(※この記事は2018/5/8に更新しました)

こんちわ、おいさんだよ。
キミは水滸伝は好きか?
前そんなゲームをやってなかったっけ?


ゲーム?
ポポポ!


幻想水滸伝のことだな。
今回紹介するのはあれとは違う。今回は北方謙三の水滸伝なのじゃ!
また北方謙三か。


そこでwドラねこ読書ノート第9回目の今回は、
男の文学「水滸伝 1 曙光の章」をご紹介するのじゃ。
水滸伝
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高校時代のことである。
そんなに仲も良くない友人が、いきなりうちに押しかけてきて「これ面白いからやってみ」と、急にわしにあるものを渡した。
一体何だ?と思って中をみたら。
それは『幻想水滸伝』というゲームだった。
ナゼ、今この時にこれを唐突にワシに差し出すんだ?
つーか、世間は受験ムード真っ盛り。
お前はオレのうちになんか来ずに、勉強しなくていいのか?(;´Д`)
と訝しげながらも、前から名前だけは知ってはいたが、やったことのないゲームだったので、ワシは暇つぶしにプレイしてみることにした。
すると…
「なんだこのゲーム、めっちゃおもしろい!」Σ(・∀・;)
そして、ハマってしまったのである。
偶然の出会いを信じて図書館で
ときは流れて大学時代。
図書館で授業に使う参考書を物色していたワシは、ついでに勉強とは関係ない自分が楽しむための本も探していた。
その頃にはもう近所の図書館には足繁く通っていたため、頻繁に通っていると興味のない本が無性に目につくことがある。
その時出会ったのが、前回紹介した『徳川家康』と『水滸伝』であった。
でもそれは、偶然ではない。
わしにとっては出会うべくして出会った本だったのだ。
最初は「水滸伝」と言っても、きっと古い物語だから読んでも読みにくいんだろうと思っていた。
まぁ、分かりにくければソッコー返しに来よう。
そんな軽い気持ちで大した期待も抱かずに借りた。
しかし、それは大きな間違いだった。
「水滸伝」を借りてきたわしは、おもむろにパラパラとページをめくりだすと、それからもう一気にむさぼるように読んでしまった。
な、なんだこの本は(゜o゜;
メチャクチャおもしろいじゃないか!!(*゚∀゚)
つまらなかったらソッコー返しに来ようだなんてとんでもない!
本書はめちゃくちゃおもしろい男の小説だったのである。
北方謙三先生、ごめんなさいm(_ _)m、僕がアホでした。
本書は決して分かりにくい昔の講談調の時代劇のような文体で書かれてはいない。
どこまでも現代人でも読みやすい現代の文体で書かれている本なのである。
しかも作者は北方謙三。
その文章はシンプルで読みやすくもあり、男心をくすぐられるハードボイルドな小説になっているのだ。
「水滸伝」なのにハードボイルド
本来「水滸伝」といえばどちらかと言うとファンタジーな物語だったはずであるが、それが北方マジックにかかると見事なハードボイルド小説に変貌を遂げているのである。
出てくる漢たちの活躍も眩しい。
宋江・林冲・史進・楊志・燕青・呼延灼・武松・公孫勝
どれもこれもかっこいい漢たちばかりだ!
騎馬戦のシーンや戦の描写も勇ましくリアルに描かれている。
読んでいてドキドキ・ワクワクして、
「そうか!実際の戦闘はこんなかんじだったのかな?」
と思ってしまうほどの描写はさすがだ。
幻想水滸伝とはもちろん話は違うけど、それに優る最高の物語であることは間違いない!
いや、ゲームよりおもしろい!www
そんな『水滸伝』シリーズも『楊令伝』を過ぎて『岳飛伝』にまで行ってしまった。
長いなぁ・・・(;´Д`)
と思いつつ、今宵もまたページをめくってしまう。水滸伝。
読んでもまだまだ楽しみは尽きない物語である。