

こんちわ、おいさんだよ。
突然だけど、キミは音楽や動画をどう保存している?
急に来たな。
大切なデータはもちろん外付けHDDに入れて、あとは普通にPCのHDDに入れてるな。


でもそれだと、大容量のデータを移す時、USBなどを使用しなくてはいけないから面倒じゃろう?
しかもわしみたいにPCが壊れたらデータが全てなくなってしまうじゃないか!
まぁ、そりゃそうだわなあ。


そこで登場するのがNASじゃ!
ああん?


ポポポ!
お味噌汁に入れるやつ?


そうそう、焼いたり味噌田楽にしたらうまいやつね・・・
って、ちがわい!NASはHDDをクラウド化して自宅のPCとワイヤレスで繋ぐ機器のことを言うんじゃい!
ああ、そういうことか。
でもHDDって使っているPCがWindowsかMacかでいちいちフォーマットを変えなくちゃいけないだろう?


ところが!
NASはそうしたOS間の違いをモノともせずに、PC・スマホ・タブレットなどちゃんとそれぞれのデバイスたちを同期してくれるスグレモノなのじゃ!
\ ココがポイント!/

「DiskStation DS216j」は自宅に自分専用のクラウド環境を構築できる高コスパのNAS(ネットワーク接続ストレージ)なのじゃ!!
クラウドサービスのように月額料金が発生せず、写真・動画・仕事のファイルをまとめて保存し、スマホやPCからいつでもどこでもアクセス可能だ。ファイル共有、バックアップ、メディアストリーミング、Webアクセスなど、できることが多く、特に家族利用やリモートワーカーにとって大きな武器となる。容量の心配が激減し、生活の情報インフラが一段階上がる感覚が得られるだろう。導入さえすれば、日常の「データに振り回される感覚」から解放される。
それが「DiskStation DS216j」の最大の魅力である。
※この記事はドラねこが実際に自腹で買った製品をレビューする記事です。
「良いところは良い、悪いところは悪い」とプロダクトをしっかりレビューする内容となっており、記事を読みつつ「お、これは良いな、買ってみようかしらん?」と思っていただいた方だけリンク先から「ポチって」いただけたら幸いです。「お前には一銭の金も渡したくないんだよ、この水色ネコメガネが!!」という方は、読まずにブラウザバックをすることを推奨します。
NAS用HDD「WD RED」を買ってみた
ずっとNASがほしいと思っていた。
これまでわしはMacのOSをアップデートしたことでNTFS形式の外付けHDDが使えなくなり、音楽や動画ファイルにアクセスできなくなった。1年以上バックアップを取れていない状況で、さらにOSをハイ・シエラにアップデートしたことでMacの動作が不安定になったため、ついにバックアップ用の新しいHDDを購入することを決意した。

どうせ手に入れるならWindows・Mac両方で使える外付けHDDがほしい!
そうなると自然にパーソナル・クラウドを使ってファイルのやり取りをするのが合理的だという結論に至り、ガジェット系雑誌などでよく見かけるSynology社の「DiskStation DS216j」を購入してNASサーバーにすることにした。
NASを知らない人にかんたん説明
NASとは「Network Attached Storage」の略で、ようするにネットワーク接続したストレージのこと。Wi-Fiルーターに接続して複数のデバイスから同時にHDD内のデータをやり取りできるのだ!
「DS216j」内に入れる内蔵HDDには「WD HDD 内蔵ハードディスク 3.5インチ 3TB WD Red NAS用 WD30EFRX 5400rpm 3年保証」が非常に相性が良いということなので、そちらも合わせて買うことに。
そして注文すると先日品物が届いた。
これがそのHDDの「WD Red NAS用 WD30EFRX」である。こちらはなんとHDDなのに3年間保証付き!
「DiskStation DS216j」は2つのHDDが搭載できるというので、3TBの容量をを2つ頼んだ。
わし、初めてケースに覆われていないむき出しのHDDを触った。
衝撃に弱いHDDは落としてしまわないように慎重に中身を取り出そう!
怖くて少し手が震えてしまうw
HDDはこのようにかなり大きめの緩衝材に包まれて梱包されていた。
緩衝材から出すと青い袋に包まれたHDDの姿を拝むことができる。
慎重にハサミで袋を切って取り出し、静電気と衝撃を加えないようにそっと取り出す。

この時、静電気を起こしたら終わりじゃ!
開封の儀
次に、NAS本体の「DS216j」に取りかかろう。
「DS216j」は台湾のメーカー。
その使い勝手の良さから今では大人気のNASでレビューなどでも高評価をつけられているようだ。
中を開けてみるとこんなかんじ。
項目 | 内容 |
---|---|
製品名 | Synology DiskStation DS216j |
CPU | Marvell Armada 385 88F6820 Dual Core 1.0GHz |
メモリ | 512MB DDR3 |
ベイ数 | 2ベイ(3.5"/2.5" SATA HDD/SSD対応) |
最大内部容量 | 最大32TB(16TB × 2、HDD別売) |
ネットワーク | 1 x Gigabit LANポート |
対応RAID | JBOD, RAID 0, RAID 1 |
OS | DiskStation Manager (DSM) |
消費電力 | 約14.85W(アクセス時) |
外寸 | 165 × 100 × 225.5 mm |
重量 | 約0.88kg(HDD除く) |
真正面。ピカピカの外装はけっこうしっかりしている。
「Synology」の文字が透かし彫りのようになっていて、ここから外気を吸い込んで中のHDDを冷やす仕組みになるのだとか。
しかし素材感はABS樹脂を使っているので長い事使っていると黄ばむこと間違いなし。ここらへんは白はやめてほしかった。
黒とかないのかよ?


あるけどこれとはまた違ったワンランク上の商品しかなくて、しかもお値段も結構するのじゃ。
もちろん後ろにもこのように大きな冷却ファンがついている。
後ろにはUSBとルーターをつなぐLANケーブルの差し込み口がついている。

では中にHDDを組み入れていこう!
組み立て
では実際にHDDを取り付けていこう。まずはドライバーで後ろのネジを緩める。
箱を斜めにずらす感じで力を入れると「パカっ」と外れる。
外した中身はこんなかんじ。
ホコリが入るとHDDを装着したあと困ったことになるので慎重に。
この接続部分にHDDを取り付けていけばいいんだな!
このようにHDDを「ガシャン」としっかり音がなるまで差し込む。
そしてHDDが外れないように脇をネジでしっかりと閉めていこう。HDDを固定できたら箱を合わせてうしろも閉める。
あとは電源ケーブルをつないで、全面の電源ボタンを押すだけ。
NAS設定
続いて設定をしていこう。
ブラウザに「find.synology.com」と入力すると設定画面にアクセスできる。
画面の手順に従ってインストールを開始しよう。
接続をクリックしてDSMをNASにインストールする。
「今すぐインストール」をクリック。
DSMのインストールが開始する。
およそ10分ほどで完了するのでしばらく待とう。
続いて管理者アカウントの登録画面へと移る。
ここで「メディアサーバー」などで使える「QuickConnect」の設定もついでに行っておこう。
最後に推奨パッケージのインストール。
別にインストールしなくてもいいけど、個別にインストールするのが面倒な人はここで最低限のアプリをNASにインストールしておこう。
・・・と、ここまで解説してきたが、この初期設定まではまだかんたんで良い。
問題は次である。
注意ポイント
設定後、これでもう使えると思って何もしらずにHDDにデータを放り込んでいくと多くのユーザーは思わぬ問題に直面することになる。
それは実はこのままデータを保存すると、保存したデータが2倍の容量でNASに保存されてしまい、HDDの容量を圧迫してしまうのだ。
最初はなぜこうなるのか意味がわからなかったが、調べていくうちにこれは「DS216j」の初期設定で片方のHDDが壊れた場合ファイルが守られるように2台のHDDそれぞれに同じファイルを保存してしまう設定になっているからなのだそうな。
実はこの「バージョン設定」がはじめはチンプンカンプンで相当難航した。
そこで「バージョン設定」の手順を備忘録を兼ねて以下に綴っていこう。
ストレージ設定
まずはストレージマネージャを開いて「ボリューム」を設定していこう。
ボリュームを開いて上の左上の「作成」をクリック。
するとストレージプールを選択と出てくるので「既存のストレージプールを選択」を選択して「次へ」
モードは「RAID0」を選択したいので「カスタマイズ」を選択。
ここは上の「より良いパフォーマンス」で「次へ」
そしてここが重要なポイント。
ポイント
「ストレージプールのプロパティでは」ここは「RAIDタイプ」を標準の「RAID1」に設定したいところを「RAID0」に変更しておこう。
これを設定すると、今回組み込んだ3TBがのHDD2つがそれぞれDISC1とDISC2と別々のストレージに認識されて容量が6TBになる。
それぞれのドライブにチェックをいれて「次へ」
新品のドライブならチェックは不要なので「次へ」
確認ウィンドウが出たら、適用でクリック。
ココがポイント
その上で「Cloud Station Server」を使う場合、「設定」で共有ファルダにしたいフォルダを選び、「バージョン管理」から「バージョンコントローラを有効にする」のチェックを外しておくことをおすすめする。
これにチェックを入れておくと「DS216j」は保存したファイルが壊れたときのために、遡ってファイルを復活させるために「バージョン」が作動させてしまう。
このままでは1TB保存したファイルが2倍の2TBになってしまい、HDDの容量を圧迫するトラブルの原因になるので、必ず「バージョンコントローラを有効にする」のチェックを外しておこう。
こうしたけっこうハードな設定を乗り越えてようやく使えるのがNASである。

ああ、ここまで長かった。
けっこう大変じゃねえか。

良いところ
以下に良いところを挙げていこう!
データの一元管理ができる安心感
それはやはりデバイス間の垣根を取り除き、WindowsやMacなどのデバイスとも大切な写真や音楽ファイルなどを瞬時に同期できる点だろう。
DS216jの最大の魅力は、あらゆるデータを一箇所にまとめて保存できることにある。写真、動画、音楽、ドキュメント、すべてを一元管理することで、情報の分散や紛失を防げる。スマホの容量がいっぱいになって慌てて削除する…そんなストレスから解放されるだろう。
モバイルアクセスが超便利
スマホやタブレットからも簡単にアクセス可能なため、自宅にいないときでも重要ファイルを即座に取り出せる。
特にSynologyのモバイルアプリ「DS file」や「DS photo」を使えば、Google Driveのような感覚でクラウド的に使える。出張先でも、実家でも、Wi-Fiさえあれば世界が広がる。
メディアサーバー機能でエンタメ強化
DLNA対応のテレビやゲーム機に接続すれば、自宅が一気にメディアサーバーになる。
保存しておいた映画や音楽を家族全員で楽しめる環境が整う。YouTubeやNetflixだけでは満足できないコンテンツマニアにとって、これほどコスパが高い設備はない。
実際に使ってみた感じは、確かにデータを安全にリアルタイムでHDDに保存してくれるので、常時大切なデータを保管したい人間にはNASは非常に魅力的なデバイスである。

DropboxやGoogleドライブだと容量に制限があるし、AmazonPhotoなんかの写真同期サービスだと基本エロいものを保存することはできないのじゃ。
だから自分の見られたくない仕事で使う大切なデータはやはり個人で管理するのがいいじゃろうなあ。
どうせエロ動画の倉庫にするつもりなんだろ?
仕事のファイルなんか入れないだろうがよ!


ギクッ!
気になった方はこちらからどうぞ
悪いところ
では次に悪いところを挙げていこう。
初期設定にややクセがある
ITに詳しくない人には、初期設定がやや難解に感じるだろう。
IP設定やRAID構成など、説明を読まずに進めるとハマる可能性がある。慣れれば簡単だが、最初は取扱説明書必読である。
HDDが別売で追加コストが必要
本体価格だけでは運用できず、別途HDDの購入が必要となる。
しかも推奨HDDは意外と高価であるため、コスト面での誤解が起きやすい。結果的には高コスパだが、初期投資はしっかり計算すべきである。
4K動画や大量データにはやや非力
CPU性能が控えめなため、重い4K動画のストリーミングや大規模なデータ処理には向かない。
エンタメ重視のユーザーは、上位モデル(例えばDS220+など)を検討した方が無難だ。そしてファイルの同期が遅い。OS間の違いをまたいでファイルのやりとりができるのは嬉しいんだけど、明らかにUSB3.0より遅くファイルをコピーするのにめちゃくちゃ時間がかかってしまう。
やっぱり有線で外付けHDDをPCにつけるのと比べると速度は雲泥の差なので、そこは購入前によく検討した方がいいと思う。

やはりここがNASの最大の欠点だろう。
まぁ、遅いっていっても音楽や写真ファイルなんかは普通に同期できるし、問題は動画ファイルだろう。
これだけは遅いけど、まぁ気長に待てば気にならないしな。

まとめ
こんな人におすすめ!
- 写真や動画がスマホに溜まりすぎている人
- フリーランスや在宅ワーカーで、外出先からもファイルにアクセスしたい人
- 家族でメディア共有や自宅クラウドを活用したい人
DiskStation DS216jは、日常に埋もれがちなデータ管理をスマートに変革するツールである。
初めてのNASサーバー構築でちょっと混乱してしまったけど、これでPCのバックアップやスマホや別のデバイス間とのファイルのやりとりもぐんと楽になるので、データを守り、かつ楽しむには最適なNASサーバーであることは間違いないと思う。スマホやPCからのアクセス性も高く、家族やチームでの共有にも最適。自分だけのクラウド環境を持つことで、時間も気持ちもゆとりが生まれる。初期設定やHDDの準備といった課題こそあるものの、それを乗り越えた後に待つのは「もうクラウド課金いらないじゃん」という開放感である。価格も手頃で、導入する価値は十分にあるだろう。

これ一台で暮らしの情報整理が完結する…初心者なら買って損はないNASじゃな。