
ちわわ、ちわ~!おいさんだよ!
キミは村上春樹のジャズは好きかい?
村上春樹ってさ、ジャズマニアってのは知ってたけど、すげー数のジャズを知ってんだな。


村上春樹はジャズが大好きじゃからなぁw
『ポートレイト・イン・ジャズ』なんか文章から音が聞こえてくる感じなんだよな。


ただのジャズ紹介ではない。文体に愛情がにじみ出ておるなあ。
しかもマイルスとかコルトレーンだけじゃなくて、渋いとこも攻めてるしなあ。
一読の価値はある本だぜ。

\ ココがポイント!/

『ポートレイト・イン・ジャズ』は、村上春樹が“音楽”と“文章”の交差点で紡いだ、渾身のジャズ愛エッセイなのじゃ!!
収録されているのはジャズの巨人たち50人にまつわる短いエピソードと彼らの音楽へのパーソナルな言葉たち。
それぞれの文章は数ページだが、そこには村上自身の人生と、彼の小説世界を支える“リズム”が確かに息づいている。単なる評論ではなく、“ジャズに取り憑かれた作家”による偏愛と詩情の記録。
ジャズファンはもちろん音楽を聴きながら文章に触れたい人にも強く勧められる一冊だ。
ポートレイト・イン・ジャズ
わしはJAZZが好きである。
毎日インターネットラジオをつけてJAZZを浴びるように聞いている。
しかし、JAZZと聞いたら大抵の若者は古臭い音楽という認識しか持っていないように思われる。
その証拠にわしの周りにはJAZZを聞いている者はいない。
故に友達もいないwww
そもそもJAZZはクラッシック同様敷居が高いというイメージがある。
JAZZはオワコン?
それにこんな記事を書くと読者の中には、
「今どきあんな古臭い音楽聞くやつはオッサンかインテリだけでしょ?」
「JAZZなんか今どきオワコンwww」
「それよりAKBや嵐のほうがいい!」
という人が今や多数だろう(当たり前か)
しかし、わしに言わせると、
シャラッーープ!!!(# ゚Д゚)
JAZZは決してオワコンなんかではない!!!
JAZZはれっきとした芸術である!!
むしろ、くだらないJ-POPが山ほど流れている今こそ「JAZZ」を聞くべきなのである!!
これは本当に断言してもいい!
そんなJAZZはおっさんが聞くものという偏見にも似た言説が真しやかに流れている昨今の状況に風穴を開けるべく、今回紹介する本がこのポートレイト・イン・ジャズなのだ。
素人にとてもわかりやすい入門書
JAZZの本といったら、なんだか小難しい音楽的な技術談義が展開される難解な本なんだろうと思われる方もいるだろう。
本書は、著者・村上氏が今まで出会ったJAZZのレコードの中から、思い出の数々とエピソードを共につづった本である。
本書は本当に様々なジャズメンに対する、村上さんの熱いJAZZへの思いがふつふつと伝わってくる。
ここでその名をザッとあげると、
チェット・ベイカー、ベニー・グッドマン、アート・ブレイキー、
スタン・ゲッツ、ビリー・ホリデイ、キャブ・キャロウェイ、
ビル・エヴァンス、ビッグス・バイダーベック、キャノンボール・アダレイ、
エラ・フィッツジェラルド、カウント・ベイシー、ジュリー・マリガン、
ナット・キング・コール、ルイ・アームストロング、セロニアス・モンク、
デクスター・ゴードン、レスター・ヤング、ソニー・ロリンズ、
グレン・ミラー、マイルス・デイビス、メル・トーメ、シェリー・マン、
オスカー・ピーターソン、リー・モーガン、デューク・エリントン、
ハービー・ハンコック、チャーリー・パーカー、トニー・ベネット、
エディー・コンドン、アート・ペッパー、ギル・エヴァンス、
フランク・シナトラ
それこそきらめくJAZZの巨匠たちの多彩なラインナップに、読んでいて是非その音楽が聞きたくなること必死w
これを読んでいると、
「ああ、ホントにジャズが好きなんだなぁ…」
という暖かい気持ちになれる名文がいっぱいある。
しかしJAZZというのはやっぱり難しいw
JAZZと一口にいっても種類がいっぱいあって、それこそラグタイムからビッグバンドスタイルによるスウィング・ジャズ、ビバップ、ハード・バップ、モード、クール・ジャズ、フリー・ジャズ、からフュージョンまでと様々だ。
初心者にとってみたら「なんのこっちゃ?」という感じである。
(゜o゜; フュージョンってなんだ?
(*´∀`*) なんだ、知らねぇの?ドラゴンボールに出てくる「合体する」やつだよ?
違うよ!Σ(゚Д゚)
フュージョンっていうのは、ジャズを基調にロックやラテン音楽、R&B、電子音楽、などを融合(フューズ)させた音楽のことだよ!
この本に
ベジータは出てこないぞッ!
そんな様々な時代に活躍したJAZZの巨人たちの活躍を、本書は村上春樹氏の見事な文章と和田誠氏の可愛らしいイラストで丁寧に解説してくれる誠にJAZZ初心者にとっては有難い本なのである。
事実、わしはここから勉強してJAZZについての知識を深めたと言っていいだろう。
現代の音楽事情に満足できないアナタは、
是非「ポートレイト・イン・ジャズ」を手に取ってみてはいかがだろう?
良いところ
あらすじ
本書は村上春樹が長年にわたり愛聴してきたジャズ・ミュージシャンたち50人を取り上げ、それぞれについてエッセイ風に語る音楽本である。
構成は非常にシンプルで、1人のアーティストごとに数ページの短文が連なり、その背景、印象、逸話、そしてアルバムの推薦などが綴られている。取り上げられるのは、マイルス・デイヴィスやジョン・コルトレーンといった王道の人物から、知られざる名手たちまで幅広い。文章からは“聴くように読む”という感覚が伝わり、音楽と向き合う姿勢そのものが一貫している。
音楽の知識がなくても、村上の視点を通して新しい世界を知ることができる。
では以下に良いところを挙げていこう!
村上春樹ならではの“文体で聴かせる”ジャズ論
本書の最大の魅力はジャズについて語りながら、それ自体がジャズ的リズムを持っていることにある。
文体は軽やかでけれど芯があり、村上春樹らしい比喩やユーモアが随所に光る。単なる批評ではなく、彼の人生と作品に染み込んだ“音”そのものが文章となって現れており、音楽を知らずとも“感じられる”構成になっている。
入門書としても、マニア向けとしても機能する
初心者が読んでもジャズの歴史や背景が自然と頭に入ってくる一方でディープな選曲やレコードの詳細にも言及されているため、玄人にも読み応えがある。
「これを聴けばいい」という押しつけではなく、「これをどう聴いたか」という個人の体験に軸がある点が心地よい。
読後、確実に音楽が聴きたくなる
本を閉じたあとSpotifyやCD棚に手を伸ばしてしまう読者は多いはずだ。
特に村上が語るエピソードを知った上でその曲を聴くとまるで見え方が変わるように感じる。音楽そのものへの“入口”として、この本は優しくも強力なガイドになってくれる。
気になった方はこちらからどうぞ
悪いところ
では以下に悪いところ挙げていこう。
村上春樹に興味がないと入りづらい
本書はあくまで“村上春樹が語るジャズ”であり“ジャズそのものを客観的に解説した本”ではない。文体や主観が苦手な人には合わない可能性がある。
音源を持っていないと物足りなさが残る
現代ではストリーミングである程度はカバーできるが、紹介された音楽をその場で聴けないと、消化不良に感じる場面がある。音と文章の距離を縮める工夫があってもよかったかもしれない。
選ばれたミュージシャンに偏りがある
ジャズの巨人が多く登場する一方、コンテンポラリーなアーティストや女性ミュージシャンの比率は低めで、構成に偏りを感じる読者もいるかもしれない。
そこらへんは好みだろうけど、気にならないヤツは気にならないだろうな。

まとめ
こんな人におすすめ!
- 村上春樹の世界観を音楽から理解したい人
- ジャズに興味はあるが、何から聴けばいいかわからない人
- 音楽×文学の境界に惹かれる感性派読者
『ポートレイト・イン・ジャズ』は音楽に文章でアプローチした稀有な作品である。
村上春樹が人生の中で育んだ“音楽の愛”が決して説教くさくならず、ひとつの物語のように自然に伝わってくる。読むことで音楽を知り、聴くことで文章を思い出す。そんな循環がこの本にはある。ジャズを知るきっかけにも、村上春樹の素顔を覗く手がかりにもなるだろう。静かに熱い一冊である!

ジャズはただ聴くものではなく、感じ、語り、染み込ませるものなのじゃ──音の世界にようこそじゃ。