プロモーション

戦争責任とは何か?『昭和天皇論』があなたの常識を破壊する

2014年4月30日

  1. HOME >
  2. Books >
  3. マンガ >

戦争責任とは何か?『昭和天皇論』があなたの常識を破壊する

2014年4月30日

※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています。
ドラねこ
ドラねこ

ちわわ、ちわ~!

キミは昭和天皇は好きかい?

昭和天皇?

いきなりなんだよ。

まいける
まいける
ドラねこ
ドラねこ

吾輩はこれを読んで昭和天皇がいかにすごいかを学んだのじゃ。

『昭和天皇論』?

漫画じゃねえか。

まいける
まいける
ドラねこ
ドラねこ

そうじゃ。

昭和といえばついこの間まで続いていた時代で、今や懐かしい響きを持つ元号ではあるが、令和の今、そんな昭和を象徴する「昭和天皇」の知られざるエピソードを紹介していこうと思うのじゃ。

\ ココがポイント!/

ドラねこ
ドラねこ

『昭和天皇論』は、戦後日本最大のタブーである「昭和天皇の戦争責任」に真正面から切り込んだ意欲作なのじゃ!!

著者・小林よしのりは、左右両陣営の主張に偏らず、昭和天皇の「人間としての苦悩」と「象徴としての覚悟」に焦点を当てる。漫画という形式ながら、一次資料や証言、当時の時代背景を丁寧に読み解き、読者に“考えさせる”構造になっている点が評価されるべきだ。昭和天皇が果たした役割を単なる「戦争責任」という枠に閉じ込めず、時代の中でどう生きたのかを描ききった本書は、歴史観をアップデートするための貴重な一冊である。思想の左右にかかわらず、一度は読むべき歴史論の決定版である。

昭和天皇論

吾輩自身、昭和天皇のことをほとんど知らなかった。

むしろ、中学の頃習った左翼の歴史教育のおかげで昭和天皇=極悪人だと思い込んでいた。

わし以外にも多くの人が昭和天皇は先の戦争を起こした張本人だと思い込んでいるだろう。

まぁ、アメリカでは「ハング・ヒロヒト」なんていってな。

ヒトラーやムッソリーニ並みに先の大戦を起こした張本人みたいな立ち位置であった人だよな。

まいける
まいける

しかしその認識は違った。

終戦後の激動の時代……

昭和天皇ほど、あの敗戦の混乱の最中、国民とともに寄り添った人はいなかったのだ。

ドラねこ
ドラねこ

本書はそんな昭和天皇のイメージを一新した画期的な漫画じゃ。

 知られざる偉大な立憲君主

この本を読んで驚いた。

知らなかった昭和天皇のエピソードが驚くほど出てくるw

戦後、マッカーサーとの対面で

「戦争の全責任を私が負う」

という全責任宣言を行ったこと。

ドラねこ
ドラねこ

ここらへんが、昭和天皇の立憲君主としてのかっこいいところなのじゃ。

立憲君主?

全体主義国家の独裁者じゃねえの?

まいける
まいける
ドラねこ
ドラねこ

違うのじゃ。

戦中当時の昭和天皇の立ち位置はあくまでも立憲君主。

なのでファナティックで好戦的な空気の中、大日本帝国にはヒトラーのような全ての権力を掌握した絶対王政の皇帝のような存在ではないのじゃ。

ここらへんが戦後民主主義の歴史教育の過程で誤解している点である。

その他にも・・・

  • 玉音放送」で天皇自らが矛を収めるために朗読したこと。
  • その裏で繰り広げられた終戦のための「聖断」のこと。
  • そして「人間宣言」に込められた本当の真意

など、今まで知らなかった昭和天皇にまつわるエピソードがこれでもかと詰め込まれている。

これを読まずにして、昭和天皇を語ることはできない。

昭和天皇は決して先の大戦の責任者ではないのだ。

そうした天皇観を語る者は、ただ天皇というものを解体したい左翼か天皇を「錦の御旗」として利用しようとしている右翼のどちらでしかない。

そのどちらも本当の尊皇心とはかけ離れたものなのだ。

真の尊皇心とは、国民に寄り添い続けた陛下のお姿に感動する人の事を言うのだろう。

昭和天皇の本当の姿

特にこの昭和天皇論の中で吾輩が一番感動したエピソードは、

第7章・昭和天皇の御巡幸に出てくる陛下と被災地の方々との交流だ。

東京大空襲の翌日、陛下は焦土と化した東京をご覧になり、

「胸が痛む。東京もこれで焦土と化してしまった」

と仰せになって、断固として戦争を終結させる決意を固めたという。

それから敗戦を迎え、陛下は全国御巡幸に向かわれる。

最初、GHQ高官たちの間ではこの御巡幸を

「旅先で石でも投げられて惨めな姿でも晒せばいい」

という思惑からこの御巡幸を許可したという。

しかし、そうしたGHQの思惑とは裏腹に、昭和天皇は全国どこへ行っても熱烈に歓迎された。

そして多くの国民を励ました。その時の移動手段にも驚かされる。

天皇の御巡幸といえば、白馬ジープなどに乗って物々しい警備に守られて行われたと思っていたが、本当は必要最低限の警備で汽車などにも乗られて行われていたという。

誰も来ないような辺鄙な田舎の村にも、急造のでこぼこ道でジープが入れないので、なんと徒歩で歩いて尋ねられたという。

クロ
クロ

・・・すごいでしゅ!

すごいのう。

こんなことは並大抵の覚悟ではできない行動じゃ。

ドラねこ
ドラねこ

こうして陛下はどんな小さな村にも足をお運びになられたのだ。

・・・マジか。

まいける
まいける
ドラねこ
ドラねこ

陛下なりの覚悟を決めたすごい責任のとり方なのじゃ。

日本国民=国の宝

昭和天皇にとって、辺境の地に住んでいる者でも、全ての民草は宝だと慈しんでおられた。

昭和天皇はよく

「この世に雑草という草は存在しない

と仰せになられて、宮中の草むしりもさせなかったという。

この世に生息する一本一本の草たちにも、

みんな名があり、命があるということを知っていたのだ。

大御心を体現する天皇にとって、

どんなに遠くに居ようとも、国民一人一人が大事な宝なのだ。

それほどまでに陛下は国民を愛しておられ、全国を回り、励まし続けた。

こうした陛下の御巡幸は沖縄を覗いて全て行われた。

なんでオキナワにいかなかったんでしゅか?

クロ
クロ
ドラねこ
ドラねこ

途中で病気になってしまったのじゃ。

期間にして前後8年半、総日数165日、全行程3万5千kmに及んだ壮絶な御巡幸だった

ドラねこ
ドラねこ

・・・もう少しだったんじゃがのう。

・・・すげえな。

これを全部回ったのか。

まいける
まいける

志半ばで倒れられ陛下は、壮絶な戦場となり死者20万人以上が亡くなられた沖縄をご訪問することを晩年強く望んでいた。

しかし、代わりに沖縄を訪問した皇太子殿下(今の今上天皇)夫妻が過激派に火炎瓶を投げつけられるという前代未聞の事件が起こり、警備上に責任が持てないということで沖縄への御巡幸は毎年見送られ続けた。

昭和の最後

昭和62年、沖縄国体が開催にあわせて開会式のために沖縄訪問が決まっていたが、翌年慢性膵炎で倒れ、ついに陛下の沖縄訪問が実現されることはなかった。

思はざる

病となりぬ 沖縄を

たづねて果たさむ つとめありしを

陛下はそう詠まれて、

最後まで沖縄行きの強い意思を示されたが、昭和64年1月7日、崩御なされた。

その時の陛下のご無念を思うと、胸が締め付けられる(-_-;)

ドラねこ
ドラねこ

もう、ここらへんになると涙でページが霞んでしまうのう!

かなしいでしゅ

クロ
クロ

こうした復興のために昭和天皇が全国津々浦々、

国民を励ますために御巡幸をなされたという歴史が、今、忘れ去られようとしている。

吾輩は改めてこの「昭和の日」に、この「昭和天皇論」を読み返して当時の陛下のお姿を思い出し、今現在、自分が平和に暮らせていることを改めて感謝した。

それぐらいしてもいいだろう。

わしは所詮「戦争を知らない子供たち」なのだから。

この日本のために散っていった英霊たちや、

その英霊たちが生命をかけて尽くした昭和天皇について、もう少し知ってみても悪くないだろう。

良いところ

あらすじ

『昭和天皇論』は、昭和天皇の戦争責任を巡る論争を軸に、その人間像と時代背景を再検証する作品である。

開戦の決断から終戦の詔勅、戦後の象徴天皇制への移行に至るまで、小林よしのりが独自の視点と資料をもとに昭和天皇の生き様を描き出す。特に焦点を当てているのは、「昭和天皇は本当に無責任だったのか?」という問いであり、それに対する多角的な視点と描写が物語を貫く。戦争に至るまでの経緯、軍部との対立、終戦時の苦悩、そして戦後の沈黙――いずれも一人の人間としての天皇を描きながら、日本人にとって「天皇とは何か?」という根源的な問いを投げかけている。

単なる歴史漫画ではなく、思想書としても高い完成度を誇る作品である。

では以下に良いところを挙げていこう。

タブーを正面から扱う覚悟と構成力

昭和天皇の戦争責任という、日本社会が避けて通ってきたテーマに真正面から切り込んでいる。その姿勢は、単なる挑発ではなく、綿密な取材と資料に裏打ちされており、読者の知的好奇心と倫理感を同時に刺激する。歴史を「考える材料」として提示している点が秀逸だ。

左右両陣営の主張に対する公平な距離感

小林よしのりはかつて保守的な立場からの発言で知られたが、本作では「戦争責任を一方的に否定する右派」も「天皇を断罪する左派」も共に批判する。極端なイデオロギーに傾かず、あくまで“人間としての昭和天皇”を描こうとする姿勢は、思想的な誠実さと強度を感じさせる。

感情を揺さぶる描写力と視覚表現

マンガという表現形式を最大限に活かし、昭和天皇の沈黙、涙、葛藤といった内面描写が強烈なインパクトをもたらす。読者は文字情報だけではなく、コマ割りや表情、沈黙の「間」からも情報を読み取ることができる。学術書では味わえない“生きた歴史”を感じさせる表現力が本作の強みである。

そんなことを、本書を読んでつい思った。

気になった方はこちらからどうぞ

悪いところ

では次に悪いところを挙げていこう。

作者の意見が強く出すぎる場面がある

公平な視点を保ってはいるものの、ところどころで著者の個人的な信念や感情が前面に出すぎている場面があり、読者によっては偏って見える可能性がある。

史実と解釈の境界が曖昧な部分も

一次資料に基づいてはいるが、いくつかのシーンでは著者の解釈が史実として描かれており、読み手のリテラシーによっては誤解を招く可能性も否定できない。

一般向けとはいえ政治的に重い

漫画形式で読みやすいとはいえ、内容そのものは極めて政治的・倫理的なテーマであるため、軽く読むつもりの読者には精神的な負荷が大きいかもしれない。

 

そこらへんは好みだろうけど、気にならないヤツは気にならないだろうな。

まいける
まいける

まとめ

こんな人におすすめ!

  • 昭和天皇の実像を知りたい人
  • 戦争責任問題に関心のある若者や学生
  • 歴史と思想を同時に考えたい知的好奇心の強い読者

『昭和天皇論』は、日本人の「歴史との向き合い方」に深く切り込んだ作品である。

タブー視されてきたテーマを思想と情熱の両輪で描き切ったこの作品は、読者の常識や価値観に挑戦してくる。感情的ではなく、しかし決して冷淡ではない視点で、昭和天皇の生き様と苦悩を多角的に描写し、日本とは何か、天皇とは何かという問いを我々に突きつけてくる。単なる評論や歴史マンガではなく、知性と感性の両面で深く刺さる一冊である。

読む者に覚悟を求めるが、そのぶん得られる示唆と感動は計り知れない。

ドラねこ
ドラねこ

歴史はただの記録ではない。

魂で感じ、頭で考えるべき問いなのじゃ!


LINEスタンプ販売中!
f:id:Doraneko1986:20140213211017p:plain

  • この記事を書いた人

ドラねこ(おいさん)

「運も人生も、自分で掴み取れ!」をモットーに、吉方旅行をきっかけに運気を上げる旅や、旅先で本当に使える便利アイテム・ガジェットを中心にレビューしています。 「旅と運を味方につけたい人」に役立つ、リアルでちょっとお得な情報を発信中。 お気に入り登録・SNSフォロー大歓迎!

follow us in feedly