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Doraneko&Donuts

おすすめの本と映画と音楽をお茶を飲みながらまったりと語るブログ

阿川佐和子の聞く力から見る35のインタビューのコツ

おすすめの本

聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)

※2016/6/15 リライトしました。

 

ドラねこが気になる書籍や、読んで面白かった本を紹介するドラねこ書店おすすめの本第58冊目は「聞く力―心をひらく35のヒント」を紹介するよ(=´▽`=)ノ

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聞く力―心をひらく35のヒント

叱られる力 聞く力 2 (文春新書)

叱られる力 聞く力 2 (文春新書)

 

ラジオを聞いていたら、いま書店では阿川佐和子の叱られる力 聞く力 2大人気だという。

 

2というからには1もあるのだろう。

 

詳しいことは知らないけど阿川佐和子と言ったら、わしの中ではTVタックルのイメージしかないけど、一体どんな本なのかさっそく借りて読んでみることにした。 

この本はインタビューする側のコツのようなものを、阿川佐和子女史自身の経験を交えながら語られる本である。

 

一読して、

「なるほど。当たり前のことが書いてあるな」という感想をもった。

 

この本にはいわゆるインタビュアーのノウハウというより、人の話を聞くための心構えちょっとしたポイントを著者の実体験から語っている。

ハウツー本というより、感覚としては阿川佐和子のエッセイに近い内容になっているため、アマゾンのレビューなど見てもタイトルと内容のギャップにがっかりした人も多いようであるw

 

それにしてもこの本、結構売れているんですね。

図書館で予約しようとしたら、どの館も2冊以上仕入れていて、それでもまだ足りないくらいたくさん用意されていましたよ。 

ついでにいうと、続編の「叱られる力 聞く力 2」は100人待ちでしたw予約したけど、一体いつになったら読めるのやらw

 

わしとしてはそんなに悪くない本だと思うんですが、

これがベストセラーかと思うと拍子抜けしたのは事実ですねw

それでも関心したのは、阿川さんがTVでは少し意地悪な厚かましいオバサンというイメージだったけど、この本の中では度々、弱気な本音を吐露しているということ。

 

数々のインタビューを粉してきた阿川女史ですら、未だに「インタビューするのが怖い」とこの本の中で半ば本気に(半ばウソか?)語られていて、意外に思いました。

それくらいインタビューというのはする方にしたら気をつかう仕事なんだろう。ワシ自身インタビューはしたことないし、読者の方も多くはしたことが(これからすることも)ないだろう。

それでもこの本は、「インタビューの仕方を学ぶ本」として読むのではなく、「人の話をうまく聞くための本」として読むのが正解だろう。

 

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インタビューの基本・人の話をどう聞くか?

阿川さんと言えば、

TVタックルでたまに出演者もびっくりするような発言で強引に話を締めくくる「鉄の心」を持った女というイメージだったのに、この本では色々なインタビューの裏話をその時の心境を交えて語っている。

 

それはほとんどこちらが驚くほど弱気な発言で、

読んでいて「本当かよ?」と勘ぐりたくなってしまうほどだw

わしからすれば当たり前のような人の話を聞くコツも、あまりに自明なことだから、ここであえて書き出すにも及ばないことばかり。

 

でも最近のコミュニケーションが覚束ない人には、これくらい当たり前なやさしい内容を語らなければ、ものの役にたたないのかもしれない。

でもたまに「あ、そうか。確かにそうだな」という多くの著名人の方々とインタビューをしてきた者だけが知っている含蓄のある言葉も含まれている……と思うw

 

ただ気になったのは、

このエッセイ(と、もう言っちゃおうw)では話が度々脱線することだ。

インタビューについての実体験の話だと思ったら、自身の全く関係ないプライベートなエピソードが語られたり、読者はその自由すぎる話し方にいささか読んでいて疲れる。 

なんとも真面目なんだか不真面目なんだかよくわからない著者の奔放なキャラクターに翻弄されながら、最後まで楽しんで読める内容の本になっていると思う。

 

聞き手としての資格

ただこの本を読んで好意的に思った部分は、インタビュアーはこうあるべし!というような堅苦しい方法論はみじんもないというところ。

あるのはいかにして相手に気持よく話させて、こちらの質問をするかということ。

時に相手に会話をさせすぎてもいけないし、インタビュアーが聞きすぎてもいけない。

インタビューする相手について知識がなさすぎてもいけないし、資料を読み込みすぎて調べすぎてもいけない。

相手に信用されないのもいけないし、友達のようにべったりしてはいけないし、歌いすぎてもいけないw

 

そして、聞き出したインタビューの内容が具体的でなくてはいけない。

 

いけないことだらけなのだが、それでもインタビュアーは、そうしたことを会話の中からさり気なくこなす必要があるのだ。

つまりインタビュアーは相手がどんな玉を投げても受け止められるような水のような状態でいなくてはならない。

 

それはもう普段の生活から人の話を聞くということから始めるしか身につくことはできないだろう。

そんな色々なエピソードが散りばめられた、読んでいておもしろい本だけど、自分では正直言って買いたくない本ですw

 

コミュニケーションに自身のない方は読んでみたらいかがですか?

 

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