

ちわわ、ちわ~!おいさんだよ!
キミはベストキッドは好きかい?
え、80年代のカラテ映画って…今さら観る意味あるか?


あるぞ!
あの映画には“戦わぬ強さ”が詰まっておるのじゃ。
出てくる日本人を模した俳優がネタにされてんだろ?


“ワックスかける、ワックス取る”…あれは人生の縮図じゃ!
は?
今んところ全く見る気がしねえぜ。

\ ココがポイント!/

『ベスト・キッド』は、ただのカラテ映画ではないのじゃ!!
これは“人生の師”との出会いを描く、心震える成長物語である。内気でいじめられっ子のダニエルが隣人でありながら達人であるミヤギに出会い、型破りな修行と深い教えによって「勝つとは何か」を学んでいく。その物語の芯にあるのは、「暴力に頼らない強さ」「尊敬と礼」「自分を信じること」という普遍の価値だ。見る者の年代や経験によって刺さるポイントは異なるが、必ず“自分の心と向き合う瞬間”が訪れるだろう。
ただの青春映画では終わらせない、まさに「時代を超えた良作」である。
※この記事はドラねこが実際に自腹で買った製品をレビューする記事です。
「良いところは良い、悪いところは悪い」とプロダクトをしっかりレビューする内容となっており、記事を読みつつ「お、これは良いな、買ってみようかしらん?」と思っていただいた方だけリンク先から「ポチって」いただけたら幸いです。「お前には一銭の金も渡したくないんだよ、この水色ネコメガネが!!」という方は、読まずにブラウザバックをすることを推奨します。
王道青春サクセス・ストーリー!
今回吾輩はベストキッド1と2合わせて2つ視聴した。
ベストキッドは転向してきた冴えない少年がいじめにあいながらも謎の日系老人「ミヤギ」と出会うことによって、空手に目覚め、ライバルたちを空手大会で倒すという王道の青春ラブストーリーとなっている。
今見てみると、なんとなくお話の進みは遅く、音楽もいまいち盛り上がらないし、味方も敵もどこか型にはまりすぎているというか、そこまで驚きの展開もなく昔の映画、という感じが随所に感じられる。そして師匠である「ミヤギ」の空手もイマイチ迫力がない⋯⋯など突っ込みどころはいっぱいあるw
だがしかし、それでもこの映画の言いたいことは今でもよくわかる。
少し王道すぎる貧乏で冴えない少年のサクセス・ストーリーなのだが、見ていると努力や礼節、仲間や家族への思いやりなど、現代の殺伐とした空気感に抗うような素晴らしい訓示に満ちていて、今だからこそ逆に見てみると新鮮さが感じられるのではないだろうか?
続編の2はミヤギの故郷・沖縄ということもあって、舞台が日本になるのだが、見ているとやっぱりどこか日本と程遠い。
そもそも出ている登場人物(モブも含む)はどれだけ日本人キャストがいるんだ?w
ぶっちゃけ2に方は外国人から見た日本「なんちゃってニッポン」みたいな感じで、なんとなくキル・ビル感があったw

大昔、高校生くらいの時にみた「キル・ビル」感を思い出したのじゃ。
あれだろ?
アメリカ人が描くなんちゃって日本人感が半端ないやつだろ?


2は特にひどいもので、1に比べてやっぱり爽快感はなかったのじゃ。
ま、それもそれで魅力の一つだと思えば楽しめるんだけどねw
日本の空手?

吾輩は空手を習ったことはない。
だが、そんな吾輩でも断言できる。この映画で描かれている空手はなんかちょっとちょっと変というか⋯あんまり迫力を感じない。
そうアクション性はほとんどなく、暴力が全てを解決するわけではない。というのがこの映画の魅力なのか、なんとなく見る前に描いていた漠然としたイメージを良い意味で裏切られた。
そう考えると、今でも迫力満点のアクションとして見れるブルース・リーは偉大であるw
そして他にも気になるのはこの映画のストーリー。
1ではブロンドの女の子といい感じになって終わったと思ったら2ではあっさり振られて別のアジア系(自称日本人)とねんごろの仲になる⋯など、なかなかのプレイボーイさを発揮してくれる。
そして2では同門であり、同じ流派でしのぎを削ったライバルの空手家たちと壮絶な闘いが始まる⋯⋯と思いきや、嵐がやってきて、ある事件をきっかけにあっさり仲直りする⋯⋯というとんでもないストーリー展開w
見るからにご都合主義なのだが、まぁ昔の映画だからしょうがないか。
⋯それにしてもすげえ、ドラマ造りだなw

2の映画公開時は1986年なのに劇中の沖縄は明らかに1950年代の生活様式になっていたり⋯とツッコミは枚挙に暇がないのじゃ。
まぁ古い映画だし、しゃーねーべ。


もう少し異文化理解とリスペクトをほしかった作品なのじゃ。
良いところ

項目 | 内容 |
---|---|
タイトル | ベスト・キッド(The Karate Kid) |
公開年 | 1984年(2は1986年) |
監督 | ジョン・G・アヴィルドセン |
脚本 | ロバート・マーク・ケイメン |
主演 | ラルフ・マッチオ、ノリユキ・“パット”・モリタ |
ジャンル | 青春ドラマ/アクション |
上映時間 | 126分 |
評価(IMDb) | 7.3/10(2025年現在) |
視聴可能媒体 | Netflix、Amazon Prime Video、DVDなど |
では以下に良い点を挙げていこう!
師弟関係の深さが心を打つ
ミヤギとダニエルの関係性は、単なる「先生と生徒」ではなく「父と子」「人生の導き手と迷える若者」として描かれている。
ミヤギは戦い方ではなく、生き方を教える。カラテを通じて暴力に抗し、自己を確立していくプロセスは、現代の視聴者にも大きな示唆を与える。
型破りな修行法に隠された哲学
「ワックスかける、ワックス取る」「ペンキ塗る」「窓ふき」…ミヤギ流の修行は一見するとただの雑用。
しかしそれは身体だけでなく精神を整える訓練であり、「日常こそが武道」という思想が込められている。
派手な演出はないが、深い感動がある。
世代を超えて響く普遍的なテーマ
いじめ・自信喪失・親の不在・孤独・努力と勝利。
どの時代にもある悩みと希望を扱っているからこそ、40年近く経った今も色褪せない。
子どもにも大人にもそれぞれの視点で刺さる名作なのである。

車を洗う、とかワックスを塗るとか⋯最初は一体なにやってんのかな?と思っていたら、そうしたこともちゃんとした修行であったと、あとでわかるのじゃ。
まぁジャッキー・チェンの「酔拳」とかと似たおなじみのパターンじゃねえか。


そうした先生と弟子の王道の成長物語を踏襲した映画なのじゃな。
気になった方はこちらからどうぞ
悪いところ

では以下に悪い点を挙げていこう。
テンポの遅さが現代人には退屈かもしれない
序盤〜中盤は修行シーンが長く続くため、アクション映画として期待するとテンポが緩慢に感じられるだろう。特に若年層には物足りなさがあるかもしれない。
描かれ方がステレオタイプな部分も
敵キャラ(コブラ会)の描写がやや過剰で、善悪が明確すぎる点は現代の視点から見るとやや単調だ。もっと内面の葛藤を描いていれば、深みが増したかもしれない。
女性キャラクターの扱いが浅い
ヒロインであるアリの描写がややステレオタイプで、主人公の成長に添え物的になってしまっている点は否めない。当時の価値観を反映しているとはいえ、現代基準では物足りない。

なんとなく今ではおなじみというか⋯
どこかで見たことある感のある展開といったところが多いのかのう?
今では使い古されたお約束的展開が満載だな。
正直見ていて退屈だったぜ。

まとめ
こんな人におすすめ!
- 人生の“師匠”と呼べる存在を求めている人
- 自分に自信を持てずに悩んでいる若者
- 家族で安心して観られる感動作品を探している人
『ベスト・キッド』は、ただのカラテ青春映画では終わらない。
人生の師弟関係、努力の意味、戦わずして勝つという美学が織り込まれた名作である。今の時代にこそ求められる“静かな強さ”を描いた本作は、SNS時代の速さと喧騒に疲れた人々の心に深く染み渡る。テンポや演出に古さはあるものの、それを補って余りある感動と哲学が詰まっている。観るたびに異なる発見がある一本として、多くの人に再評価されるべき映画である。

強さとはのう、拳ではなく心に宿るものなのじゃ。
『ベスト・キッド』は、まさにそれを思い出させてくれる名画なのじゃ──