読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Doraneko&Donuts

おすすめの本と映画と音楽をお茶を飲みながらまったりと語るブログ

十八史略 現代の暴走する日中を読み解くための古典とは?

おすすめの本

十八史略(上) 激動に生きる 強さの活学 (PHP文庫)

※2015/7/15 リライトしました。

 

ドラねこ書店 おすすめの本35

ちわ~!ドラねこです。(=´▽`=)ノ

皆さん本読んでますか?

 

突然ですが、アナタは 中国の古典とかお好きですか?

わしは大好きでよく論語とか十八史略とか色々読んでしまうのですが、

久しぶりの名作古典シリーズ、今回紹介するのは『十八史略』です。

 

十八史略は昔から日本でも古くから読まれ親しまれてきた本なのですが、ざっくり言ってしまうと中国の良い部分の歴史を洗いざらいぶちまけた本なのです。

しかもこの本の著者は、数々の伝説を残し、政界・財界・皇室までもが深いつながりのあったとされる、「昭和最大の黒幕」と呼ばれた安岡正篤氏。

今回はとてもわかりやすいシナ文明の古典について語ってみたいと思います!

スポンサーリンク

十八史略

十八史略(上) 激動に生きる 強さの活学 (PHP文庫)

十八史略(上) 激動に生きる 強さの活学 (PHP文庫)

 

出会ったのは偶然だった。

 

中国の古典をもっと読みたくてネットで探していたらたまたまこの本に出会った。

しかもこの十八史略を講話形式で解説しているのはあの安岡正篤氏。

安岡正篤氏は戦前戦後を代表する保守の重鎮*1、ちなみに安岡氏の最後の奥さんは悪名高き細木数子であるw

どんな人なのかとwikiで探ってみると、

安岡正篤。現在の大阪市中央区生まれ。

少年期、母、近所の神社のおじさんなどから、四書五経の素読を授かる。1922年(大正11年)に東京帝国大学の卒業記念として執筆され出版された『王陽明研究』が反響を呼ぶ。

二・二六事件の首謀者西田税らに影響を与えた一人」とも言われる。北一輝大川周明猶存社のメンバーでもあった。年上である八代六郎(元海軍大将)、山本五十六、更には中華民国総統の蒋介石などとも親交があり、第二次世界大戦中には大東亜省顧問として外交政策などに関わった。

一方で政財界とのパイプは保ち続け、自民党政治家のアドバイザーとして主に東洋宰相学、帝王学を説き、彼らの「精神的指導者」「陰の御意見番」「首相指南役」の位置にあった他、1958年には安倍源基らとともに「新日本協議会」を結成、安保改定運動や改憲運動などに関わった。東洋古典の研究と人材育成に尽力する一方で、「体制派右翼」の長老としても政財官界に影響力を持ち続けた。また、「平成」の元号の発案者と言われている(1990年に竹下登が記者会見で示唆)。

安岡には政界だけでなく、財界にも多くの心酔者がおり、三菱グループ・近鉄グループ・住友グループ・東京電力など多くの財界人をも指南していたとされる。

終戦時、昭和天皇自身によるラジオ放送の終戦の詔書発表(玉音放送)に加筆し原稿を完成させたことから皇室からも厚い信頼を受けていた。

数々の伝説を残し、政界・財界・皇室までもが安岡を頼りにしていたことから「昭和最大の黒幕」と評される。

                 安岡正篤 - Wikipedia

「平成」という元号を考えた人が安岡正篤だったんだ。

昭和最大の黒幕」とか言われているとはw

な、なんかすごい人なんだねw(^_^;)。

 

しかしこの本、読んでみるととても古典とは思えない、どこか現代の今の日本と中国を表すようなエピソードがいっぱいあることに気づく。

なんだろうこのデジャブ感。

 

例えば十八史略にはこんな話がある。

 

中国の4つの偽

今の中国を表す4つの偽"四偽"という説がある。

四偽の第一は「偽装」、偽りの装い、カモフラージュです。中国の対日工作は徹底的に偽装しておる。

次は「偽叫」。すごい勢いで怒鳴りつける。日本などは怒鳴りつけられて動転しておる。脅かされて周三原則なんていうものを他愛なく受け入れておりますが、これを向こうの目のある人々は偽叫という。

だから中国の声を大にしていうようなことを頭から信じてはとんでもないことになる。

さらに彼らは必要があれば「偽怒」、偽って怒る。だから本当に怒っておると思ったら大間違い、偽って怒っておるのです。

同じように偽で笑う、「偽笑」。

今日の中国は偽装し、偽叫し、偽怒し、偽笑しておる。

これは今日の対日工作の実態を表す標語になっております。

なるほど、確かに「偽装」なんかは毒入り餃子や今日の中国製食品なんかに平然と見られる行為である。

 

偽怒」も確かに中国人はいつも怒っている印象がある。

それはいつぞやの大規模な反日デモを見ているとわかるだろう。

本当は自分たちの中国政府に怒っているのに、それを上手く隠して反日デモと称して騒ぎ立てているのは巧妙なカモフラージュにすぎない。

そして偽叫

これも南京大虐殺や慰安婦問題などで見られるあの声高に賠償を求める声にそっくりだ。

そして偽笑

習近平が浮かるあの薄ら笑いは、きっと日本に対する偽笑なんだろう。笑っていたかと思うとぶすっとしたり、色んな顔を使い分けている。でもきっと裏の顔はとんでもない怖い顔なんだろう。 

 

といった感じでまぁ古代から続く中華の歴史や漢民族の性質などがこれでもかと色んなエピソードとともに語られていく。

読んでいる非常に含蓄のある著者の深い味わいに思わず唸らされてしまう。

 

安岡正篤が優しく読み解いてくれる

そしてもう一つ、こういった古典を読み解く時に大事なのはわかりやすさである。

ええ?こんなにもわかりやすいの?Σ(゚Д゚)

というくらいにこの本はわかりやすい。中国の歴史にそれほど詳しくなくてもスラスラと読み解けるだろう。

以前にもわしは中国の古典中の古典として司馬遷史記/大木康(著)をオススメした。

しかし今回はそれ以上に輪をかけてわかりやすく、しかも内容はより深くなっている。

 

本来、その道の権威と言われた人が書いた本なんて、難しい専門用語や難解な解説で構成されていてとても素人に読めたもんじゃないという感じがするが、本書は違う。

 

本当の権威とはこういうものなのか!という親しみやすい口語調で、わしら素人にもわかりやすく、そして優しく中国の歴史を紐解いてくれる。

読んでいるとどうしても安岡正篤自身の人柄に触れずにはいられない。

その文体に安岡氏自身を偲ばせる。

  

この本は、中国の古典を知るにはうってつけの入門書であるだろう。

 

www.doraneko86.net

 

*1:人によっては右翼の親玉と言うがw