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MCUに激震!キャプテン・アメリカはなぜ命を落としたのか?

2015年5月6日

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MCUに激震!キャプテン・アメリカはなぜ命を落としたのか?

2015年5月6日

※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています。
ドラねこ
ドラねこ

ちわわ、ちわ~!おいさんだよ!

キミはアメコミのヒーローは好きかい?

キャプテン・アメリカが死んだってすごいタイトルだよな。マジで死んだんか?

まいける
まいける
ドラねこ
ドラねこ

いや⋯あれはただの死ではない、選択の結果の死じゃ。

でもさ、あんな無敵のヒーローは⋯っていうかアメコミのヒーローは死なねえじゃん。

まいける
まいける
ドラねこ
ドラねこ

確かにの。

特にアメリカの正義を背負う者にはそれは不死に直結するじゃろうな。

よくわかんねえ。

もう少しわかりやすく話してくれよ。

まいける
まいける

\ ココがポイント!/

ドラねこ
ドラねこ

キャプテン・アメリカは「死んだ」のではなく、「使命を終えた」のじゃ!!

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)において彼の死は肉体の喪失というより象徴的な“終焉”である。

アイデンティティとしての“キャプテン・アメリカ”が時代と共に役目を終え、スティーブ・ロジャースという人間が“個”として人生を全うしたにすぎない。彼の死(または退場)は、観客にとっては衝撃だが、ストーリー的には非常に整合性が取れている。自己犠牲、自由意志、責任、愛…それら全てを背負った男が、最後に“選んだ死”であった。

これは戦いの末に倒れた英雄譚ではなく、「生きることを選ばなかったヒーロー」の静かな幕引きなのである。

キャプテン・アメリカはなぜ死んだか

なかなか過激なタイトルである。

だがこの本はアメコミヒーローのことだけを書いた本ではない。

本書は「USAカニバケツ」を書いた町山智浩氏が、前作に続いて日本のメディアが伝えないアメリカの変な現実を100編ほどコラム形式で綴られた本である。

 

これを読んでいるとなかなか楽しい。

遠い異国で巨大な国という印象を持つアメリカの内実がこの本を読んでいると色々分かってくるのだ。

 

今回はその中でも少し変わったお話をご紹介しよう。

スーパーマンの起源はユダヤ人にあり

以前もこのブログで紹介した「オタク・イン・USA」や本書のように、町山智浩さんはアメリカの変な日常を独特のユーモアを交えて綴っていく。

そんな中、ペラペラとページをめくっていると、スーパーマンについてのおもしろい記事が載っていた。

スーパーマンと力道山」という文章を少し引用してみたい。

実際、スーパーマンはキリストと同じく、ユダヤ人を生みの親にしている。

先日、アメリカで『Up,Up and Oy Vey!』という本が出版された(中略)「いかにしてユダヤの歴史と文化と価値がコミックブックのスーパーヒーローを作ったか」という副題どおり、本書はアメリカン・コミック作家の圧倒的多数がユダヤ系であることを指摘し、超人ハルクやXメンなどの背後に隠されたユダヤ系の民族意識を読み解いていく。

スーパーマンは1938年、ジュリー・シーゲル(ストーリー)とジョエル・シャスター(絵)によって想像された。

二人は工業都市クリーブランドで働く、東欧出身の貧しいユダヤ系移民の子供で、スーパーマンの物語はユダヤの苦難の歴史を反映させた。

まず、スーパーマンの故郷の惑星クリプトンが爆発して消滅し、スーパーマンは宇宙の孤児となる。それはユダヤ人が祖国を失って世界に離散した事実を反映している。

故郷喪失直前に産まれたスーパーマンは「カル・エル」と名付けられる。「エル」はヘブライ語で「力」または「神」という意味だ。

赤ん坊のカル・エルは両親によって脱出カプセルに乗せられて宇宙に向かって射出され、アメリカの田舎に落下する。そして子供を欲しがっていた農民夫婦に拾われて息子として育てられる。これはユダヤの指導者モーゼの出生を模している。エジプトでユダヤ人の新生児が皆殺しにされていた時、モーゼは生まれてすぐに籠に乗せられてナイル川に流され、エジプト王の娘に拾われてエジプトの王子として育てられる。

カル・エルはクラーク・ケントというWASP(ワスプ。ホワイトアングロ・サクソン・プロテスタントの略)風の偽名を名乗って地球人のふりをして暮らしている。60年代までユダヤ系は差別を避けるため、世間の表舞台に出る時はWASP風の通名を使っていた。イーズル・ダニエロヴィッチがカーク・ダグラス、ドリス・カッペルホフがドリス・デイという芸名でスターになったように。

クラーク・ケントは度の強いメガネをかけて、内気で気弱なウディ・アレン的なユダヤ系のステレオタイプを演じているが、いざという時は星条旗と同じ赤、青の色使いのコスチュームとマントを着て戦う。彼のモットーは「真実と正義のアメリカン・ウェイを守る」だ。

常に星条旗を背に立つスーパーマンの姿は、ヨーロッパで2000年も迫害されてきたユダヤ系が、自由と平等をくれたアメリカを守るため、時に過激なまでに右翼的、愛国的になることを象徴しているようだ。

以上のようなスーパーマンのユダヤ性にアメリカ人はまるで気づいていなかったが、ナチス・ドイツはさすがに敏感で、宣伝相ゲッベルスはスーパーマンをユダヤ的だと決めつけて禁書にしている。

この本を読んで思い出したのは力道山だ。朝鮮人でありながら日本人の愛国心を鼓舞して国民的ヒーローになった力道山は、日本のスーパーマンだったのだ。

「キャプテン・アメリカはなぜ死んだか?」 p220より

知らなかった。

スーパーマンの影にユダヤ系の過酷な歴史があったとは…

それにアメリカンコミックの作家にユダヤ系が多いことにも驚かされた。

 

日本とはぜんぜん違うユダヤ系独自の歴史的背景があって、あのようなスーパーヒーローたちが生み出されていたのだ。

そう、彼らの過酷な歴史が今のアメコミを支えていたといっても過言ではない。

 

ユダヤ系の文化的層の厚さ

そういえばユダヤ系って他にも色んなものを創りだしているよね。

マンガだけではなくて、文学ではポール・オースターなどもいるし、ジョージ・ルーカスもユダヤ系じゃなかったっけ?(^^ゞ。

アメリカはそれだけ層が厚いってことなんだろけど、それでもこの本には他にも様々なハリウッドセレブのお馬鹿な現実や、貧しい貧困家庭のおバカ事情などが網羅されている。むしろそっちの話がメインでなかなか笑わせてくれる。

 

もう、ホントにバカばっかり!w(*´∀`)

 

なんかここまでバカぞろいだといっそ清々しいわwww

アメリカは本当に広いなぁと感じさせてくれる痛快な一冊だった。

良いところ

あらすじ

『キャプテン・アメリカはなぜ死んだか』は、MCUにおけるキャプテン・アメリカ=スティーブ・ロジャースの“死”を巡るドキュメンタリー的な解釈作品。映画『エンドゲーム』以降、彼が過去に戻り、愛する人と静かに人生を送る選択をしたことはファンの間でも議論を呼んだ。本作ではその選択の意味、ヒーローとしての責任と自由、現代社会における正義のあり方までを深く掘り下げていく。物理的な死ではなく、象徴の死。彼の役割が終わり、新たな時代に“盾”を託す瞬間までを描く。あくまで“キャプテン”という概念が終わりを迎えたという物語である。

では以下に良いところを挙げていこう!

象徴性と時代性の深掘り

本作の最大の魅力は、“キャプテン・アメリカ”というキャラクターが持つ象徴性を時代とリンクさせて語る点である。アメリカの理想像として作られたヒーローが、時代の変化と共にどう捉えられるべきかを真摯に描いており、単なるエンタメにとどまらない深みがある

感情に訴える演出

彼の死(または退場)をただのイベントとして消費せず、観客に感情移入させる構成が巧妙である。特に、過去に戻って愛する人と過ごすという選択には、多くのファンが共感と涙を誘われた。静かに老いていくヒーローの姿が、何よりも“人間らしさ”を描いている。

MCU全体の構成美に寄与

キャプテンの退場は、インフィニティ・サーガ全体を美しく締めくくるための重要なピースとなっている。アイアンマンの“死”と対になるように、彼の“選択”が物語を完成させるのだ。ここには製作者側の丁寧な構成意識が垣間見える。

気になった方はこちらからどうぞ

悪いところ

では以下に悪いところ挙げていこう。

派手さに欠ける最期

ヒーロー映画に期待される「壮絶な戦死」といったカタルシスは本作にはない。そのため、一部のファンには「物足りない」と感じられる可能性がある。

解釈が分かれる終わり方

彼が過去に戻ったことに対し、「時間軸の矛盾があるのでは?」といった疑問を持つ視聴者も多い。納得できるかどうかは、個人の解釈に依存する面が強い。

後継者への説得力不足

盾を受け継ぐサム(ファルコン)への描写がやや不足しており、「キャプテンの死をどう引き継ぐのか?」という部分に説得力を持たせるにはやや弱い印象が残る。

そこらへんは好みだろうけど、気にならないヤツは気にならないだろうな。

まいける
まいける

まとめ

こんな人におすすめ!

  • ヒーローの“人間性”を重視する人
  • MCUを一通り追ってきたファン
  • 「正義とは何か」を哲学的に考えたい人

『キャプテン・アメリカはなぜ死んだか』は、単なるヒーローの死を描いた物語ではない。正義の象徴であり続けた男が、自己の信念と愛を優先して“個”として人生を終えた選択の物語だ。MCUの中で彼の死は感動的かつ象徴的であり、次世代へと価値観を託すエモーショナルな瞬間である。この作品は、ヒーローの終わり方として極めて誠実で、静かながら強烈なメッセージを内包している!

ドラねこ
ドラねこ

義とは時代と共に姿を変えるもの…それを選び取る勇気こそ、真のヒーローなのじゃ!


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  • この記事を書いた人

ドラねこ(おいさん)

「運も人生も、自分で掴み取れ!」をモットーに、吉方旅行をきっかけに運気を上げる旅や、旅先で本当に使える便利アイテム・ガジェットを中心にレビューしています。 「旅と運を味方につけたい人」に役立つ、リアルでちょっとお得な情報を発信中。 お気に入り登録・SNSフォロー大歓迎!

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