ちわ!おいさんだよ。
キミは世にも奇妙な石仏を見たことあるかい?
世にも奇妙な石仏?
せきぶつってなあに?
ポポポ?
石仏とは石に彫られた仏さまのことじゃ!
今回紹介するのは珍しい石仏なのか?
そうじゃ!
諏訪を旅していたわしは諏訪大社以外の珍しい珍スポットに遭遇したのじゃ。
それではどのような場所だったか実際に見ていただこう!
「一人旅・前半戦」3日目
雨が降る中、憧れの下社秋宮を訪れたドラねこは誰もいない境内で雨宿りをして、これからどこへ行くか思案していたのだった。
前回まではこちら
諏訪大社の下社秋宮・春宮で激闘を演じてきたよ、という話(*´ω`*)
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いまさら聞けない激闘の諏訪大社 下社秋宮・春宮
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長野観光7 謎の巨石・万治の石仏!
さて、諏訪大社の4つの社を回った時点で今日の目的は達成された。
今日一日、これからどうしたらいいだろう?あとは温泉にでも入って時間を潰そうか?
そんなことを色々思いながら歩いていたら変わった案内看板が目に入った。
「万治の石仏。すぐそこ」
(・∀・)「まんじのせきぶつ……?」
何のことかサッパリわからない。
しかし、わからないなりにも興味が湧き上がってきた!
旅の思い出話になるかもしれないから行ってみよ。
…どうせ暇だし(*´∀`*)
まぁこれも旅の醍醐味だと思おう。急ぐ旅でもなし。これくらいいいっしょw
果たして万治の石仏とは?
小ぶりの雨の中、看板を頼りにひたすら歩くわし。
うわぁ、川が流れてる。風流なトコだなぁ…(*´∀`*)
なんか赤い橋もかかっているし、一体この先にどんなものがあるんだろう?
景色に見とれて歩いていると、朱塗りの橋までたどり着いた。
こうした小川も、なんだか京都っぽい(〃∇〃)
さらにどんどん突き進んでいくと広い場所に出る。
おみやげ屋さんである。
おみやげ屋さんには色々な万治の石仏にまつわるものが売っていた。
横をふりかえって先を歩いて行くと、いよいよ今回の目的のアレが目に入った。
万治の石仏
うわぁ…なんだあれ?でっかい石像が置いてある。アレが万治の石仏?
万治の石仏(まんじのせきぶつ)とは、長野県下諏訪町東山田字石仏にある石仏である。下諏訪町指定の文化財である。
「万治」という名の由来は万治3年(1660年)11月1日(石仏の胴部に刻まれている。他に「願主明誉浄光・心誉廣春」と刻まれているがこの二人は僧籍にも見当たらない)に造られたとされるところによる。
伝説によると、諏訪大社下社春宮に石の大鳥居を造る為にこの石仏を材料にしようと鑿を入れたところ(その鑿は現存している)、傷口から血が出てきたため職人達は祟りをおそれ、その晩に職人達が夢枕で上原山に良い石材があるという夢を見て、その山に行き探したところ見つけることが出来職人達はこの石仏を阿弥陀如来として祀った。
それに因んでこの辺りの地名は石仏となっている(住所としては載っていない)。この石仏は芸術家の岡本太郎が訪れて大絶賛したことにより有名となった。ほか新田次郎も賞賛している。
こちらがその数々の伝説に彩られた万治の石仏。
何、この奇妙な石(;´∀`)
ナゼこんな風にここに置いてあるのか。パンフレットにはこう記されている。
「諏訪大社下社春宮の旧参道脇にある不思議な石仏。胴石に1660年(万治3)の銘がある。春宮の鳥居を造る際、この石にノミを入れたところ血が流れ出し、 驚いた石工が霊の宿る石として阿弥陀如来を祭ったという。
高さ2mの自然石の上に小さな頭がのった石仏で、画家の岡本太郎が「こんなにおもしろいものは見たことがない」と話したことから観光客が訪れるようになった。」
ほー、なるほど。
ふ~ん、血が出る石ねぇ(;´∀`)
おまけに「この石の周りを歩いて自分の体の調子が悪いところを触ってお祈りすると病気や怪我が治る。万病に効く石!」
ホントかい?Σ(゚д゚lll)!
よ~し、ならわしの腰を治してもらおうじゃないか!
分杭峠ではイマイチその気場の効果を実感しなかったワシが、この石仏のチカラを借りて慢性的な腰痛を完治してもらおう!
グルグル…グルグル…ぱんぱんっ!ナムナム…(-_-;)
岩の周りを回りながら腰痛快復の祈願を何度も行う。
よ~しいっぱい祈ったぞぉ!これでいいだろう!
ついでだからおみやげも買う。万治の石仏の赤いアルマイト加工したタグ。500円。
お守り代わりになるのかしら?(;´∀`)
そんな感じでもう万治の石仏を見終わったわしは、またヒマを持て余してしまった。
せっかく諏訪に来たんだから今度はもうそろそろ今度は温泉に入ろう。
時間もあれだし、そろそろひとっ風呂浴びたいぞ。ワシは長野に来てまだほとんど温泉に入っていない。
昨日のYHで入ったアレはなんだか温泉っぽくないのでノーカウントだ。
どこかイイとこはないかしら?
と考えながら歩いていると、また一つ看板が目に入った。
「信玄の秘湯!毒沢鉱泉。この先すぐ」
わし「ど、どくざわこうせん?…ナニソレ?」(・∀・)
信玄の秘湯とは聞きづてならない。ということは武田信玄も入ったってことか?
それにしても「どく」って…あの、「どく」ナンデスカ?( ;∀;)
それって体にいいの?またまた思いもよらぬ興味がむくむくと湧いてきた!
よし!行ってみようじゃないか!
今さっき石仏で毒を出したばっかだけど、その温泉で毒を再び浴びてやろうじゃないかwww!
ということで、またまた雨の中を看板を頼りに歩き出す。
歩いていると急な坂道が多くなってきた。
雨でカッパがベトつく中、大変な思いでその坂道を登っていく。
ハァー!ハァー!!心臓が破れそうだ。
まだかその毒沢鉱泉は!!(;´Д`)
かなりの距離を一人、坂道を登ること一時間。やっとその毒沢鉱泉が見えてきた。
この辺りには毒沢鉱泉と呼ばれる温泉が出る外湯が二つほどある。
麓の方の毒沢さんはなんか外観が汚いので、もう一つの上の方にある毒沢鉱泉に入ってみよう。
毒沢鉱泉 神乃湯
これか!これは…確かに秘湯だわ。
あたりを見回して一人そう心のなかで思う。秘湯つーか、そう言わなきゃ誰も来ないだろ。
さっそく中に入ってみる。
中は昔の和風の作り。玄関には囲炉裏まであってなんとなく趣がある。入場料は700円とちょっと高め。
そして中に入ってみると、
うわっ、こ、こんだけ!?
なんと、大人が四人やっと入れるくらいの檜風呂が一つあるばかり。
窓の外は断崖絶壁の林が望め、横のドアから外のテラスに出てその景色を拝めるのだ。
「…………(゜o゜;」ボーゼン
わし以外にお客は3人入っているだけ。とりあえず、体を洗って浴槽に入ってみる。
うわっ!何だコレ!
このお湯クセェ!!(;´Д`)
お湯は赤茶色く、鉄サビのような匂いがする。
「そのお湯のくせぇこと、風の如し」である。風林火山かっ!!!
……せっかくだからこのすごい匂いのお湯を飲んでみる。
「……マズイ」(TOT)
味もそのまんま濃い鉄の味だ。
ワシも結構色んな温泉に入って来たが、こんなに匂いがきつく、味がマズイお湯は初めてであるw
その分ここのお湯は成分が濃く効きそうだ。((後で調べてみたらこのお湯は長野でもここしか出ない特別な成分のお湯だとのこと))
ここ毒沢鉱泉の温泉は殺菌力が高いため、お湯に浸かると、刀傷などの切り傷のまわりの菌が死んで、傷の治りがはやくなるという。
(なるほど、これが信玄の秘湯か。確かにこのお湯は昔の刀傷には効くだろうな)
この湯はレジャー感ゼロの渋いお湯。それは完全に湯治場感覚の温泉であった。
しかし、それでも700円でこれか。浴槽が一つしかないのはなんだか損した気分。
せっかくだから長いこと入っとこ(*´∀`*)
その後、2時間くらいその湯に浸かっていた(溶けそうだった…)
こうしてまたきた道を諏訪の駅まで引き返す。これが思いの外、大変で非常に疲れた。
その後、松本市の一歩手前の村井駅に降りる。ここが今日の宿だ。
村井駅に着いた。
今日は泊まる場所にお金をかけれないから、ここから歩いて漫画喫茶を探さなくてはならない。
こういう時、言い得ぬ寂しさを感じるのは何故だろう?
ナイトパックが始まるまで間、わしは夜の街をひたすら歩いて時間を潰した。
有り難いことにここらへんは交通量も多い繁華街みたいなところだから、10時までやっているショッピングモールなどもあって時間を潰すには持ってこいだった。
漫画喫茶で一泊
10時を過ぎたので漫画喫茶に向かう。
ここは一泊1200円で8時間泊まれるので非常に安上がりに済む。貧乏バックパッカーには漫画喫茶は有り難い宿泊施設だ。
こうして、雨の中朝から歩いてきたこの日は漫画喫茶で寝た。
初めての漫喫での宿泊。
周りの音など気にならずにその日は泥のように眠った。