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変態力に脱帽!妄想力全開のアナタにおすすめ文学!

更新日:

(※この記事は2018/2/21に更新しました)

ドラねこ

ちわ~!おいさんだよ。

キミはエッセイって読むかい?

あんまり読まねぇ…っていうか興味ねぇな。

まいける
ドラねこ

そんなお前みたいなやつにぴったりな本があるんだよ。それが今回紹介する世にも変わったエッセイなのじゃ。

どんな本なんだ?

まいける
ドラねこ

う~ん、これが一言では説明しづらい本なんだけど、

ドラねこ読書ノート第25回目は今回はかなり変わった抱腹絶倒のエッセイ「気になる部分 (白水uブックス)」を紹介するのじゃ!

気になる部分

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外国文学が好きである。

 

よく小説などを読んでいると、コレを訳している人たちは一体どんな人達なのだろう?

と思って、翻訳者はどんな人でどんな風に翻訳に携わっているのか、などという翻訳者自身に興味が湧いくことがある。

そしてそこからネットを使い、その翻訳者がそのほかに何を書いているのか調べていく内に、以前なら興味もなかった面白い本にぶつかる……なんてことはわしにとって日常茶飯事である。

 

そんな中、ニコルソン・ベイカーなどの翻訳で知られる岸本佐知子氏の本でおもしろいものにぶち当たった。それがこの「気になる部分」という本である。

わしはたまにエッセイなどを読んだりするのだが、今まで読んだ中でもこの人のエッセイは抜群に変わっている。

 

何が変わっているって?

それはこの人が出会った。奇妙な事件の数々に、である。

奇妙な事件と言っても怖い話はない。ただ単純にその殆どが笑えるのである。

 

きのこホテル・キテレツさん

大体、翻訳者のエッセイいうと海外文学の少し硬い盛り込んだつまらない話になってしまいがちだが、この人のエッセイはごく自然体である。

 

自然体で、全力でなのである。

 

本書「気になる部分」に書かかれている内容は普通の人ならまず体験しないようなことがたくさん書かれている。

 

例えば、

ワシが一番腹を抱えて笑った話として挙げると、著者のがOL時代に泊まった「きのこホテル」という奇妙なホテルの話などが好きだ。

「きのこホテル」は館内の全てが「きのこ」にまつわるものでデザインされている、一風変わったホテルで、京都に実在しているらしいw

 

もうこの時点で、全力で変だが、

館内のロビーが「きのこ」なら、部屋の中も「きのこ」だらけ、温泉も「きのこ」で、もちろん宴会の料理も全て「きのこ」料理!と至れり尽くせりw

特に度肝を抜くのがその「きのこ」料理のフルコースの中で、しいたけの丸太を丸々一本焼いた姿焼きなど普通ではありえない料理が出てきたりするホテルなのだ。

 

ここまで読んでいると、本当にそんなもんあるんかい?

と疑ってしまうが、それがどうも実際にあるらしいのだ

このきのこランド、しいたけの栽培で財をなした菌類の博士が山を丸々買いとって建てたのが始まりだという。

 

そんな変わったホテルがあるのなら是非行ってみたい。というか見てみたい。

 

「気になる部分」にはその他にも、

作者が電車の通勤途中で見かけた数々のキテレツさんたちの話も強烈だ。

 

それにしても笑える。

こんな変わったエピソード満載のエッセイでここまで笑ったのは久しぶりだった。

それぐらい「気になる部分」は楽しい本なのである(*´∀`*)

 

フェルマータ

フェルマータ (白水Uブックス―海外小説の誘惑)

エッセイだけ紹介してはおもしろくないので、岸本佐知子氏が翻訳した「フェルマータ」という作品も紹介しておこう。

これはハッキリ言って、女の人が読んだらほとんど不愉快な思いをするのではないか、どちらかと言うと男が読んだらおもしろい文学である。

 

この本は「時間」を止める能力を身につけた男が、ひたすらスケベな行動にセイを出す話で、作者のニコルソン・ベイカーの妄想全開の物語である。

 

いやぁ~、それにしてもこれはすごい!

何がすごいかというと男ならだれでも考えそうなことが、普通の男が考えるよりもかなり細かく書かれている。

普通の作家ならこういった時間を止める能力を持った男の話を題材に物語を語っていこうとおもったらかなりエロ小説になってしまうのに、この物語はぎりぎりのところでそんなエロ話よりも細やかな妄想の描写がなんとも言えないおかしさを描いていて、単純なポルノになっていないところが素晴らしい。

 

ニコルソン・ベイカーの妄想力は圧巻といっていいほどである。

 

まさにここまで考えるか!?アンタの変態力に脱帽!

と言った感じの本で、これは女性には非常に受けが悪い本であろうw

 

男子ならかなり楽しめるだろうが、

女性はこの本を読むとかなりの頻度で嫌悪感を表すこと間違いないだろう。

 

しかし、この本の魅力はそうしたエロさにあるのではなく、その部分とはまた別のエロにまつわる物語の緻密さにあると思う。

 

まぁどんな物語かは読者に読んでもらうことにして、どちらも楽しく読めること請け合いの本であった。

 


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