ちわわ、ちわ~!おいさんだよ!
キミは温泉津温泉は好きかい?
ゆのつおんせんってどこにあるんだ?
島根県にある有名な温泉じゃ。
寅さんのロケ地でもあるのじゃぞ。
へぇ〜⋯⋯
「男はつらいよ」でも出てきたんか。
これがなぁ、ものすごくアツい温泉だったのじゃ。
それではそんな温泉津温泉を紹介していこう。
\ 一人旅・後半戦 4日目/
温泉津温泉はとんでもないアツい温泉なのじゃ!!
初めて出雲の地を踏んだドラねこは、その足で出雲大社・稲佐の浜と国譲りの神話の地を訪れたことによってパワーも充填、美味しい出雲そばと旧大社駅を堪能して次の目的地、温泉津(ゆのつ)温泉を目指して旅立つのだった……
前回まではこちら
出雲大社と稲佐の浜に行ったよ、という話(*´ω`*)
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出雲大社と国譲りの像。稲佐の浜でみた夕日
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島根観光4 温泉津温泉は間違いなく秘湯だった件
朝8時、漫画喫茶で起きた。
それにしてもヒドイところだった。
まずこの日泊まった出雲の漫画喫茶にはフラットシートというものがない。
リクライニングの椅子で足を伸ばして寝るしかなかった。
これがツライ!
おかげで全く寝返りも打てずまんじりともせず一夜を過ごし、寝たんだか寝てないのかよくわからんまま朝を迎えた。
そもそも出雲には漫画喫茶が少ない。その時点で衝撃的である。
グーグルで調べて出雲の中で二箇所しかなったので結局ここしか選べなかった。
しかもその2店舗が今回わしが泊まったここと、道を挟んで歩いて目の前にあるもう一つの漫画喫茶だけ。この2つともフラットシートなんてないという鬼畜ぶりにわしの背骨は見事にダメージを受けた。
ていうか、2店とも距離近くねぇ?
近すぎるのじゃ。
普通、同じ場所に漫画喫茶があれば商売敵なんだからもう少しお互い個性を出し合って競合を出し抜くはずでしょ?場所も離して作るもんでしょ?
それなのにここは目の前に商売敵の別店舗があるとは(;´∀`)
出雲はなかなか特殊なお店事情の土地らしい。
昨夜一日出雲を歩いてみて気づいたのは、出雲はお店の閉まる時刻が早い。
大抵のお店が9時を過ぎると店じまいしていまい、周りから明かりが無くなる。
なので10時から始まるナイトパックを待つ間、街をうろついているのが恐いこと恐いことw
出雲よ。
もう少しヨソ者のために店とかやっててくれねぇかな?
だって明かりないと怖いんだもん!
周りには何にもなくて、恐くてしょうがなかったよ!
そんなことをぶつくさ思いつつ、次の目的地に出発することにする。
今日の目的地は山口県の萩だ。しかし、なにか物足りない。
そういえばこの旅を西に進路を変えて、温泉は城崎温泉以外に入っていない。
せっかく山陰に来たのだ。どこか萩までの途中に、気軽に立ち寄れそうな日帰り温泉はなかろうか?
そこで探してみるとガイドブックに温泉津温泉(ゆのつおんせん)の文字を見つけた。
ここは世界遺産である石見銀山が栄えていた頃から有名な温泉で、今でも秘湯として人気があるらしい。
秘湯か・・・いいな。
え?行くの?
よーし、今日は萩に行くついでにここに立ち寄ってみよう!
ということで、ここから最寄りの出雲市駅にまず向かうことにする。
出雲市駅

出雲市駅に向かい、南口からから入って温泉津駅までの乗車券を買う。
石見銀山かぁ…
ところで石見銀山ってどんな所なんだろう?
よく時代劇とかで「石見銀山ねずみ捕り」って名前は聞いたことはあるけどよくわかんねぇや。
と、電車の中で物思いにふけってみる。
まさか石見銀山が下の動画にあるようなところだったとは、そのときのわしは知らなかった。
それにしても吉田くんは物知りだなぁ…
しかし、今回はそんな石見銀山にはいかない。
何故なら別のガイドブックで石見銀山がガッカリ世界遺産だということが書いてあったからだ。
着いた頃には時間も余っているかわからないし、お金もないからだ。とりあえず今回は温泉津温泉だけを目指そう。
温泉津駅

そうこうしている何度か乗り換えている内に、電車は温泉津駅に着いた。
温泉津駅は無人駅で閑散としていた。
な、なんか秘湯ってわりには人がいないな。
つーか、完全に人がいねえじゃねえか。
まぁ、でも今日は平日だからね。
お客さんも忙しくてあんまり来ないんだよ。きっとこんなもんでしょ。
しかし、そんな憶測は駅から数分歩いただけでもろくも崩れ去るのだった。
な、なんて場所なんじゃここは?!
温泉津温泉街はゴーストタウン?
人がいない。
街に誰も歩いていないのだ。
この街は商店やガソリンスタンド、他にも小さな商店街のようなものなどが立ち並んでいるのだが、人がいないのである。
普通温泉街っていったらもっと活気があっても良さそうなのに、ここには人が住んでいる気配がないのだ。
活気どころの騒ぎではない。
しばらく歩いていると漁港のようなものが見えてきた。
しかし、船もまばらでやはり人の気配がしない。
これじゃまるでゴーストタウンじゃないか!
見よ。このさびれよう。
もう昼間だからか?漁師が漁に勤しんでいる気配がない。
小さな子どもが遊びまわっている様子もない。完全な過疎の村。
なんだろう、ここは?
温泉津温泉の看板を超えてから今のところ人っ子一人すれ違っていない。
温泉津温泉は石見銀山からのお客さんで賑わっていると聞いたのに、ここには景気の良さは感じられない。
普通、温泉街ってもっと活気づいてない?
えぇ?ここは本当に世界遺産に近いところなのか?
それとも、石見銀山から程遠いのかな?思わず疑ってしまう。
港から右手から行くとやっと情緒のある町並みが見えてきた。何となくここらは昔ながらの温泉街っぽい。
すると、向こうにおばさんの二人連れがわしが行く同じ方向におしゃべりしながら歩いてくる。
よかった。ここに来たのはわしだけじゃないらしいぞ。
でも、向こう側からすれ違ってくる村民らしき人はほとんどいない。
振り返って見ても寂れた街にしか見えない。ほんとにこんなところに温泉なんかあるのかしら?
しかし、不安に駆られながらもナビ通りに歩いて行くとようやくそれらしき建物が見えてきた。
あ、アレか!
薬師湯
薬師湯の建物は夜見るとこんな感じらしい(わしが訪れたときは昼の12時くらいだったが)
ここは湯量が少ないため二軒しか外湯がない。なので一番最初に見えたこの薬師湯に入ってみることにする。
なかなか洋風の趣きのある建物がわしを迎えてくれた。この建物を見てわしはホッとした。
よかった。ちゃんとやっているんだ。
来てみてみたものの、やってなかったらどうしようかと思ったけど、ちゃんと営業しているようだ。
中は洋風モダンな大正風のつくりで、店の番台には意外にも若いお姉さんが受付をしていて親切にこのお湯の解説をしてくれた。
おねぇさん「よかったら、入る前に上の階もごらんになってみます?」
え?いいんですか?
風呂にはいる前に上に上がって内装を見てくれなんて、今まで外湯めぐりをしてきて一度も言われたことない。
なんでいきなり見ず知らずのお客さんにそんなこと言うのかな?と思ったけど、2階に上がってみて合点がいった。
掃除も行き届いていて2階には洋風なテーブルが置かれた休憩室があり、無料のコーヒーまで置いてある。
さらに屋上まで進むと、3階のテラス席では下を見下ろしながらゆっくりコーヒーを飲むこともできる。
これは良い日帰り温泉だ。
ホントだ。
今まで旅してきた中で、こんな外湯見たことない。
すぐに下に降りて行ってお金を払い、入浴させてもらうことにする。
すると、衝撃の光景が目の前に飛び込んできたのだった!
見よ!この浴槽。
ポイント
これは風呂が汚いのではない、洗っていないのでもない。
これは温泉の成分が乳化して固まり、浴槽が鍾乳洞のようになっているのだ!
実はこの効能が日本温泉協会に全項目「オール5」の最高評価の天然温泉と認定された温泉。
うわぁ~!こ、これはすげぇ!
こんな浴槽見たことねえ!
これは効きそうだわ!というわけで、さっそく入ってみる。
足を入れてみると、
ア、アッチィーーー!!
なんだこれ!?入れないじゃない!?
あまりの熱さにほうほうの体で浴槽から足を引き上げ、身体に少しずつお湯を掛けて慣らしながら、ようやく10分ほど時間をかけて湯船に浸かる。
するとどうだろう、すぐにこの温泉が尋常な温泉でないことが温泉ハンター(初級)であるわしにでもわかった!
すごいな。この温泉。こんな泉質の濃い温泉は長野で出会ったのは、信玄の秘湯・毒沢鉱泉以来だ。
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あの時もお湯が鉄さび臭くて濃かったけど、ここはそれ以上に濃い。
それはこの臭いと味、そして温度でよくわかる。
色々なお湯に入って来ただけあって、ここは他の温泉とは明らかに泉質が違うことがよく分かる。
これは秘湯だ。そして確かに名湯なんだろう。
よかった。こんな効きそうな温泉に出会えて。
ここまできた甲斐があったのじゃ!
元湯
そして、風呂から上がるとこの薬師湯を後にして、向かいの元湯に行ってみる。
ここは薬師湯が大正レトロなオシャレ空間に対して、昔からの普通の外湯と言う感じ。
内装に凝ったところはないが、番台に座るハキハキしたおばさんに誘われて入浴してみる。
そしてこの温泉の向かいには、この温泉津温泉の像のようなものが建ち、ボタンを押せば飲める飲泉場が設けてあった。
ここは後で行ってみよう。
お金を払い、浴場へ。こちらは先客の地元の方がいた。
浴槽の写真は先客がいたので撮れなかったので絵に描くとこんな感じ

ここも浴槽が鍾乳洞化していてオレンジ色。
この浴槽はすごいね、さながらオレンジ色の奇跡と呼んでいいだろう。
お湯が土色をしているため湯船の底が見えない。おまけにここは向こうの薬師湯より少し温度が高い!
薬師湯も熱かったけど、こっちはもっと熱いのでとても入れない。
浴槽の縁で座り込んでいると地元の方が、
「へへへ・・・熱いだろ?」
と、声をかけてきた。
それをきっかけに話が弾み、色々この温泉について聞いてみる。
このおっさんは地元の方でよくここにお湯に入りに来るという。
そしてこのお湯はありとあらゆる病気に効くらしく、なんと原爆症にも効果があり、広島で被曝された方がここで湯治をして原爆症を治してしまったとか!
すげぇ!すごすぎる!
原爆症を治してしまうお湯なんて全国で(多分)ここだけだろう!
そんな話を感動と共に聴きながら、このお湯を飲んでも大丈夫か聞いてみた。
おっさん「ええ、もちろん、大丈夫ですよ。飲んでごらん」
言われたので備え付けのコップで元のところから飲んでみる。
すると、これがマズイ!
さっきのところもまずかったけど、ここはもっとマズイ!
ここの温泉は本当に効きそうなので、許可を頂いてこのお湯を持ち帰ることにした。
風呂から上がり外にでる。
いやぁ、すごいお湯でしたとおばさんに声をかけ、目の前にある飲泉場を飲んでいいのかと尋ねると、大きな声で「どうぞどうぞ!」と声をかけてきた。やかましいくらいにw
変な銅像がある前に立つ。
ここの像の下にボタンが置いてあってこれを押してみると最初はちょちょろちょろとだが、
次には勢い良く、いや半ば良過ぎにお湯が溢れ出る!
ドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!
な、なんだこれ?!勢い良くお湯が出すぎでしょ!こんなに飲めないよw
仕方なくもう一つの水筒を取り出し、勢い良く出る水を水筒に貯め飲んでみる。
でもここはお湯と言うより水に近く、温度も冷めていていたく飲みやすい。
しかし、飲んでみるとこれがマズイ!
さっきのお湯のほうが熱いだけあってまだ味がわからないけど、こっちの方が冷めているのでしっかりとお湯の味がわかるのだ。
味の感想を率直に言うと、濃厚な鉄の味がする。
あまりこんなものは飲みたくない(;´Д`)
でもその分よく効きそうな濃い味の温泉だ。
始めはあまりに人がいなくてどん引いたけど、
こうして風呂に入ってみると素晴らしい温泉だった。気に入った!また来よう!
こうして、温泉津温泉を後にするわしだった。
いやぁ〜⋯⋯びっくりする温泉だったなあ。
電車が来なくても

しばらく歩いて元の温泉津駅に戻る。
すると、電車は行ってしまった後、次の電車は三時間後。
おいおい、マジかよ……
これが山陰の電車の恐ろしいところである。
こんな何にもないゴーストタウンで3時間も時間を潰さなきゃならんの?
嫌だなぁ…(つд⊂)エーン
散々迷った挙句、次の駅まで歩いてくことにする。
ナビで検索すると次の駅までちょうど2時間50分くらい。
ゲッ、もう10分以上過ぎてんじゃん!
ここに電車が来るのに3時間なら向こうの駅はもう少し遅れてくるじゃないか!
こんなところで迷っていたら間に合わない。今すぐ出発しなくては!
ということで、慌ててこの駅を後にする。しかし、これが思いのほか辛かった。
ナビでは平坦な道のように書かれているが、次の駅まで歩道のない車道の坂道を一時間以上歩き、そこからまた平坦な道を2時間と言う感じでいくのだ。
歩いてみるとホントにしんどい。
おまけ次の電車が何時来るかわからないので結構走ったりしなきゃならない。
もう走ったお陰で汗でベトベト。さっきの温泉の極楽気分はどこへやらといった感じである。
時間との勝負!果たして間に合うのか?
浅利駅
ようやく、ヘロヘロになりながら浅利駅に辿り着いた。
中には券売機がなく、ホームで息を整えていると向こうから三分もしない内に電車がやって来た。
あ、危ねぇ!
ギリギリ間に合った!息を切らせながら電車に乗り込む。
益田駅
着いたのは益田。
ここで一度乗り換えてようやく萩に着く。しかし、乗り換えるまでが長かった…
結局ここで次の乗り換えの電車が到着するまで一時間半は待たなくてはならず、それがまたしんどい。
ところで益田ってなんであんなに栄えてるんでしょうね?
萩に到着
かくして一時間半後、無事電車は到着し、五時過ぎにわしは東萩駅に到着した。
東萩駅
東萩駅(ひがしはぎえき)は、山口県萩市大字椿東(ちんとう)字大広津にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陰本線の駅。
長門鉄道部が管理し、ジェイアール西日本広島メンテックによる業務委託駅である。以前はJR西日本の直営駅であった。萩市の代表駅であり、市内の中心部に最も近い駅である。東萩駅 - Wikipedia
東萩に着くともう夕方。駅を出ると妙なものが置いてあった。
何故こんな所にいきなり城が?よくわからないから次に進もう。おまけに腹が減ってきた。
どこか食べるところはないかと歩きまわり、見つけたうどん屋さんできつねうどんを食べる。
味はまぁまぁの普通のうどん屋さんだ。
萩は風景が良い所だ。
ここは昔の武家屋敷がそのまま残っている貴重な場所である。
幕末の激動の時代、多くの志士を排出している土地柄なだけある。
ついでだから萩城まで行ってみた。
おもしろそうだから行ってみるのじゃ。
恐ろしき萩城
うわぁ…なんか暗い。
おまけに人なんか一人もいないし、なんも見えないし、なんもない。
石垣に跡があるだけか。ちょっとひとりで行くのは恐いなぁ…(;´∀`)
これじゃ見てもしょうがないからとっとと今日のYHに行く。
今回はようやく京都以来のYHに泊まることにした。
それにしてもこの宿で意外な出会いに恵まれるとはw
これも出雲のご利益かしら?
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名称 | 萩城(別名:指月城) |
| 所在地 | 山口県萩市堀内 |
| 築城年 | 1604年(慶長9年) |
| 築城主 | 毛利輝元 |
| 城郭構造 | 平山城(指月山麓の平城と山頂の詰丸で構成) |
| 主な遺構 | 石垣、堀、詰丸跡、天守台跡 |
| 指定文化財 | 国指定史跡 |
| 100名城選定 | 日本100名城(75番) |



