・ここ」がゆらぐと書いてあるけど、ホントそう。

 

読んでいると軽いめまいを覚えてしまうほどの幻想的な小説群である。

「幻想」まさにこの言葉がふさわしい本書は、訳者の言葉を借りれば「過去20年くらいアメリカで書かれた幻想小説」を9つ集めて訳した本である。

 

のっけからエリック・マコーマックの「地下室の査察」で始まるような何処か不思議でなんとなく不気味なストーリーが、様々な形で集められている。

 

得体の知れない闇を秘めた男 

個人的には2つ目のピーター・ケアリーの「Do You Love Me?」なんかが少し悲しくて好きだが、3つ目のジョイス・キャロル・オーツの「どこへいくの?どこへ行ってたの?」なんか鳥肌モノであるw

これは女の人が読んだら卒倒してしまうんじゃないかと思われる変質的なストーカーの話だよねw

 コニーをとにかく連れだしてしまおうと口説いてくるアーノルドの不気味でありながらもどこか信用出来ない感じが刺激を求めるティーンエイジャーには殊の外魅力的に映るに違いない。

わかるわ~、女って悪い男に弱いんだよね。

世の中にはこんなに真面目で優しいナイスガイがいるってのにナゼかそっちをえらんじゃうんだよなぁw

 

でも、このアーノルドという男は、そこら辺の悪い男というのとはまた少し違った得体の知れない闇を秘めた男のような気がして、読んでいるとゾクゾクしてくる。

こんなんに家に勝手来られたら怖いわぁwわしだったらすぐに網戸閉めちゃうんだけどなw(*´∀`*)

 

「ここではないどこか」のリアルな世界 

この本の中には本当に「幻想」としか言えないようなストーリーがたくさん詰まっているが、他に気になるものといえば 最後の少し長めのお話「ザ・ホルトラク」だ。

なんてことはないコンビニで働いている若いお兄ちゃんたちの話なのかと思ったら、なんだかよくわからない世界に暮らしている感じの、「ここではないどこかの世界」感が非常に好きである。

ゾンビが出てきたり、聞こ見ゆる深淵なんてよくわからない下の世界がポッカリと開いていたりと読んでいて少し長いんだけど、だんだんこのわけのわからなさ加減がたまらなくなってくる。

コンビニで働いている若者の話のはずなのに、明らかに「僕らと違う世界」に存在するこの日常がなんとなくおかしいw

 

わしには絶対思いつかない展開で淡々と描かれるそれら日常は、まさに読み手である私達を「ここではないどこか」へ連れてってくれるストーリーである。

 

梅雨空の下どこにも行けなくて退屈している方に是非オススメな一冊である。お試しあれ(^^)。

 

www.doraneko86.net