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誇りを呼び覚ませ!自信喪失気味のオレにすすめる一冊!

日本人の誇り (文春新書)

※2016/12/30 リライトしました。

 

ドラねこ書店 おすすめの本71

こんちわ、おいさんだよ(*´∀`*)

いつもこのブログを読んでくれてありがとうw

 

71回目の今回は藤原正彦氏の「日本人の誇り」について語ってみたいと思うよ。

一体どんな本なのか詳しく解説してみるのじゃ!

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日本人の誇り

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驚いた。と言ってもいい。

 

「何が?」と聞かれたら一介の数学者である著者が、

これほどまでに戦前の歴史に精通していたというところにである。

 

「一介のおっちょこちょいで無鉄砲な数学者が、右でも左でも中道でもない、自分自身の見方を、溢れる恥を忍んで書き下ろしました」

 

著者自らがそう言うようにこの本は思想的に右でも左でもない藤原正彦氏が自ら調べ、自らの頭で考えた近現代史を語る本である。

氏の著作については以前も別の記事で紹介したが、藤原正彦氏はアメリカに単身数学者として渡り、帰国後はお茶の水女子大で教鞭を執る傍ら、「国家の品格」などのベストセラーを持つ著名な数学者である。

 

そんな人が歴史の闇に埋もれてしまった近現代史についてここまで書かれているなんて、わしは以外に思ってしまった。

なぜなら数学という学問に関わっておりながらここまで歴史に精通しているというそのギャップに、やはり一芸に秀でている人は別の分野でも素晴らしい見識をお持ちなのだなと関心してしまったのである。

 

中にはこの本を読んで、

「参考文献が載っていない。これは著者が勝手に言っているデタラメである」と、まるで歴史修正主義者のように断罪する者もいるのだろうが、わしはそう思わない。

 

ここに書いてあることはおおよそ真実だろう。

それほどまでに緻密で隙のない事実に基づいて書かれている本書は、読んでいて思わず唸ってしまう近現代史の入門書としてはうってつけの本である。

現代知識人は「動かぬ証拠」が目の前にないからいつまでも懐疑の目を向けるのです。そしてなにより、知識人にとって、公の場で自分とか自校、自社、そして自国を肯定的に語ること、すなわち自己肯定は無知、無教養、無邪気をさらすことであり、自己懐疑こそが知的態度なのです。

実は理系知識人は必ずしもそうでありません。理系では独創が命で、そのためには自己肯定が不可欠だからです。自己肯定から生まれる強い意志がなければ世界で初めてのことを成しとげることはとうていできないのです。

ところが博識は尊ぶもののさほど独創を尊ばない文系では、知識人の大半が、自己懐疑的であるか、少なくともそういうポーズをとるのです。そのうえ、文系知識は一般に、物事を「白」とか「黒」と断ずるのは危険、「灰色」というのは安全、ということを自己防衛本能として有しています。

「灰色」というのは半身の構えであり攻撃や批判をかわすのに好都合な体勢なのです。そして歴史観を語るのは私のようなおっちょこちょいを除き、ほぼ文系知識人です。

日本人の誇り」p44・45

確かに日本の人文思想系の学者たちの間ではお決まりのポジショントークに甘んじているのが現状で、日本の未来のための歴史問題にもあまり弱腰の姿勢を見せているようだ。

 

そうした態度はきっと中国や韓国の思う壺なのだろう。

しかし著者はそうした灰色の態度ではなく、長野県人らしいハッキリとした主張を本書では色々ぶち上げている。

 

弱肉強食の帝国主義の時代

そして氏は16世紀以降の帝国主義の時代をこう語る。

何故なら十六世紀以降半分は、恥ずべき人種差別に基づいた、残虐非道な欧米の侵略史と言っても過言ではありません。

人道、正義、文明の神聖なる使命、などのもっともらしい旗印の下、白人がアジア、アフリカ、南米アメリカ大陸と次々に土地を奪い、愚民化した住民を家畜のごとく使役し、苛烈な搾取を行い、従わない者は虫けらのように殺す、という歴史でした。

p135・136

ようするに帝国主義とは「弱いものイジメ」の時代ということである。

これは確かにその通りで、今の人権意識が高まった時代からあのような帝国主義の時代を眺めてみると、第三国であったアジアやアフリカなどを欧米列強の白人たちは家畜の如く扱った。

 

そうした過酷な植民地主義の中で、唯一「否」と唱えたのが日本だった。

そして日本人は明治の開国以降、来るべき白人たちとの戦いに巻き込まれていく。

ここらへんは氏の主張どおり自明のことだと思う。

 

ここで重要なのは藤原氏は第二次世界大戦を、あの時代だけを切り取った昭和の時代でだけ語るべきではないと言う。なぜなら昭和の中の文脈で語ってしまうと、いわゆる東京裁判史観になってしまうからだ。

これではいつまで経ってもあの戦争は日本が中国や欧米列強に向かって暴走し、身の丈もしらずに牙を向いた侵略の歴史観になってしまう。

でも真実はそうではない。

今の時代の人間がほとんどがそうした捏造の歴史を知らず知らずのうちに学校で教えられていいたことを、GHQの洗脳を受けていたことすら知らずに、未だにその影響から脱しきれていない。

 

まぁここでそうした話を説明してみてもしょうがないので詳細は本書に譲るとして、

では具体的にわしらは過去の歴史から何を学んでこれからを生きていけばいいのか?

 

祖国へ誇りを持て

祖国への誇りと自身が生まれて来れば、日本を日本たらしめてきた価値観を尊重するようになるでしょう。

アメリカが、アメリカン・スタンダードである貪欲資本主義をグローバル・スタンダードと言い含めて押しつけようとしても、「日本人は金銭より徳とか人情を大事にする民族です」と言い抵抗することができたはずです。

規制なしの自由な競争こそが経済発展に不可欠と主張し強要してきても、こう切り返せたはずです。

「日本人は聖徳太子以来、和を旨とする国柄です。実際、戦後の奇跡的経済復興も、官と民の和、経営者と従業員の和でなしとげました。」

これらをアメリカだけでなく、国連の場で表明し、欲望に翻弄され続ける人類に活を入れるべきだったのです。先述したように、迫力をもって欧米を叱責説教しようとしない日本の宿痾により、アメリカ式を無批判にとり入れたから、日本特有の雇用が壊され、フリーターは四百万人を超え、完全失業者は三百万人を上回ることとなったのです。

p239

祖国への誇りを持つことによって、わしらはこの現代をもう一度深く考えて生きることができる。

様々な情報が溢れて色んな価値観が相対化している現代であるからこそ、過去の歴史を断絶せずにしっかり直視して考えていくことが大切だと主張する。

そしてその時重要なのが、「日本人は金銭より徳とか人情を大事にする」民族であることを忘れてはいけないという。

(前略)

個より公、金より徳、競争より和、主張するより察する、惻隠や「もののあはれ」などを美しいと感ずる我が文明は、「貧しくともみな幸せそう」という、古今未曾有の社会を作っだ文明なのです。

戦後になってさえ、「国民総中流」というどの国も達成できなかった夢のような社会を実現させた文明です。

p248

わしらは確かに世界で稀有の文化を持つ。

個より公、金より徳、競争より和」を尊ぶ日本人のメンタリティーはこの西洋の欲望がむき出しになって世界を覆っている現代において非常に貴重な防波堤になるのだろうか?

 

グローバル経済が今年は激震しそうな年なだけに、もう少し自らの原点をふりかえってみたい。

 

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