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Doraneko&Donuts

おすすめの本と映画と音楽をお茶を飲みながらまったりと語るブログ

男の中の三国志。ハードボイルドな北方三国のすすめ!

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文庫版三国志完結記念セット(全14巻)

※2014/12/02 リライトしました。

 

ドラねこ書店 おすすめの本20

ちわ~!ドラねこです。皆さん本読んでますか(=´▽`=)ノ

最近はもうすっかり冬ですね。それがいきなりこんなに寒くなるとは……(;´∀`) 

今回はこの冬にオススメする中華の歴史をご紹介したいと思います。

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三国志

文庫版三国志完結記念セット(全14巻)

文庫版三国志完結記念セット(全14巻)

 

今回オススメするのは、男たちの熱い戦いの歴史をハードボイルドに綴った名著・北方謙三『三国志』である。

 

三国志といえば、

多くの方は横山光輝吉川英治の「三国志」を思い浮かべる方が多いと思うが、ワシが読むなら断っ然!この北方版『三国志』である。

 

元々、ワシと三国志の初めての出会いは漫画喫茶で働いていた時に読んでいた「蒼天航路」が始めだった。

 

三国志の入門編は蒼天航路

蒼天航路(1) (モーニングコミックス)

蒼天航路(1) (モーニングコミックス)

 

ちなみに蒼天航路は三国志の中でも珍しく曹操の視点に立った漫画である。

そこから三国志に興味を持ったワシは、今度は劉備の視点に立った三国志を読んで見ようと思い、図書館で横山光輝の漫画「三国志」も読んでみた。

が、その巻数の多さに挫折した苦い経験があるw

 

なにせ横山光輝の三国志は巻数で60巻以上あるのだ。

だから、横山光輝の方は未だ読破出来ずにいる(-_-;)。

しかし、そんなワシにももう一度三国志に触れる機会があった。

 

これを読んですっかり北方ファンになったワシは、他にも北方謙三の作品を読んでみたくなり、その時この『三国志』を見つけたのだった。それはまさしく運命の出会いであった!

 

ちなみに三国志には『三国志・正史』と『三国志・演義』がある。

正史」の方が史実に近いれっきとした歴史書で、「演義」は正史をベースにした後年の作者の創作であると言われている。

 

つまり、「三国志演義」とはフィクションなのだ。

 

では、吉川英治や横山光輝北方謙三の三国志は何が違うのか?

実は、横山光輝の漫画「三国志」は吉川英治の小説「三国志」を原作にしている。

そして吉川英治は「三国志演義」を日本人にもわかりやすくて読みやすい物語にしているのだという。

つまりはフィクション(娯楽小説)の影響が色濃い作品なのである。

故に諸葛亮孔明などが、一夜で10万本の矢を集めたりという、正史では考えられない異常な働きをする場面が随所に描かれている。

 

しかし、「三国志・正史」にはそんな場面は当然無い。

 

正史と演技の違い

では、北方版『三国志』はどうか?

この三国志は正史の方を物語のベースにしている。

そしてそこには今まで日本人が馴染んできたような三国志の描写はない

北方版の水滸伝では簡潔で無駄なく渇いた文体でつづられる、ハードボイルドな物語が展開していくのだ。

 

そして三国志といえばなんだか登場人物も多くて、話も複雑なんじゃないかと思っている方もおられるだろう。

その予想は当たらずとも遠からず。しかしそこは北方『三国志』、物語はとてもわかりやすくて読みやすい構成になっている。

 

いささか古い感じのするお涙頂戴の吉川英治の小説とは全然違うのだ。

 

そんな北方三国志、現代にそのまま置き換えることができる名場面・名セリフが溢れている。

本にいちいち線を引いてここで引用したいくらいだが、それをしだすといくら書いても足りないので、ここでは作者・北方謙三が三国志を書く経緯について書かれた文章を引用しておこう。

私は中国を舞台にする前、日本を舞台に小説を書いていたんですが、(中略)すると複雑なことがいっぱいありまして、まともな皇国史観を書くと危ないところがある。

どうしようかなと思った時に中国の三国時代があったんです。

三国時代というのは、蜀は漢王室を、つまり万世一系を守ろうとする。魏は曹操がそのまま王に、つまり覇者こそが王であるという史観です。

日本にもそれはあったんです。足利義満や織田信長です。移しかえて書けるところは三国時代だろうと思って『三国志』を書きました。

なるほど、確かにこの三国志を読んでいるとどことなく日本のことを言ってるんじゃないのだろうかと思うような場面が、特に諸葛亮の言葉などによく表されているように思える。

 

とにかくこの三国志は胸を熱くする展開満載の最高に熱いハードボイルドな物語である。

 

ここまで三回に渡って、和・洋・中とそれぞれの英雄たちの物語を紹介してみた。

ぜひこの夏、ローマや日本、中国などに興味はあっても手が出なかった人はチャレンジしてみてはいかがだろうか?

 

ハマること請け合いである。

 

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