この価格でこの深み？ブラックニッカ ディープブレンドを飲まない理由がない

※この記事はドラねこが実際に自腹で買った製品をレビューする記事です。
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濃いめの味がハイボールに最適！

ブラックニッカはすでに飲んでいた。

以前からニッカウィスキーの味はブラックニッカ「クリア」で知ってはいたのだが、ブラックニッカに「ディープブレンド」というものもあって、こちらもかなりうまいということは知らなかった。今回購入して飲んで見るまでは。

 

ブラックニッカシリーズはいろんなものが出ているが、普通の「クリア」は柔らかな香りとまろやかな味わいクセのない味わいが特徴のウィスキー。ストレートやロックなどで飲む分にはおいしいが、あまりハイボールには向かないとされている。

そう、つまりブラックニッカ「クリア」はウィスキーを飲んだことがない人向けの入門ウィスキーである。

お値段は700mlが参考小売価格1500円。

良いところ

では以下に良いところを挙げていこう！

「深み」と「まろやかさ」のバランスが秀逸

ブラックニッカ ディープブレンドの最大の魅力は、名前の通り「深みある味わい」にある。

やはりアルコール度数45％というところで少し痺れるような強さをストレートで飲むと感じるが、味わいは濃厚。

原酒にはモルトの比率が高く、軽快ながらも奥行きのある味が広がる。香りはややウッディで、ほのかにバニラやカラメルを感じさせる甘さが心地よい。飲み口はやわらかく、アルコールの刺激が控えめなので、初心者でもとっつきやすい設計になっている。

ハイボールでもロックでも死角なし

この価格帯のウイスキーは、ハイボールにすると「水っぽく」なりがちだが、ディープブレンドに関してはそれがない。

炭酸で割っても、しっかりとした甘みと香りが立ち上がり、味の骨格が崩れない。また、ロックにするとほんのり甘さが増し、ミドルノートに熟したフルーツのような余韻が残る。食中酒にも向いており、和食との相性も意外に良い。

圧倒的なコスパの良さ

何と言ってもこのウイスキーの最大の武器は「価格」である。

税込1000円前後という価格帯でありながら、これだけの香り・コク・飲みやすさを兼ね備えているのは稀有である。海外製の安価なウイスキーと比べても、味の安定性・バランス・飲みごたえにおいて一枚上手である。日常使いの1本として常備する価値は十分にある。

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悪いところ

次に悪いところを挙げていこう。

プレミアム感は希薄

高級感を求める層にとっては、やや物足りなさが残るかもしれない。

香りや味に深みはあるものの、熟成年数の長いモルトやバーボンのような重厚さや複雑さには及ばない。また、ボトルデザインも実用的でシンプルなぶん、映えるラベルではなく、贈答品や特別感を演出したい場面では選ばれにくい。

香りに華やかさが足りない

ウイスキーにフローラルな香りやシェリー系のリッチな香りを求める人にとっては、ディープブレンドの香りはやや地味に映る。

バニラやウッド系の香りはするものの、印象的なアロマはなく、「飲みやすさ」と引き換えに香りの華やかさは控えめとなっている。

個性の強さに欠ける

全体的なバランスが良いために、逆に「尖った個性」が見当たらない点は評価が分かれる。

ハイランドやアイラ系のようなパンチやスモーキーさ、果実感のインパクトを求めると、物足りなさを感じることもある。クセがなさすぎるがゆえに、「印象に残らない」リスクもある点は否定できない。

まとめ