いつものランニングコース ハードボイルドにこなしてみた

2017年12月2日

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いつものランニングコース ハードボイルドにこなしてみた

2017年12月2日

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photo by Iguanasan

ドラねこ
ドラねこ

こんちゃーす!おいさんだよ。

キミは毎日気持よく走っているかい?

最近は寒くなってきたな。

まいける
まいける
ドラねこ
ドラねこ

わしは普段から健康のためにランニングをしているのじゃが、今回はそんな様子をご覧いただきたい。

 

前回まではこちら

タフタイガーになるために

http://www.flickr.com/photos/32132568@N06/6869647800

photo by Billy Wilson Photography

だんだん気温が下がってきた。冬のランニングは最初がつらい。

いつものランニングコースをただポコポコ回るだけではなんとなく物足りない。

なので今回はいつものコースをハードボイルド風に走ってみたよ。

は?

まいける
まいける

今日は天気がよかった。

曇ひとつない空は2月だというのに暖かった。

2月になったらもう一度走りだそう。そう決めていた。

 

わし…(じゃなかった)俺の鈍っているであろうこの体を、もう一度鍛え直すのだ。

外に出てみると風もなく寒くもない。

 

よーし、これなら走れそうだ!

 

俺は綿入りの暖かいジャージに、

ヒートテックを着込み、ビブラムファイブフィンガーズを履いて家の外に駈け出した。

 

俺の住んでいる家は山の上

何もないこの山の上で、楽しみといえばブランデーと僅かな

暖かい暖炉の前で、もうずいぶん年季のはいった揺り椅子に身を沈めながら、

ブランデーをちびりちびりとやりつつ、ヘミングウェイを読むのが俺のささやかな楽しみだ。

 

もちろん、女などいない

 

趣味は、たまに山に行って狩りをすること。

猟銃は俺の友達だ。俺が世の中で唯一信頼する相棒だ。

この黒く、冷たい相棒から発せられる弾丸が、山にいる猛獣を打ち抜き、その日の夕食には俺の目の前で料理されるというわけさ。

 

あの、採れたての鹿の味をアンタにはわかるまい。

これが俺のライフスタイルさ、マイ・フレンド。

 

だが、狩りだけをしても始まらない。

たまには外の空気を存分に吸うべく山の下に走りに行くのだ。

久しぶりのランニングはずいぶん気持ち良かった。

 

俺の硝煙(ガンスモーク)と葉巻の煙に満たされていた肺に、清々しい空気が満ちてきた。体中に力が満ちて来るような気がする。

 

しかし、すぐに異変は起こった。

 

そこから降りて、いつものランニングコースを走ろうと途中まで下ったところ、なんか足が痛くなってきた。

 

アレ?おかしいな(;´∀`)

こんなまだ1kmも下ってないところで足が痛くなるなんて、

今まで一度もなかったのに…(ノ∀`)タハー

 

この不安の兆候は、後のランニングに影響したのだった。

 

甘く見ていた12km

足が重い。

平坦な道が続いた。人気のない道路である。

いつものホームコース12kmが、半分も届いてないのにひどく足が重く感じられる。

道も平らになって軽快に走ってきたはずの俺が、確実にペースが落ちてきた

 

 

こんな時、トニーならどうするだろう?

しかし、そんなことを思っても今は無駄だ。まだ、ゴールは遠い。

 

いまさら来た道を引き返すこともできない。右手には一級河川である川が見える。

夏場は泳ぎに来る人が大勢詰めかけ、綺麗な水の色が走っている俺の目を楽しませる。

 

しかし、冬場の川は泳ぐ人間もいなく閑散としていて、その光景は慰めにはならない

昔別れたアイツは、今どこで何をしているのだろう?

 

根性で折り返し地点まで走りぬき、そこからまた足が痛くなってきた。久しぶりのランニングでファイブフィンガーズを履いてきたのが仇になったのだ。足の裏の側面が蹴りだす度にヒリヒリする。

 

こんなに追い詰められたのは、

スタッガーリーにあの港の波止場で追い詰められて以来だ。

まいける
まいける

誰だよ、スタッガーリーって……

今でもあの時の古傷が、俺の脇腹の下でうずく。

 

目標になる橋に差し掛かった。ここからは上り坂だ。

と、思うとすぐに下りが来る。

 

毎日走っていた普段なら楽しめたこの起伏のあるコースを、今日は苦痛を持って走らなければならない。

 

ここからは、俺と、俺の足とのドッグファイトだ!

 

衰えていた我が体

http://www.flickr.com/photos/35135181@N06/3630375604

photo by Seán Venn

二ヶ月ぶりのランニングは、確実に俺の体の衰えを確認させた。

前はなんてことないこの行程が、今日はひどく苦痛である。

 

「ひぃー、ひぃー、つらい!」(;´∀`)

 

それほどまでにこの体は、なまりまくっていた。

きっと、バーボン(…違った!)ブランデー飲み過ぎのせいだろう。

 

全身がひどく重く感じられる。

疲れてはいないのに足が動かない感じがする。

 

俺を元気づけるモノが、今日は何もない

iPodは壊れてしまったし、景色は枯れ木の目立つ冬景色である。

鳥もカラスが飛んでるだけで、時折山から降りてきたサルが、冬の食べ物を探しに畑を荒らしている場面が目につくくらいだ。

 

どこかで犬が吠えている。

 

その鳴き声が、疲れた体にひどく不愉快に聞こえる。

普段はイヤホンで塞いでいるこの耳に、そうした周りの雑音が生で押し寄せてきた。

音楽の力も無しに、俺は、この退屈なコースを走っている。

 

「ひぃー、ひぃー、は、早く家に帰りたい!」(;´∀`)

 

なんだか、もうどうでも良くなってきた。

 

 

もう、頭は、なにも考えられない。

 

なんとか家にたどり着く

http://www.flickr.com/photos/16230215@N08/6955304661

photo by h.koppdelaney

風が、寒くなってきた。

やっと戻ってきた自分の家への坂道を、汗で体を冷やしながら俺は登っている。

 

時刻はまだ4時のはずだ。

それでも日が隠れると、どこからか「遠州名物・からっ風」が俺の体を芯まで冷やした。

 

「明日、風邪引きそうだな…(;´∀`)」

 

日も暮れ始めて、風も少し出てきたこの時間にひどく寒さを覚える。

明日鼻ちょうちんにならなければいいが…俺の瞼の裏側には、カルメンの後ろ姿が写っていた。

 

 

こうして、なんとか12kmを走ってほうほうの体で家路につき、熱い風呂に入って(いささか熱すぎた)

 

体を温めることが出来た、わしなのだった。

 


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  • この記事を書いた人

ドラねこ(おいさん)

知識ゼロからグラフィックデザインを勉強し、15年間で200件以上の名刺やロゴデザインで生計を立てた実績がある。 在宅で生計を立てる方法や暮らしに潤いを与えるガジェットなどを発信中。 人呼んで乱視の猛虎! もし記事を気に入っていただけたらサイトをPlease Like & Subscribe!

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