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「山本五十六」は名将か凡将か?自分の目で確かめろ

更新日:

ドラねこ

こんちわ、おいさんだよ。

君は山本五十六は好きかい?

誰だよ?!

なんだこれ?なんて読むんだ?

やまもと、ごじゅうろく……?

まいける
ドラねこ

「いそろく」じゃ!五十六と書いて「いそろく」と読むのじゃ!

大東亜戦争で大活躍した有名な司令官じゃ。

ああ、なんかよく映画とかで描かれるあの。

かわぐちかいじ「ジパング」なんかにも出てくるよなw

まいける
ドラねこ

そう、その山本五十六を今回観たのじゃ。

面白かったか?

まいける
ドラねこ

ううむ。

これは知る人ぞ知るかなり細部までよくできた良い映画なのじゃ!

そこで今回はそんな「聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-」について語ってみるのじゃ!

聯合艦隊司令長官 山本五十六  太平洋戦争70年目の真実

わしが山本五十六の名前を知ったのはかわぐちかいじの「ジパング」を読んだ時からだった。

 

当時、「沈黙の艦隊」にハマっていたわしは、

かわぐちかいじの描いた他の漫画も読みたくなってジパングを読むことにしたのだ。

そこからまたしても深くかわぐちかいじにハマってしまうのだが、

その時から山本五十六という人は大東亜戦争で重要なキーパーソンであることをおぼろげながら自覚するようになった。

 

等身大の山本五十六を描いた

それから今まで、すっかりジパング熱も冷めたわしは久しぶりにTUTAYAでDVDを借りに行った。

そこで、この映画に出会った。

 

この映画のあらすじをひとことで言うと、

海軍の中でも三国同盟に反対していた山本五十六が、時流に飲み込まれながらも自分の考えとは反対の、戦争の遂行という過酷な任務に打ち込んでいくというストーリー。

この映画を見て関心したのは、細部にまでこだわった時代背景や山本五十六という実在の人物像をしっかりと描きこんでいるところだ。

 

特に印象的だったのは、役所広司扮する山本五十六が士官食堂でウマそうに水まんじゅうを食べるシーンだ。

実際の山本五十六もお汁粉水まんじゅうが大好きな人だったらしいが、本作はそうした真の山本像にせまる描写を色々を取り入れた初めての作品らしい。

 

そしてこの映画の最大の良い点を挙げると、

当時の時代背景を玉木宏扮する東京日報記者の真藤記者の視点でわかりやすく解説してくれるところだ。

 

これが見ていて非常にすばらしいw

普通、戦争モノの映画で時代背景を語るということは非常に難しいものだ。

当時の状況をセリフナレーションしゃべりすぎてしまうと白々しいし、そうしたものを聞かされ続けていると、観ているこちら側はいささかしんどい。

 

だが逆に語らなすぎても紋切り型の当時は「異常な時代」という印象を観客に与えるだけになってしまう。

 

しかしこの映画はそうしたどちらにも偏らない、

架空の新聞記者の第三の視点で当時の日本の状態を匠に描きていく。

 

この映画は、戦争を知らないわしらみたいな若い世代が、当時を振り返る際には大変貴重な資料になるだろう。

そうした時代の不穏な空気を役所広司柳葉敏郎など重々しい俳優陣の面々が、巧みに醸しだしてその演技力は素晴らしい。

 

戦争ものにしては物足りないものがある

ただ、この映画にも一つ欠点がある。

それは戦争が抱えている負の側面「戦争の痛み」というものが描かれていないという点だ。

特にそれは戦闘シーンで如実に現れる。

 

見ていて戦争の生々しさ、おどろおどろしさという、

人が血を流し、痛みに耐えるようなシーンがあまり見受けられない点だ。

戦艦同士の戦闘シーンも、戦闘機同士の戦闘シーンもどちらもCGでよく描かれてはいるのだが、そのどちらも暴力が持つ「痛み」というものが、観ているこちらにイマイチ伝わってこない。

 

それは一体何故だろう?と思っていたら、聯合艦隊司令長官 山本五十六のWikipediaに

映画評論家の西村雄一郎は、

(中略)

「本作では、映画的スケール感が不足していて、見ている方の感情が盛り上がらない。

その理由は、俳優の演技と、CGによる派手だが生身の人間が一切登場しない特撮シーンが分断されているため。

実写と特撮シーンがつながらないので、別々に撮っているという気持ちを起こさせ、手抜きをしているような感じを観客に与えてしまう。

『連合艦隊司令長官 山本五十六(1968年・三船敏郎主演)』では、たとえ危険であっても、戦火のなかで右往左往する人間を写す実写カットを撮影した。

『トラ・トラ・トラ!』では、実物大の飛行機や戦艦を造り、それを実際に破壊した。

それらの映画術が、観客を映画的スペクタクルの渦中に引き込んだ。本作の監督には、見せる技術を勉強して欲しい」

聯合艦隊司令長官 山本五十六 - Wikipedia

ということを述べられている記述にであった。

 

なるほど、確かに今作の戦闘シーンでは特撮の部分と生身の人間の部分が別々に描かれていて、銃撃でバラバラになる人間も、焼夷弾で焼き殺される兵士も登場しない。この映画の戦争という過酷な現実どこか遠くの物語という存在にしてしまっているのだろう。

 

そこらへんがこの映画で唯一観ていて「惜しい!」と思った。

でもまぁ、映画自体は非常に良く出来ているのでつまらないと感じることはないだろう。

 

なんとなく昨今、

不穏な空気が世界に漂う時代だからこそ、この映画を見て当時の世界情勢を研究してみるのもいいだろう。

 


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