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Doraneko&Donuts

おすすめの本と映画と音楽をお茶を飲みながらまったりと語るブログ

ガラスの街の向こう側は……?

おすすめの本

シティ・オヴ・グラス

※2014/12/13 リライトしました。

 

ドラねこ書店 おすすめの本21

ちわ、乱視の猛虎ことドラねこです。(。・ω・。)

皆さん、読んでますか?

 

明日はだいぶ寒くなるみたいですね。

こんな日には家に引きこもって推理小説でも読みましょう。

というわけで今回は、ポール・オースターのニューヨーク3部作の

第1弾をご紹介しましょう!

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シティ・オヴ・グラス

シティ・オヴ・グラス (角川文庫)

シティ・オヴ・グラス (角川文庫)

 

本来このポール・オースターという作家を翻訳しているのは村上春樹氏を読んでいる人はご存知だろう、柴田元幸さんという翻訳家なのだ。

が、この「シティ・オヴ・グラス」だけは何故か別人が訳している*1

本である。 

 

柴田元幸氏についてはこちらを参照

村上春樹が思う「真に優れた物語」~国際交流基金賞受賞スピーチより : ライフハッカー[日本版] 

ここで少しポール・オースターについて語って見よう。

ユダヤ系アメリカ人でアメリカ小説家詩人として活躍している。

1985年から1986年にかけて発表した『シティ・オヴ・グラス』『幽霊たち』『鍵のかかった部屋』といったニューヨークを舞台にした一連の作品をまとめた「ニューヨーク三部作」(1987年)で大きく評価される、一応は現代アメリカを代表する大作家(!)となのである。

 

作者が探偵として出ますw 

さて肝心のこの『シティ・オヴ・グラス』はどんな物語かというと、

主人公・クィンはそこそこ売れている推理作家。

作家であるクィンの元にある時「探偵のポール・オースターに事件を解決して貰いたい」という間違い電話が掛かってくる。

クィンは人違いであることを告げてその電話を切るが…

 

ん?探偵のポール・オースター?

 

そう、この小説では、本の作者であるポール・オースターが探偵として登場するのだ(しかしそれはまた違う展開になるのだが…)

何度も自分宛てに掛かってくる間違い電話に、いつの間にか心惹かれるクィンは、ある時ついにガマンできなくなってその電話に対して自分がポール・オースターであるとウソをついて事件を請け負ってしまう。

 

クィンは探偵ポール・オースターになりすまして事件を解決しようとするのだが、果たしてこの顛末は・・・?

 

探偵モノではない探偵

本書は一言で言ってしまえば探偵ものである。

が、ただの探偵モノではない

これらの作品は、謎とそれを解く手がかりとで構成された従来の推理小説とは違い、ポストモダン的な特徴を持つ独特の形式で書かれている。

 

……なんてことを書いても何のことかよくわからないだろうけどw

ようするにこの作品は、事件が起こって、名探偵が出てきて、証拠を集め、いささか都合の良い出来過ぎたトリックを暴く!

(犯人はオマエだ!)的な従来の推理小説ではないのだ。

 

一言でいうと、この推理小説は事件が起こらない推理小説なのである。え?事件が起こらない?そんなの面白いの?

そうあなたは思うだろう。だけどこれが面白いのだ!w

 

そもそも作者自身でが探偵として出てきてしまうという設定がまずおもしろいw(*´∀`*)

ここから先は自分の目で本書を読んでもらうとして、この作品は探偵モノで有りながらどこかミステリアスな雰囲気を醸し出し、それでいて推理小説にあるようなじれったさもなく、ホイホイ読めてしまう本である。

 

興味が湧いたら図書館でもなんでもよいから是非手にとって読んでもらいたい。

アナタが思っているような推理モノではないことが、きっとわかっていただけるだろうから。

 

www.doraneko86.net

 

*1:後日、柴田元幸さんの新訳で「ガラスの街」として出ていることが判明