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いつかマイルスを越えるミュージシャンは生まれるのか?

更新日:

(※この記事は2018/5/8に更新しました)

ドラねこ

こんちわ、おいさんだよ。

キミはマイルス・デイヴィスは好きかい?

なんだ今度はJAZZの話か?

まいける
リク

だあれ?この人。

ポポポ?

ポコたん
ドラねこ

この人はマイルス・デイヴィスと言ってJAZZの巨人。

皇帝と呼ばれ、誰からも恐れられた男じゃ。

音楽史に名を残した男だよな。

まいける
ドラねこ

ドラねこ読書ノート第13回目の今回は「マイルス・デイビス自叙伝〈1〉 (宝島社文庫)」を紹介するのじゃ!

マイルス・デイビス自叙伝

彼の素顔がここまで赤裸々に語られている本は他にはないだろう。

 

本書は難解で退屈なジャズの(専門家による)入門書ではない。

何故ならこの本書はマイルス本人がインタビュアーに対して言った言葉を収録し、書き起こされた自伝だからだ。

幼少時代の周囲の過酷な人種差別や偏見など、マイルスが生きたアメリカにはまだ黒人に対する白人の暴力性が根強く残っていた。

ビリー・ホリデイの「奇妙な果実」に歌われるような凄惨な光景が、

生々しい表現によって語られる。

 

マイルスが生まれた時代・生まれた場所は、

とても音楽をやるには良い環境とはいえなかったのだ。

 

だが、それでも彼の音楽に対する情熱は絶えることはなかった。

いやむしろ、それ故に燃え上がったと言っても過言ではない。

逆説的に言えば、音楽をしなければ生きていけなかったのだ。

本書はそんな当時の黒人社会の様子が、マイルスの目線を通して克明に描かれている。

 

「オレがやっているのは、ただマイルス・デイビスの音楽だ」

マイルスは常にこのように音楽について豪語していた。

 

「オレがやっているのは、マイルス・デイビスの音楽だ」

本書を読んでいると、彼の自我の強さには驚かされる。

やはりこういった男でなければ良い音楽は生まれないのだろうか?

強大なエゴを持ったものにしか、偉大な芸術を生むことは出来ない。

手垢のついた表現だが、本書を読んでいるとそんな風に思ってしまう。

それほどまでに、マイルスがJAZZという音楽に対して貢献してきた業績というものは大きい。

しかしそんなJAZZの巨人としての足跡も、彼のどこまでも熱い音楽に対する情熱があったからだろう。

その原動力が「俺はマイルス・デイヴィスだ!」という自我にあったに違いない。

 

そんなマイルスの自我を語る上でこんなエピソードが残されている。

 マイルス・デイビスがホワイトハウスのディナーに招待された時、ロナルド・レーガン大統領夫人がマイルスのことを知らず、「あなたは招待状に値するどのような事をしたのですか?」と聞いた。

するとマイルスは真顔で答えた。
「そうだな、俺は音楽が進むべき道を5、6回変えてやったのさ。

で、あんたは大統領と『やった』以外に何をしたんだい?」

驚くべき自尊心!

つーか、よくもまぁ大統領夫人にそんな口が叩けるなw(;´∀`)

見たか!

これがマイルス・デイビスである!

(なぜかワシが威張る)

 

本書には、

ジャズの巨人・バードことチャーリー・パーカーや

ディジー・ガレスピーとのホットなライブを聞いた衝撃的な出会いや、

(オレにとっては二人はアイドルだったんだ、わかるだろ?)

盟友ギル・エヴァンスとの二人三脚で行ったレコーディングの過程なども克明に描かれている。

(彼との出会いが白人に対する考え方を改めていく)

 

JAZZ初心者にはうってつけの入門書

その他にもドラッグに溺れた日々、数々の女との別れ、老いても音楽に対する貪欲なまでの熱い姿勢など、様々なマイルスが、マイルス自身の言葉によって語られている。

 

これはもうマイルスファンにはたまらない一冊と言っても良いだろう!

『マイルス・デイビス自叙伝』を読めばマイルス、

JAZZを知らない素人でも誰でもジャズの世界を理解し、楽しむことができる。

 

まさに初心者にうってつけの良書である。

 


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