
ちわわ、ちわ~!おいさんだよ!
キミは米国という国を知っているかい?
知ってるよ、何を隠そうオレはアメリカ生まれだからな。
それは池上彰の『そうだったのか!アメリカ』か?


そうじゃ。
アメリカの歴史や文化をわかりやすく解説しておる初心者入門の本なのじゃ。
そうそう、移民問題や人種差別についても詳しく書かれてて、なかなか詳しいよな。


池上氏の説明は、複雑な事柄も平易に伝えてくれるからのう。
でも、出版が少し前だから、最新の情勢には触れてないのがちょっと残念ではあるかな。

\ ココがポイント!/

池上彰氏の『そうだったのか!アメリカ』は、アメリカの歴史や社会問題を9つの視点から解説した一冊なのじゃ!!
特に、移民問題や人種差別、銃社会など、多岐にわたるテーマを平易な言葉で説明しており、読者からは「わかりやすく、読み応えがある」と高評価を得ている。ただし、初版が2005年であるため、最新の情勢には対応していない点は留意すべきである。
それでもアメリカの基礎的な理解を深めるには十分価値のある一冊と言えるだろう。
そうだったのか! アメリカ
「私はアメリカが嫌いです。私はアメリカが大好きです。
そんな矛盾した気持ちに、どう折り合いをつければいいのか。
そんなことを考えながら、この本を書きました」
この裏表紙を見て少し意外な気がした。
へぇ……池上さんってアメリカが嫌いだったんだ。
でも、好きなのか。なんかワシと似ているな( ´∀`)
いや、ほとんどの日本人がそう思っているのかもしれない。
本書はそんなアメリカを知るための素晴らしい入門書になることだろう。きっと多くの方が目を開かせられるに違いない。
超大国アメリカを知るための決定版!
そうだったのか! アメリカは、ジャーナリスト池上彰が、自身あこがれと反発をいだく国、アメリカの歴史と現状を、独自の9つの視点からわかりやすく解説する本である。
わしらはアメリカについて漠然として知っているつもりだろうが、本書では多くのアメリカについての基礎的なことから、少し高度な疑問まで数多くのアメリカのナゾが解き明かされている。
この本を読んでわしが思ったことは、「やっぱりアメリカってアホな国なんだな」ということ。
そもそも建国の歴史からしてもうすでに怪しい。
わしらは意外と知らないが、アメリカという国は白人至上主義を押し付け原住民を殺戮し、元々メキシコの土地であったカリフォルニアあたりをあっさりのっとってしまう白人たちの血塗られた負の歴史から始まっている。
ていうか、乗っ取られてたんだ。カリフォルニアw(;´∀`)
この本を読むまでまったく知らなかった。
じゃあ、あそこら辺を舞台にしている「怪傑ゾロ」とかはアメリカに歯向かうアンチ・ヒーローなのかな?
あれ、逆か?まぁいいや。(*´∀`*)
とにかくそうした歴史からああした映画は生まれていると言っても過言ではない。
読み進めていくと驚いたのは、そうした手口をハワイに対してもしても行っているところである。
アメリカは当時、ハワイの女王をまんまと騙して退位に追い込み、ハワイを自分たちの国に乗っとってしまう。
かくしてハワイはアメリカの領土になってしまったのだ。
そうだったのかハワイ。そんなことでアメリカの属国に成り下がってしまっていたのか!!
こうした事実はわしら日本人はおろか、当のアメリカ人も知らない。
その手腕たるや恐るべし!
しかし、そのことは白人たちは自らの歴史の上では一切触れようとはしない。全ては『マニフェスト・デスティニー』の一言で片付けられてしまうのだ。
マニフェスト・デスティニー(Manifest Destiny)
(Manifest Destiny)とは、アメリカ合衆国の西部開拓を正当化する標語。「明白なる使命」や「明白なる運命」などと訳出される。
1845年、ジョン・オサリヴァンが用いたのが初出である。この際は、合衆国のテキサス共和国の併合を支持する表現として用いられ、のちに合衆国の膨張を「文明化」・「天命」とみなしてインディアン虐殺、西部侵略を正当化する標語となっていった。
19世紀末に「フロンティア」が事実上消滅すると、米西戦争や米墨戦争、ハワイ併合など合衆国の帝国主義的な領土拡大や覇権主義を正当化するための言葉となった。
なんでもかんでも『マニフェスト・デスティニー』のスローガンの元、元居た原住民を虐殺したり、騙したりして領土をどんどん拡張していった国家。それがアメリカだ。
あまりに非道、あまりに無残な血塗られた歴史である。
マニフェスト・デスティニーの呪縛
こうしたことは本書を読んでいると、次から次へと出てくる出てくるw
あまりに出てくるので読んでいて背筋が寒くなるほどである。
こうした現実は現在でもアメリカは中東あたりでも平気で見られる。
マニフェスト・デスティニーの呪縛は過去のものではない。
現在進行形の呪いなのである。
でも、それでもワシらはそうしたアメリカに憧れずにはいられない。
そんなどうしようもない国、それがアメリカでもあるのだ。
これから集団的自衛権で更にアメリカと近づいていくようになっていくこの国は、もう一度アメリカという国を、本書で勉強しなおして、しっかりと今後の付き合い方を考え直したほうがいいのかもしれない。
本当は今以上に親密になるよりも、距離を置いたほうが良い相手、それがアメリカなのだろう。
そんなアメリカの歴史を知りたい人に、やさしい解説付きなこの本は必読である。
文庫化にあたり、「オバマ以降のアメリカ」を大幅加筆とのこと。
できれば文庫版を読んで見るのもいいかもしれない。
良いところ
あらすじ
本書は、アメリカという国を理解するために、以下の9つの視点から解説している。
- アメリカは宗教国家である
- アメリカは連合国家である
- アメリカは「帝国主義」国家である
- アメリカは「銃を持つ自由の国」である
- 裁判から見えるアメリカ
- アメリカは「移民の国」である
- アメリカは差別と戦ってきた
- アメリカは世界経済を支配してきた
- アメリカはメディアの大国である
これらのテーマを通じて、アメリカの歴史や社会構造、文化的背景を多角的に理解することができる。
では以下に良いところを挙げていこう!
わかりやすい解説
池上氏の特徴である平易な言葉遣いと丁寧な説明により、複雑なアメリカの歴史や社会問題もスムーズに理解できる。読者からは「池上さんの解説は本当に理解しやすく、読みやすかった。アメリカの事がよくわかりました。」との声もある。
多角的な視点
宗教、移民、経済など、多岐にわたるテーマを取り上げており、アメリカを多面的に理解する手助けとなる。各章のトピックが適切で興味深いと評価されている。
初学者にも最適
専門的な知識がなくても読み進められる構成となっており、アメリカについて初めて学ぶ人にも適している。読者からは「アメリカについて勉強しようと思った人は、初学者は勿論のこと、自分はアメリカのことは知っているという人も、一読の価値はある。」との意見がある。
気になった方はこちらからどうぞ
悪いところ
では次に悪いところを挙げていこう。
情報の古さ
初版が2005年であり、最新のアメリカ情勢には対応していない。特に、近年の政治動向や社会問題については別途情報を補完する必要がある。
著者の主観が含まれる
池上氏の視点で書かれているため、一部主観的な記述も見受けられる。読者はその点を考慮し、他の資料と併せて読むことでバランスを取ると良いだろう。
深掘りが不足している部分も
広範なテーマを扱っているため、各トピックの掘り下げが浅いと感じる読者もいるかもしれない。より詳細な情報を求める場合は、専門書を併読することをおすすめする。
そこらへんは好みだろうけど、気にならないヤツは気にならないだろうな。

まとめ
こんな人におすすめ!
- アメリカの歴史や社会について基礎から学びたい人
- 池上彰氏のわかりやすい解説を好む人
- 多角的な視点でアメリカを理解したい人
『そうだったのか!アメリカ』は、アメリカの多様な側面を平易な言葉で解説した一冊である。情報の古さや主観的な部分もあるが、アメリカの基礎的な理解を深めるには十分な内容となっている。初学者からある程度知識のある人まで、幅広い読者にとって有益な書籍と言えるだろう。

アメリカという国の奥深さを知るには、この一冊が良い手引きとなるのじゃ!