(※この記事は2018/1/19に更新しました)

こんちわ、おいさんだよ。
キミは夏休みおもしろい映画を観たかい?
全然観てねえよ。なんかおもしろいのなんてあったか?


わしは「スパイダーマン・ホームカミング」を観てきたのじゃ!
ああ、あれか。
おもしろかったか?


うむ。詳しいことは後で語るとして、久しぶりにららぽーとに「スパイダーマン・ホームカミング」を見にやってきたけど、夏休みだからかものすごい混雑ぶり。スゴイ人だったよ。
そうだろうなぁ……
なんてったって夏休みだもんなぁ。


そこで今回は「スパイダーマン・ホームカミング」についての感想を語ってみるよ。
目次
びっくりするほど人が多いららぽーとに行って
久しぶりのららぽーとはどこもすごい人だった。
去年の今頃もちょうど「シン・ゴジラ」をやっていたのでわざわざ車を飛ばして滅多にやってこないららぽーとに映画を観に来たんだけど、今年もまたこの夏の時期に映画を観るためにららぽーとにやってきてしまった。
そんな8月の映画鑑賞も毎年の恒例行事と化していて、もうこかれこれ3年くらい繰り返している。だけどそんな中、今年のららぽーとは人一倍お客さんが多かった。
やっぱりこの時期になるとみんなどこにも行くところがないからこう言うところに来るのだろうか?よくわかんないけど…
そんなこんなで、もはやわしにとっておなじみのTOHOシネマズ前もものすごい人だかり。
チケット発券売り場の前には大勢のヒマ人(失礼)がすごい列を作っているのを尻目に、わしはネットで予約したチケットをVitで発券してすぐさまその人混みを後にする。
今回観るのは字幕版なので、3時15分の回までまだ4時間くらい時間がある。
なのでこの間にららぽーとをグルッと回って本屋さんなんかを覗いてみよう。
そうこうしている間にあっという間は開演前の時刻に迫り、わしは3分前に劇場に足を運ぶ。
余談だが、わしはこれまでのスパイダーマンシリーズは一応全部目を通している。
アメイジングもしっかりと満たし、一番最初の三部作も鑑賞済みだ。
だが、今回はスパイダーマンにアベンジャーズのアイアンマンが出て来るというのだが、わしはアイアンマンは3まで観たけど、アベンジャーズは一作目しか観てない。
なので話の部分でよくわからないところがありはしないかと観る前からちょっと不安な部分があるのだが、まぁそれでも一応スパイダーマンをこれまで観たことのない人でも観れるようになっているポップコーンムービーだっていう情報は仕入れているので、そこらへんは安心して観ることにしよう。
よーし、今回のスパイダーマンはどうなっているのかな?
実際に鑑賞してみて
鑑賞を終え、今回のスパイダーマンの結論を言うと、おもしろかった。
ハッキリ言って観る前はそんなに期待してなかった。
だって今回はヒーローものでよくある抱き合わせモノ(スパイダーマン+アイアンマン)だし、「ホームカミング」なんてタイトルに「変なの。意味分かんねーや」と思っていたから、今回はデッドプール並のそこそこのものだと思っていた。
しかし、その期待は完全に裏切られた。
今作のスパイダーマンはかなりおもしろい。
設定も新しい俳優さんを起用しての心機一転を図ったリブート作だから、今更ピーターがナゼスパイダーマンになったか、という部分を軽快にすっ飛ばして、新たな仲間&家族と共にNYの平和を守るスパイダーマン像を描きだしている。
ただ今作のスパイダーマンは今までのスパイダーマンと違って、かなり年齢設定が若くなっているので、悩める15才の青年がどのようにスーパーパワーを駆使して強敵「ヴァルチャー」に立ち向かうかを丁寧に描いていた。
観ていて「なるほど、15才の青年がスーパーパワーを授かってスーパーヒーローになろうと思ったらこんな風になるよな」と思わせるようなピーターの青年としての葛藤を一つ一つ丁寧に描いている。
冒頭の始まりからピーターはどこにでもいる今のティーンエイジャーで、アベンジャーズの一員としてテストを受けている様子を自らのケータイで自撮りをしているところから物語は始まる。
ここらへんは、もうホントその辺にいそうなタダのガキだw
そんな今までのスパイダーマンシリーズとは違った優等生(でも冴えない)というピーター像とはまた違ったキャラクターで、映画は始まる。
今回はスーツがスゴイw
ここからは少しネタバレ。
ニューヨークでのチタウリとの戦いの後、解体工事を請け負っていたエイドリアン・トゥームスは現場に乗り込んできた政府職員によってクビにされてしまう。そこでトゥームスわずかだが解体した宇宙からの産業廃棄物を盗見だし、自らのビジネスを起こすことにする。
8年後、トニー・スタークによって見出されたスパイダーマンはアベンジャーズの一員となるための研修に参加してトニーから最新のハイテクを詰め込んだスパイダーマンのスーツをもらう。
このことで自信を得たピーターは、街のヒーローとしていつもどおりの悪者退治で地道に活動をするが、ある時起こった銀行強盗に巻き込まれ、その強盗たちが持っていた見たこともない強力な武器に不審を抱き、トニーのお目付け役であるハッピーの忠告を無視しながら独自で調査することにする。
と、ここらへんからお話はぐんぐんとおもしろさを加速させていくのだが、今回の見所は、何と言ってもスパイダーマンのそのスーツだ。
今までのスパイダーマンはピーター自らが自作した単なる赤いタイツを着て強敵たちに挑んでいたのだが、今作はトニー・スタークが自作した超ハイテク満載のスーパースーツとして登場する。このスーツがなかなかカッコイイw
最初は補助輪モードといったテストモードを付与されて、大した能力を引き出せずに地道に近所の悪を退治していたピーターだが、次第に自分はもっとできるはずだと思いこみ、親友の、これまた冴えないオタク青年のネッドの手を借りてスーツのリミッターを解除してしまう。
このネッドという青年が今までのスパイダーマンでは出てこなかったようないかにもなPCオタクなのだが、この青年の力によって今回ピーターは大活躍することができるのだ。
それにしても今回出てきたこのネッドという青年は、明らかにアジア系の顔をしているが、ハリー・オズボーンはどうしたんだ?
もしかしてあまりにもハリウッドの配役が白人に偏り過ぎてしまっていることもあって、今回こんなアジア系の俳優さんを出演させたのかな?
いい加減、グリーン・ゴブリンJrはもう出てこないのかしら?
わしとしてはあの吹き替えなしのグリーン・ゴブリンの笑い声が大好きだったんだけどw
水上と空中の今までにないフィールドで
今回の敵は「ヴァルチャー」という翼を持った怪人が相手なんだけど、そのせいか空中戦が多めになっている。
今までのスパイダーマンも色んな敵と闘ってきたけど、もうコレ以上闘いのパターンは出尽くしたかな?と思っていたら圧巻の空中戦が展開されていて、今作はむしろアイアンマンが得意とするフィールドだろうと思って観ていたのだが、なかなかどうしてスパイダーマンもしっかりと空中でヴァルチャーに食らいついていく。
特に後半のスーツが今までと同じ手作りのノーマルスーツに戻ってからの活躍は凄まじい。
よく考えてみたらスパイダーマンはクモに噛まれてスーパーパワーを授かった人なんだからトニー・スタークのハイテクスーツがなくても今までどおりしっかりと戦えるんだよねw
そんなすごい活躍をするスパイダーマンだが、今回の戦いのハイライトを選ぶとしたら、武器取引の現場となってしまった水上のフェリーでの一戦だろう。
水上というのもこれまでのスパイダーマンではあまりなかった場所での戦闘である。
この時、実はスパイダーマンはヴァルチャーとがっぷり4つに組んで闘っているわけではないのだが、宇宙エネルギーを使用した武器の暴走からフェリー沈没の危機を自ら招いてしまったスパイダーマンが、真っ二つになろうとする船体を必死に手から発射される糸で繋ぎ止めようとするシーンが、わしとしては一番かっこよかった。
あのシーンは、個人的に名作と思う「スパイダーマン2」のドック・オクによって暴走させられてしまった列車を、スパイダーマンのクモの糸で必死に引き留めようとするシーンを彷彿とさせる。
それくらいの圧巻のシーンだった。
結果として目論見自体は失敗したけどw
アイアンマンも出てくるけど、あくまで補佐役
そんなところで、今作はアイアンマンが登場する。
だが今作の役回りは、どちらかというと言うことを聞かないガキのお守役といった立ち位置で、完璧とは言えないスパイダーマンの活躍を陰ながらサポートしてくれる心強い存在として描かれている。
フェリーを繋ぎ止めることに失敗したときに現れるアイアンマンのかっこよいことw
今までにない頼れる大人としての新たなアイアンマンの姿として、スパイダーマンの絶体絶命のピンチにロバート・ダウニーJrは登場する。
そして、自らの詰めの甘さを指摘するトニー・スタークによって、例のハイテクスーツは没収されてしまう。
そんな風に、今作はアイアンマンがバンバン出てきてスパイダーマンと共に悪を倒すことを強力するといった感じのものではなく、あくまで一歩引いた位置からアイアンマンがピーターの尻拭いをする。
だが、スーツを失っても「ヴァルチャー」の正体に気づいたピーターは、自らの力で最大の強敵を追い詰めていくのだ。
まとめ
そんな感じで色々長々と語ってしまったが、今回は今までと違ったスパイダーマンの魅力とストーリーの展開で、スパイダーマンをこれまで観たことのないという人でも飽きさせずに惹きつけてくれるだろう。
特にストーリーの謎の組み立ては良く、まさか適役のヴァルチャーがあの人のオヤジだとは思わなかったw
そんな風に色んな意外性と、現代の青年の葛藤を巧みに合わせつつ、今までのスパイダーマンの軽快さを失わずにしっかりと作られた今作は、歴代のスパイダーマンシリーズの中でも三本の指に入る傑作だと思う!
この夏休みにオススメのポップコーンムービーであることは間違いないだろう。
キミも映画館で是非体験して頂きたい!