Doraneko&Donuts

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妙味!地下室で繰り広げられる謎の図書館奇譚!

図書館奇譚

 

こんちわ、おいさんだよ(*´ω`*)

みんな家で本を読んでいるかい?

 

ドラねこおすすめ書店・第115回目は、

今回は始めて村上春樹の短編小説「図書館奇譚」について語ってみたいと思うよ。

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そういえば、結構村上春樹が好きで色んな本を読んでいるが、氏の本で小説を取り上げるのは今回これが始めてである。

 

以前JAZZについての本を随分昔に紹介したが、今回みたいな小説、特に短編小説は今まで紹介してこなかった。

 

この「図書館奇譚」を読んだのは実は始めてではない。

この本の中で作者が解説しているように、この「図書館奇譚」は色んなバージョンがあって、確かわしが読んだのは短編集の「カンガルー日和 (講談社文庫)」に収録されているのが始めてだったような気がする。

 

そしてこの図書館奇譚は、カンガルー日和に収録されているバージョンから大幅なリライトが加わって、氏自らがバージョン4と呼ぶ新しい図書館奇譚になっている。

 

もう6年以上前に読んだ本だから、今回読んだ図書館奇譚と最初のバージョンとどこが違っているかハッキリよくわからないけど、こちらの本の方が幻想的な挿絵が大幅に加わってさらに物語の幻想性が加わっているように思えて、読んでいて非常に心に迫ってくるものがある。

 

こんな図書館イヤだw

図書館奇譚は図書館で起こる奇譚である。

 

これだけ読むとなんのこっちゃ?というかんじだが、

何気なく図書館にやってきた僕が意地悪な老人の罠にまんまとハマって羊男がいる地下牢に閉じ込められ、「貸し出した本を全部丸暗記しないと脳みそをちゅーちゅー吸ってしまうぞ!」と脅されて途方にくれていると、牢屋に突如としてやってきた謎の美少女に出会い、彼女に導かれるまま羊男と図書館から脱出する、というストーリー。

 

うわぁ…要約してみるとなんかすごい話だけどw

要はありえない場所でありえない状況に巻き込まれる脱出もので、出て来る登場人物も謎の意地悪な老人に羊男、そして喋れない(けど、心に直接語りかけることができる)少女など、まさしく奇譚と呼ぶべき奇妙な話に読んでいて妙に引き込まれる。

 

一読してやはり村上春樹氏のここではないどこかへと一瞬で連れて行ってしまう筆致は見事だが、リアルにこんな図書館があったら嫌だろうなぁ(;´∀`)

 

普段よく図書館を利用するだけに、この手の話が現実にあったとしたら正直困る。

わしは羊男と脱出する勇気がないからもしかしたらそのまま脳みそをちゅーちゅー吸われてしまうかもしれない。

 

う~ん、そうなったら困るなぁ(;´∀`)

ってゆうか、以前読んだときよりも挿絵が迫力ある分、読んでいて怖いんだよなぁw

そんなことを思いながら一気に読み切った本書だが、それにしても挿絵の効力は絶大である。

 

カンガルー日和で読んだ時は「変な話だなぁ(;´∀`)」と思っていたくらいだったのに、改めて年月を置いて読んでみるとこの話の持つ奇怪な魅力にじわじわと締め付けられるようだ。

 

すごく短い話で、

読んでいてどこかちょっとマンガチックな展開に時に脱力もするが、

基本的にはそんな主人公の周りに流されてしまう感じで物語はぐんぐん進んでいき、最後には無事地下の迷宮を脱出して終わるというお話はわずかな間だがわしら読者をどこか違う世界へと連れて行ってくれる。

 

そんな物語の奥へと向かう短編である。