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涙の高遠城。高遠の桜が、たとえ「五分咲き」だとて……

更新日:

※2017/9/6 リライトしました。

 

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分杭峠で死にかけたわしは、その時いたまたま現れたオバちゃん達によってなんとか生き存え念願のゼロ磁場を見つけることができた。

その後、無事分杭峠を脱出したわしはオバちゃん達の誘いに乗って近くにある高遠城に桜を見にいくことになったのだった。

 

そして今回は長野・高遠城のお話だよ(*´ω`*)

物語はその時の様子から始まります。


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長野観光4 高遠の桜は「九死」の桜

前回、九死に一生を得たワシは命の恩人たちであるオバちゃんたちに高遠城に連れてきてもらった。

しかし、桜と言ってもご覧のとおり城内はまだ桜がほとんど一部咲きくらいの模様。

これはお花見なんてできる状態じゃないんじゃないか?と思っていた矢先、おばちゃんの一人が近寄ってきて、

「あのね、ドラねこくん。私たちは勝手にあちこち見て回るから、あなたは私たちに気兼ねすること無く好きなとこを見て回っていいからね。時間までにさっきの入り口でまちあわせしましょ(*´∀`*)」

と優しく気遣ってくれた。

ということで遠慮なく城内の様子を見ながら写真をあちこち撮らせてもらう。

わしを置いてずんずん先に進んでいくおばちゃん一行。

わしも追いつこうとするが写真を撮っているとどうしても距離が開いてしまう。

なのでもうさっそくついて行くことは諦めてわしは好きなように行動させてもらうことにする。

ここは、城内に続く城門の一種。

道に付き出した桜はまだほとんどつぼみで、まるで枯れているようだ。

 

4月後半でも高遠城内は五分咲き

ここらへんはまだ寒いのだろう。

道行く桜並木はほとんどが咲いていない。

それでも今日はポカポカ陽気が良くて、

多くの人が「今日なら!」と思い、城内に桜を見に来たのだろう。

実際わしらが帰る頃には駐車場は人でいっぱいで、多くの見物客が押し寄せていた。

しかし、それでもまだここらへんは完全な春の姿はない。

季節はもう四月の後半だというのに、長野はまだ冬に片足を突っ込んだ状態なのだろう。

この高遠城はいわゆる天守閣は現存していない。

いわゆる跡地というもので、それでも春にはこうして多くの見物客が押し寄せる桜の名所になっているのだ。

この先にはそんな見物客を待ちわびている屋台がたくさん軒を連ねていた。

橋の下から堀を見ると、なんと下にも道が見える。

二の丸、三の丸跡地か何かだろうか?こんな二段構造の城はみたことがなかった。

桜の木々の奥には、よく見ると雄大な北アルプスが見えた。

長野は全体がこうした高い山々に囲まれているので、少し車で走ると北アルプスが遠くに見える。

こういうのを見ると、ああ、わしはホントに長野にいるんだな。

遠くに一人で来てしまったんだ…と思ってしまう。

 

八分咲きでも目に染みる

多くの屋台が連ねる木々の間を抜けて、

跡地を少し下ると、そこには明るく開けた場所が待っていた。

ここらへんはさっきの跡地よりも暖かい。

だからだろうか?ここらへんの桜は五分〜八分咲きに咲き乱れていた。

こういうのを見ると、本当にキレイだなぁと思ってしまう。

昨日まで、あの分杭峠の凍える山の上にいたのがウソのようだ。

穏やかな春の日差しである。

城の近くは花が咲き足りない。

それでも、正午に近づくと人が多くなり、

博物館(資料館?)の周りには多くの人で埋め尽くされていた。

この場所は、冬の景色はみじんもない。

少し離れただけなのに、あの跡地とこちらでは春の兆しにここまで差があるとは。

長野には知らないことだらけである。

 

満開の桜

階段を更に下り、出口と思われるところまで行ってみる。

ここらへんもだいぶ暖かいらしく、有料で入れる城跡地よりもこちらのほうが桜が咲き乱れていたw

だったらあそこまで行かなくていいじゃん(^_^;)。

でも遠くの方はまだ所々咲ききってない。

春はここだけ訪れているようだ。まだ少し早かったんだなあ(;´∀`)

城から少し外れた階段は日当たりの良い場所らしく、桜は満開の様子だった。

満開だったのはここだけだろうか?

城の中はほぼ半分はつぼみ。せっかく来たのに少しもったいない気がする。

橋の上からの風景。ここらへんは八分〜満開といった感じで咲いていた。

完璧な桜ではなかったけど、昨日一日、分杭峠で凍えそうな一晩過ごした身には、

こんな中途半端な春の景色でも暖かく心にしみた。

この暖かな風景を何気なく見つめていると、不意に目頭が熱くなった。

どこからか、涙がこみ上げてくる。

自分が何か大きなものに「生かされていること」をこの時ばかりは感じられずにはいられなかった。

きっと、この桜の光景は一生忘れないだろう

 

がんばって生きなさい。

 

紺碧の空に浮かぶ桜が、そう言っているように思えた。

 

 

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