BOOK 歴史

忘れ去られた日本 外国人からみた美しき日本とは?

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(※この記事は2018/7/3に更新しました)

ドラねこ

こんちわ、おいさんだよ。

キミは古き日本の姿を知っているかい?

江戸時代とかそこらへんか?

まいける
リク

ボク知ってる!昔は日本人は「チョンマゲ」にしてたんだよ!

ポポポ!

ポコたん
ドラねこ

うむうむ。確かにそういうことだが、

今回は幕末から明治期にかけて外国人が観た日本はどのような形に写っていたかという本を紹介するのじゃ。

ほーん、そんな本があんのか。珍しいな。

外国人から観た日本ってことは小泉八雲みたいな感じか?

まいける
ドラねこ

まぁそんな感じじゃ。

当時日本を訪れた外国人の思いを色々綴った本として、

ドラねこ読書ノート第94回目は名著「逝きし世の面影 (平凡社ライブラリー)」 を取り上げてみたいと思うのじゃ。

 

前回まではこちら

日本人のアイデンティティを揺さぶる名著が集結!

(※この記事は2018/2/10に更新しました) ドラねこ こんちわ、おいさんだよ。 キミはエッセイは好きかい? たまに読んでみるとおもしろいよな。 まいける ドラねこ うむ、ドラねこ読書ノート第93 ...

逝きし世の面影

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だいぶ分厚い本である。

 

そして読み解くのにだいぶ時間がかかった。ここまで手こずったのは久しぶりである。

「逝きし世の面影」は明治時代の日本を訪れた外国人が、当時の日本の様子を綴った証言を集めた本である。

これを読むと当時の外国人がどのような目線で日本を見ていたかがよく分かる内容になっている。

 

現代のわしらがこうした外国人の証言を読み解くというのは非常に興味深い。

そして驚くことに多くの外国人が日本を自然が美しい綺麗な国であると言っていることが印象深かった。

 

日本は「妖精の国」

そして驚くべきは当時の彼らには幕末・明治の日本は西洋文明とは全然違う「妖精の国」という表現を頻繁に使って、当時の日本を母国に紹介しているところがおもしろい。

当時の日本で暮らす人々の礼儀正しさや正直さ、優しさなどをほとんど絶賛という形で褒めそやしているのだ。

 

例えば、当時の外国人が驚嘆した日本人の礼節の部分に、部屋にカギがかからないのに誰も家のモノを盗まない、とか。

少し遠出に出かける際に渡したお金と時計が、宿を出た時とそのままで主人のお盆の上に乗っていたとか、日本の治安の良さや日本人の正直さを当時の外国人はこの国は信じられないなどと述べている。

 

わしらが歴史の授業で習ってきた江戸時代の話では、当時の封建的な社会は人々の自由を奪って過酷な税の取り立てをしていたとか悪い方にばかり教わってきた。

しかし、この本を読むとそうした時代は全くウソで、当時の人間は本当に暮らしやすい世の中を生きていたんだなということがよくわかる。

 

そうした証言が山というほどこの分厚い本に出てくるのである。

 

これはひょっとしてオリエンタリズムなんじゃないだろうか?と当時の外国人たちの日本に対する見方を疑ってしまうが、そうした疑いを差し引いたとして当時の日本人たちの倫理観は西洋の世界に比べると驚くべき高水準にあったようだ。

 

江戸時代までの日本人は自然とこうしたもの他社への信頼(トラスト)を作り上げていたのである。

 

こうした遺産はわしらは死者たちから知らずに受け継いでいるのだ。

これは世界的にみて稀有なことだろう。

 

そうした礼儀正しい日本人の振る舞いを見て当時の外国人が驚いていたのもうなずける。

 

明治維新を迎える前の日本は非常に道徳も行き届き、素晴らしい人と人の関わり方が随所にあったのだろう。羨ましい限りである。

 

今も変わらない日本の良さとは?

最近はTVなどでやたら日本を褒めまくる番組が目につく。

 

だがそうした番組の多くが東日本大震災以降、地震を失ってしまった日本人が自分を慰撫するために求めているように思える。

そうした自己憐憫的な番組をみて「日本スゲー!」愛国心を煽るよりも、当時日本を訪れた外国人が色眼鏡なしにどのように日本の美点に注目していたのか?

 

本書に描かれた当時の外国人の言葉を読むほうが、よっぽど日本人の美徳を今で理解できると思う。

 

大東亜戦争以降、

日本人は自身を失い、自らの歴史に目を背けてきた。

 

自分たちの国の歴史を恥ずべきものと切り捨てた結果が現代の混迷を招いている部分は多くあるだろう。

しかしこの本に書かれている日本人像を見直すことによって、本来自分たちはどういった人間であったのかということをもう一度考えなおすきっかけになれば幸いだと思う。

 

これからの時代をどう生き抜いていくか?

その指標に、この本を使ってみてはどうだろう?

 


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