読書ノート

どんなに虐げられても我が道を進む そんな大きなセロニアス・モンクの生涯に学ぶ

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ずっと読みたくて読みたくて仕方なかった本を先日読んだ。

たまたま出向いた図書館で何気なく歩いていたら特設展示の棚にこの本があったのだ。

これを手にとった瞬間「ああ……運命なんだな」と、柄にもなくこの本との出会いにときめいてしまった。

 

ドラねこ読書ノート・第130回目の今回は「セロニアス・モンクのいた風景」をご紹介しよう

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 セロニアス・モンクのいた風景

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やはりスゴイ男だったんだ。

 

この本を読んで思った第一印象はそれだった。

わし自身、セロニアス・モンクの音楽は大好きで、彼の音楽との出会いは大学時代に遡る。

本書を編集・翻訳をしているのはご存知・村上春樹氏だが、冒頭ではこのブログで紹介した「ポートレイト・イン・ジャズ (新潮文庫)」に収められたセロニアス・モンクについて言及した文章が載っている。

読み進めていく内に、「ああ……そうだった。モンクさんは確かにそんなミュージシャンだったなぁ」という感慨深い思いを抱いてしまい、Spotifyでセロニアス・モンクを検索しながら彼の音楽を流しっぱなしで終始読み進めていった。

 

セロニアス・モンクは言わずと知れたモダンジャズの巨匠である。

だが、当時のモダンジャズの立役者のチャーリー・パーカー(バード)やマイルス・ディヴィスに比べてなんとなく影が薄いような印象を覚えるが、そんなモンクさんが以下にそうしたJAZZの巨人たちに負けない素晴らしいミュージシャンであったかが、様々な関係者の証言によって語られている。

色んな人の目線でモンクという1人の巨魁を語り尽くしているのだが、それでありながらコレほどまでに寡黙で堂々として自らの道を信じて突き進んだ、富や名声に恵まれるのが遅すぎたJAZZの巨匠は、モンクを置いて他にないだろう。

モンクの音楽は一見すると何回で、とっつきにくく、どこか人を食ったような曲調で展開されるものが多いのだが、そうしたものを受け入れられない聴衆を尻目に彼は最後まで自分の音楽を追求していったのだから、マイルス・ディヴィスとはまた違った意味でスゴイ男である。

 

奇人だとか変人だとか様々なエキセントリックなイメージが終生付きまとい、そうした世の中の評価に苦しみながらもセロニアス・モンクはモンク自身にしか生み出せない、紛れもなくオリジナルなJAZZという音楽を数多く生み出していったのだ。

その我が道を行く大きな佇まいに、個人的には大いに励まされる次第である。

 

ユニークで温かな人間性

セロニアス・モンクの音楽を聞いていて何よりも楽しいのは、彼の音楽の節々にみられるそのユニークさだ。

 

モンク氏のどのアルバムを聞いてみても、必ずそこにはピアノを通して大らかでひょうきんでそれでいて研ぎ澄まされた美しさをもつモンク氏の旋律が必ずあるし、そんなに大上段に構えずに無心彼の音楽を聞いていれば、セロニアス・モンクが紡ぎ出す音楽の中に彼自身の生きてきた哀しみやそれでも人を愛せずにはいられない優しさが垣間見えることだろう。

本書を読んでいると、その寡黙で人とすぐには打ち解けない性格が災いしてモンク氏のs人生には色んな苦しみがあったことが伺える。

 

そうした周囲の人の証言を一つ一つ読み解きながらセロニアス・モンクの素晴らしい音楽に耳を傾けていると、そこにはセロニアス・モンクという大きな(文字通り)ミュージシャンの足跡が目の前にあるような感じがしてなんとも胸に迫る思いがしてならない。

そんなセロニアス・モンクの心血を注いだ数々の名曲と共に、本書を紐解いてみるとそこにはいつも大きくて優しくてそれでいてユニークなモンク氏の姿が目の前に現れるかもしれない

 

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