imo
ちわ~!おいさんだよ。
キミは数学は好きですか?
まぁ、かなり好きな方だよ。
お前は好きじゃないだろう?
前回まではこちら
呪われた国・アメリカの星条旗。という話(*´ω`*)
世にも美しい数学入門
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数学。
この単語を聞いただけで頭が痛くなる人は多いのではないだろうか?
実はワシも中学まで数学はニガテだった。
難しい公式。うんざりする文章題。
期末テストの時期が来ると暗澹たる気持ちになったのを今でも覚えている。
小学生の時、九九が覚えられないわしは、母親のスパルタ教育を受け、泣きながら無理矢理九九を暗唱させられたことを今でもはっきりと覚えている。
小学生の頃、算数のテストではいつも20点以下をとっていた。
その度に、母親に見られたらどうしよう。
(こんな点数見せたら殺される!(´;ω;`)
と、戦々恐々としながら家に帰ったことを昨日のことのように覚えている。
「あぁ…算数なんてこの世からなくなればいいのに」
毎日本気でそう思っていた。いや願っていた。
わしの数学の思い出というものはそんなふうなとても嫌な思い出が詰まっている。
しかし、今回はそんな数学に対する苦手意識を克服するのにうってつけの本をご紹介しよう!
数学する理由とは?
そんなワシも高校に入ってからは一念発起して勉強をするようになった。
わしの周りにはワシ以上にバカが大勢いる高校だったからだ。
これではイカンと考え直し、もう一度初めから勉強に取り組もうと努力した。
そこで手始めにグングン成績が伸びていったのが不思議と数学だった。
今でも不思議に思うのだが、あれほど苦手だった数学が、高校に入ってからは何故かスラスラと解けるようになったのだ。
それというのも数学なんてものは、基礎をしっかり抑えてそれを反復して覚えれば、あとは楽に問題を解くことができることに気がついたからだった。
そうしていくと不思議なもので数学の成績もグングン上がっていき、一年後には学年で一番の成績を取れるまでに成長していた。これは不思議だった。
あんなに数学が苦手なのび太くんだったワシが、わずか一年でここまで変わるとは……Σ(゚д゚lll)
こうなると、数学って面白いんだなと感じるようになり始めた。
そんな風に少しずつ数学に対する苦手意識はなくなっていき、自然と高校でも成績は上位をキープできるようになっていった。
なぜもっと数学の大切さに気が付かなかったのだろう?
今思えばそれはおかんの無理矢理なスパルタ教育が原因だったような気がする。(-_-;)。
中学の頃は本当に数学というものの、意味がわからなかった。
なぜ、こんな込み入った式を解かなければならないのか?
なぜ、こんな公式を覚えなくてはならないのか?
てーか、因数分解って一体何の役に立つんだよ?使わね〜じゃん。
本気でそんな風に思っていたw
しかし、本書を読んでいてわしは当時のそうした疑問に初めて答えを得たような気がした。
数学はすぐには役にたたない。
「美しい数学ほど、後になって役に立つものです。私がやっているものなんか、五百年経てば人類の役に立つかもしれないんですけど、今は全く役に立たない。そうすると、何によって価値判断するかというと、主に美しいかどうかなんですよね。」
「数学的にこんなに美しいのだから、この予想が間違っているはずはない。神様が必ずこの宇宙をこういう風に作っているはずだ」
と、藤原正彦氏は言い切る。
そうか、数学って当の数学者でさえもそれがなんの役に経つかはわからないんだw(*´∀`*)
どうりで中学の頃の先生に数学をやる意味を聞いても、明確に応えてくれなかったわけだ。
でも多くの数学者はそうした答えを何百年経ってもらえることが多いそうだ。
この本の著者の一人、藤原正彦さんは大ベストセラーになった「国家の品格」の著者であり、アメリカに渡って数学を研究している有名な数学者だ。
そして対談の相手を務めるのは「博士の愛した数式」を書いた作家の小川洋子さん。
本書は小川洋子さんの鋭い想像力に裏打ちされた質問によって、数学の美しさの核心に迫っていく。
アテネ五輪で金メダルを獲得した際、最後の投擲の前に「星を見ていた」と答えた室伏選手。
「最近はゆとり教育などと言われて暗記することが否定的に扱われていますけれど、違うんですね。暗記することで人は言葉や数を宝石に変えられる。それは人間にとって絶対に必要な教育です。」
暗記の重要性。
これなんかは小学生の頃のわしに聞かせてやりたい。
あの頃、泣きながら九九を必死に覚えていたけど、そうして苦労して覚えた九九によって今ではその九九を立派に生活に役立てている。
思えば九九というものはすごいものだ。
日本人が発明した計算法の中で、コレほど初歩的でありながら重要な計算方法はないだろう。
この九九という型を学ぶことによって、
どんな大人も子供も立ちどころに難しい計算をすることができる。
ものすごく単純そうで実はすごい技術が隠されている、それが九九なのだ。
中国なんかは日本の九九を真似して、今では初等教育では13✕13の暗算を覚えさせ、やがては国の礎となる科学技術を上げるために、暗算教育を徹底させているらしい。
こうしたことが国の国力を増強させることにつながることにようやく気づいたからだ。
中国とか、技術力ないからなぁ…
でもそうした技術大国・日本の礎を気づいているのが数学力の高さ、しいては九九などに始まる日本古来からある計算方法などなんだろう。
現代の教育に対するこの二人の対談を読んでいると、「そうか、やはり数学と言うものは芸術なんかと同じくらい必要なんだな」と思うようになった。
その他にも、今の算用数字ってアラビア数字と呼ばれているけど本当はインド数字というものなんだ、とか。
中世ヨーロッパはローマ数字を使っていたせいで、当時世界で一番数学が発展しなかった後進国だったんだぁ、とか。それまで知らなかった数学に対する知識が、本書を読んでいくことによって次々と解き明かされていく。
なるほど、数学ってこんなに大切なものなんですね(;´∀`)
今更ながらその大切さを知りましたw
ただ、この本の途中で出てくる難しい式の説明とかは、あんまり理解できなかったけど…学生時代、バカにしてごめんねw
こんな先生に出会っていれば、
わしももっと数学が好きになっていたかもしれない。
アナタも少しはこの本を読んでもっと数学に興味を持ってみたらどうでしょう。
「博士の愛した数式」も読んでみようかな?(;´∀`)