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地獄の分杭峠の攻略法2 寝袋は死んだ。想定外の−8℃の威力!

更新日:

※2017/9/3 リライトしました。

 

ちわ!おいさんだよ(=´▽`=)ノ 

キミは良い旅してるかい?わしの人生はいつも過酷な旅をしているよw

 

「一人旅・前半戦」1日目。

分杭峠の攻略法1 失われた治療法を求めて。の巻

※2017/9/2 リライトしました。   ちわ、キミは旅をしているか? そんなことを急に問いかけるおいさんだよ。   ワシは2012年の春。 バックパックを背負って初めての一人旅 ...

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一人旅することを決意したドラねこは、過剰なまでの装備を抱えて1人鈍行列車に乗り込み、どんな病も治してしまうという霊場・分杭峠で腰痛を目指すことにしたのだった。

そして今回は長野・駒ヶ根からのお話だよ。

物語はわしが飯田線に乗って駒ヶ根駅に到着したところから始まります。


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長野観光2 恐怖!分杭峠・ロングハイキング

駒ヶ根駅に着いたのは夜の7時過ぎだった。

 

あたりはもう真っ暗。

「うわぁ…ここを歩くの?」

これから歩いて行く道を見渡すと、この辺りは人通りも少なく外灯もあまりない。

しかし、来てしまったからにはここにとどまっていてもしょうがない。

歩いてしばらくするとスーパーを見つけたので、これが最後の買い込みとばかりに食料のバナナと水を買い、店を出るとこれから待ち構える未知への領域へと続く真っ暗な道を、勇気を振り絞ってひたすら歩くことにする。

季節は4月だというのに、長野の夜はどこか冷えた風が吹き抜けていた。

 

分杭峠までの道のりは長かった。

道路は比較的普通な田舎の道なのだがそれが終わるといきなり大きな幹線道路に出た。

わしが歩いている横で車がガンガン走っている。ちょっと怖いw

 

ただありがたいことに心細さはまだ無い。いや、むしろ心地よいくらいだったw

そうか、旅と言うのはこういうものか、こうした感じがずっと続くんだな。

しばらく歩いていると大きな橋が見えてきた。

ふと見ると脇に屋根付きのバス停が橋の前にあったのでここで一旦休憩。

 

バックパックからバナナを取り出し、頬張りながら時計をみると、まだ一時間くらいしか歩いていない。

「まぁ…なんとか行けそうかな?(;´∀`)」

10分ほど休んでもう一度歩き出す。

しかし、橋を過ぎてからナビが指し示す道が急におかしくなる。

 

その頃には大きな道路は姿を消し、街灯さえない暗い山の麓には所々民家が並んでいる。

いつの間にか細い道を歩く。

ここらへんは本当に明かりがないのでヘッドランプをかざし、道を間違えないように注意深くあたりを見回しながら歩いた。

 

ふと、携帯のナビを見ると、到着予定時間が残り8時間を指していた。

「アレッ?!さっきも8時間しゃなかったっけ?(゜o゜;」

最初に駅に到着したときも8時間を指していた。

もうすでに2時間近く歩いている。

分杭峠との距離は近くなっているはずなのに……到着時間は残り8時間のまま。

 

「ほんとにこの道であってんのかな?(;´∀`)」

 

なんだかどんどん不安になってきた。

途中でもう正しい道を歩んでいるのかどうかもわからなくなり、ひたすらナビの示す道を信じ、歩いていく。

それからだんだん民家が一つ減り、 二つ減り、

とうとう人里離れた暗い山の急斜面を歩いていくことになった。

 

真夜中の峠道

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このあたりから、ナビ上には一本道しか示されなくなった。

そこは道路でありながら車は一つも通らない道。

あたりは民家から漏れていた光さえも見ることができない本当の闇だった。

 

(……本当にこの道で良いんだよね?(;゚Д゚)

高い山の斜面の道から歩いてきた道を振り返ると、明るい民家はすでに遠い。

 

「・・・・・・(゚A゚;)ゴクリ」 

どこまでも深い本当の闇。言いようもない孤独と不安に苛まれてきた。

しばらく歩いていると、道がだんだん斜面がきつくなってくる。

山の上を歩いているのだろう。これはいわゆる峠道というヤツだ。

頭文字Dなどで藤原拓海がライバルたちとドッグファイトをしているような、そんな断崖絶壁の細い夜には誰も通らない道。

 

もうすでに街灯のような灯りは完全に消え、道が一車線だけになる。

……ヘッドライトを消してみるとあたりは真っ暗。

何一つ見えない。

 

自分がどこにいるかわからない。

自分の手を近づけてみてもどこにあるかわからない。

……完璧な闇である。

道の向こうからはもう車は姿を現さない。

 

そしてついにガードレールすらも消えた。下を見ると何メートルかわからない崖だ。

それからというもの、ワシの横には常に恐ろしい闇が口を開け待っている道を、ひたすら足を踏み外さないように歩き続けることになった…もちろん、落ちたらひとたまりもないので真ん中を歩くことにする。

 

それまで暖かった空気が、急に冷やかな山の冷気となって底の方からワシの体に吹付け始めた。標高が高くなったから空気が冷えたのだろう。

きっと幽霊が出てくる時とかもこんな感じなんだろうな。

 

「・・・・・・・・((;゚Д゚)ゴクリッ」

 

言いようのない恐怖じわじわとワシの身を包んでいく。

帰りたい!本当に帰りたい!

この時ほど自分の家のベッドが恋しいことはなかった

心底こんな所に来たことを後悔した!

 

ああっ……!!

俺はなんで分杭峠なんかに来ちまったんだっ(泣)

 

それでも歩き続けるしかない。今さら後戻りは出来ない

この恐怖にじっと耐えてこの峠道を登って行くしかない!!そう思っていた。

 

その時、どこからか物音が聞こえた!!!

 

闇夜の使者

恐る恐る音のした山の斜面にヘッドライトの光を向ける。∑(゚д゚lll) 

ギラッ!!!(ΦωΦ)

いくつもの粒状の光が闇の中から空中に現れ、

ワシを取り囲んでいる!!??(((((((( ;゚Д゚))))))))ガクガクブルブルガタガタブルブル

……よく見ると、鹿の群れがワシの方を凝視していた。

 

(し、鹿かよ。なんだよびっくりさせるなよ!!((;゚Д゚)

 

こんな所に鹿がいるんだ。しかも見渡すかぎり大勢の鹿が。

しばらく睨み合っていると鹿も諦めたのか逃げていった。

ホッと胸をなでおろし、呼吸を整えてもう一度山の道を歩き出す。

 

そういえば……もうかれこれ2時間以上対向車を見ていない。

いや、そもそも麓の時点で対向車が下りてくる気配なんかなかった。

何度もくじけそうになりながら歩き続け、休憩したくてもあたりには崖と道路しかないので道に腰をおろして少し休む。

(歩いているといくらか孤独の恐怖も薄れるが、地べたに座っていると言いようもない恐怖が押し寄せてくる)

 

…もう時間も距離も感覚がわからない。

 

旅のために必要だと思って詰め込んだ荷物が重すぎて肩が痛い。

バックパックに詰め込んだ荷物が憎らしくなってきた。

この20kg以上ある荷物のおかげで足も痛くなってきたのだ。

 

気場に到着

なんとか山頂あたりに到着した。

……なんだか急に寒くなってきた。息も白くなってくる。

 

フッフッフッ…でも、大丈夫なんだよ( ̄ー ̄)ニヤリ

ワシはこんなこともあろうかと−2℃まで大丈夫な寝袋を用意してるんだ。

この寝袋さえあれば、どんな寒さの下、野宿しても大丈夫だぜ!

どこか雨露を凌げるところさえあれば心配はない。あたりを見回すと、道路のすみに白いものがチラホラと(…ゆ、雪がまだ残ってるよ。Σ(゚Д゚|||)

 

あたりの様子をカメラに収めようとiPhoneで写真を撮ってみるが、フラッシュが上手く機能しない。寒さでカメラも曇ってくる。

オーウマイガッ∑(゚д゚lll)ガーン

マジですか?もしかしてここ、人が夜中に来ちゃいけないとこなの?

オレ歩いちゃったよ(;´∀`)

…どうりで人っ子一人、車すら来ないわけだよ。

 

目的の気場とやらを探すが、暗くてどこにあるのかわからなかった。

何度か行ったり来たりして、結局それらしき場所に着いたのは深夜12時過ぎ。

ここらへんは夏場になると観光客が押し寄せてくるところらしく、あたりにはトイレや野菜即売所のような建物もある。

ここは屋根があるが扉はない掘っ建て小屋。

奥にはちょうど寝そべれる木のベンチみたいなところもあった。

 

よかった。今日はここで寝ることにしよう。

はじめての野宿は屋根のあるところとはまだついてるぞ。

三方には壁もあるし、一晩ここにいて朝を待とう。

 

荷物を解いて木のベンチに並べ、ふとスマホのナビを見る。

歩いた時間は6時間弱。

 

なんだよ!ナビ!全然違うじゃないかよ!

でも歩いた道は峠道だったから、実質12時間くらい歩いた気分だぞ!

 

フラフラになりながらも気場を一目見てみようと、

「気場はこちら」という怪しげな看板の方向へ小道を下って行く。

 

そこは、なんてことのない崖だった。

よくある崖の斜面に座るトコが無理矢理作ってある。これが気場?

なんだよただの崖じゃねぇかよ!Σ(゚Д゚;エーッ!

 

ここからすごい気が出ていて、座っていると腰が良くなんのかい?

全くそうは見えない。ここは気場というより、ただの崖だ。

目の前の崖は、夜の闇に紛れてなにがあるのかよくわからない。

しかし、紛れも無くここがゼロ磁場だという。

まさか、こんなところだったとは……思わず途方にくれて立ちすくんでしまった。

 

それより……さ、寒いっ!(´;ω;`)

 

ふと見ると、あたりの樹の枝に何故か温度計がぶら下がっていた(何故こんな所に?)

温度計の指す気温は……

 

想定外

 

・・・マイナス8℃

 

……おいおい、冗談じゃないぜ!初っ端からこれかよ!Σ(゚д゚lll)ガーン!

オレの寝袋は−2℃までなんだよっ!

マイナス8℃って6℃も超えてるじゃねーかよ!(´;ω;`)

 

しかもここらへんの寒さはなんだ?

4月後半だってーのに、長野の山はこんなに寒いの?だってもう4月だぜ!?

ここには春の兆しなんかひとっっっっつもない!!!

 

あれ?そういえばゼロ磁場の近くで、ゼロ磁場の水を汲める場所があると聞いたのに、ここにはそれらしいものもない。もしかしたらここではなくどこか離れた所なのかな?

しかし、あたりはもう真っ暗。

とにかく寒くてここにずっと立ってられない!

水の出るところなんて探してなんかいられない。

 

を浴びて生き返るどころか、冷気を浴びて今にも凍え死にそうだ!

 

それからなんとかさっき見つけた小屋に戻り、その日はここで一泊。

ありったけの着れるだけの着替えを重ね着し、寝袋にくるまる。

しかし登ってきたときは平気だったが、峠道を歩いている内にかいた汗が乾き始め、容赦なく体温を襲っていく。

 

さ、……寒い!((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

 

寝袋にくるまるも寒くて眠れず、何度も寝返りをうった。

夜は寒いだろうと来てきたヒートテックが大量にかいた汗を吸い込んでどんどんわしの体温を奪っていく。

 

後で知ったのだが、ヒートテックは吸水速乾性がなく

保湿機能があるため登山者の体温を奪ってしまうので、絶対に着てはいけない装備の一つらしい。

 

そんなことも知らずにバックパックの中から取り出したヒートテックを二枚重ねで着てみるが、それで余計に汗が乾かないためどんどん体温が低くなっていく。

 

もう嫌だ。帰りたい。だれかワシをどこか遠くへ連れてってくれ(T_T)

あ、そうか、ワシ自分で望んで今ここにいるんだ…いやΣ(´∀`;)

で、でも、今はここ以外の何処かに行きたいんだ!

 

心底ここに来たことをこの時ばかりは後悔した。

4月の長野の山の厳しさも知らず、

山用の装備も冬用の支度も中途半端でこの峠ではほとんど用をなさない有り様。

しかし心のなかで助けを呼ぼうにもここは分杭峠。4月の長野の山の上には誰も訪れはしない。

来た時でさえ6時間近くかかって、上から下ってくる車なんか一つも見なかったんだ。

ここに訪れる車など皆無だろう。

 

ここに来るのを望んだのは自分なんだけど、

−8℃はアカンやろっ!(TдT)

 

違うんだァァァァッ!!

オレが想像していたのは、こんな辺鄙な普通の山じゃないんだぁぁぁぁ!!!

 

もっとファンタジーな、寝ているだけで不思議とパワーが湧き出る森みたいな秘境を想像してたんだー!

 

うわぁ~~〜ん!!!

誰か助けてぇぇぇぇぇ!!!!!(´;ω;`)

 

その時、

あるはずのない車の音がどこからか聞こえてきたのだった。

 

 


びっくりするほど売れてますw

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