
ちわわ、ちわ~!おいさんだよ!
キミはキミはありがとうの魔力を知っているかい?
“ありがとう”って言うだけで人生変わるとか、うそだろ。


それが意外とそうでもないらしいのじゃ
ハァ?そんなわけねえだろ。宗教か?スピ?どっちにしても怪しいだろ。


ふむ、小林正観の教えは“実践”が主なのじゃ。
…マジで言ってんのか?

\ ココがポイント!/

『ありがとうの神様』は、一見すると“感謝の言葉で運気アップ”という典型的な自己啓発・スピリチュアル本なのじゃ!!
しかし中身は実際に多くの人が実践して体感した「ありがとう」の力を、統計的・体験的に整理した「感謝の実用書」である。著者・小林正観は、オカルトや妄信を排し、あくまで「現実として起きた変化」に注目する。そのため、読んでいると自然と「とりあえずやってみるか」という気持ちになり、気づけば習慣になっている。不平不満をやめて「ありがとう」を言うだけで、対人関係、金運、健康、家庭…あらゆる領域に変化が訪れるという。真偽はさておき、「言葉と意識が現実を変える」という視点に気づかされる一冊であり、実行力がすべてである。
ありがとうの神様
読んでみるとかなり不思議な本である。
人によっては「こんなこと、本気で書いているのか?」と、いぶかしげてしまうかもしれない。
ちょっとスピリチュアル系な内容の本書は「ありがとう」という言葉がどのような魔法を起こすのかということについて語った本である。
…なんてこんなこと書くと、単純すぎるかもしれないが本書はとにかく「ありがとう」という言葉に込められた意味や、それを発することによって引き起こされる不思議な話を色々つづっている。
それにしても「ありがとう」って最近言ってないな。ということに気付かされた気がする。
家があるのは当たり前だし、家族がいて、親がいることも当たり前。
仕事があることもなんとなくそれが当たり前で、この日本が存在していることさえ当たり前だと感じている自分に気がついた。
毎日少しずつでいいから、そうした身の回りに感謝の言葉を投げかけることによって、様々な幸せが引き寄せられることを、本書は様々な例を引いて紹介くれる。
わし、「トイレの神様」を信じる
そんな本書の中で、わしが一番興味深かったのが「トイレの神様」について書かれている章である。
「ありがとうの神様」ではお金持ちになりたければ「トイレを掃除しろ」といたる所ですすめているのだが、風水などの本を読んでいるとトイレはいつも掃除しなくてはダメだとかいった記述をよく目にする。
そのときは、「なんでトイレ掃除をそんなに毎日しなくちゃいけないのか?」とすごく疑問に思ったのだが、この「ありがとうの神様」ではトイレ掃除を毎日続けていると、実は臨時収入が入ってくるのだと紹介している。
臨時収入?
言葉の響きだけでも良いものである。
そんなことあるのかなぁ?と思いながらも、過去に思い当たったフシがあったので、トイレの神様というのが実際いるのか調べてみたところ「うすしま明王」というのが密教に本当に実在していることが判明したw
この「うすしま明王」は火の神様で、聖なる炎で様々な穢(けがれ)を焼き払ってくれることから、古来トイレなどにその姿を書いた御札を貼ってお祭りしていたようである。
なるほど、トイレの神様ってホントにいるんだね^^;
ポイント
「ありがとうの神様」ではそんなトイレ掃除のコツとして、「うすしま明王様、いつもありがとうございます」と声をかけ、「おんくろだのう、うんじゃくそわか」と唱えながらトイレを掃除すると、おもしろいことが起きると紹介していた。
この部分を読んですっかり影響されたわしは、それから毎日家のトイレ掃除をそのようにすることにした。
すると、不思議なのだが少しづつ本当に臨時収入が入ってくるのである。
「ありがとうの神様」では家だけでなく「外のトイレも掃除するとさらに良いことがある」と色んな例を紹介しながら説いているのだが、これも実際にわしは外に出た際、トイレを出来る限りピカピカに磨いていたところ、立て続けに仕事の依頼がやって来てこの12月はかつてないほどの仕事をいただくことができた。
最初は信じられなかったが、
続けて行うとまたさらに仕事や臨時収入が実際にわしにもたらされてきたのだw
こうした軌跡を目の当たりにして、わしはすっかりトイレの神様の存在を信じてしまった。
ようし、これからは外出先でも必ずわしはトイレを掃除するぞ!
仏教の修行に「入ったときよりも美しく!」と自分が使ったトイレをピカピカに磨く教えがあると前に本で読んだのだが、確かにトイレがピカピカで清潔感があると次にこちらがトイレを使う際にも気持ちよく使うことができる。
こうした小さな気遣いが、周り巡って自分にやってくるのだろうw(*´ω`*)
2万5千回の「ありがとう」奇跡
本書にはこの他にも2万5千回も「ありがとう」と言うと「ある奇跡」が起こるとしきりにすすめている箇所に出会うことがある。
2万5千回って相当な数だぞ!


なかなか言える数ではないのうw
と思いながらも、トイレの神様の軌跡を目の当たりにしたわしは、実際にも「ありがとう」と言いうとどんなことがあるのだろう?と疑問に思い、やりもしないくせに疑ってばかりいてはいけないと思って、実際に「ありがとう」を2万5千回言うことに挑戦している。
で、具体的に2万5千回も「ありがとう」と言ってどんな「奇跡」が起こるかというと……
答えは本書を読んで確認してほしい。
良いところ
あらすじ
本書では、「ありがとう」という言葉を繰り返し唱えることで人生が自然と良い方向に流れていくというシンプルなメッセージが展開されている。
著者・小林正観は、感謝の言葉が“波動”を変え、現実を動かすという考え方に基づき、多くの事例を紹介している。実際に「ありがとう」を1日1万回唱えた人々が、病気が治ったり、宝くじが当たったり、職場や家庭の雰囲気が好転したりといったエピソードが語られる。また掃除や笑顔、肯定的な言葉の使用など、日々の行動に感謝を組み込むことが人生を整える鍵だと説く。
信じるかどうかではなく「やってみること」に重きを置いた実践的な思想が本書の特徴であり、その素朴さがかえって多くの読者の心を打つ。
では以下に良いところを挙げていこう!
感謝という行動を“習慣”に落とし込める構成
本書は、「ありがとうを唱える」ことを通じて人生が変わる、という抽象的な概念を具体的なエピソードや実践方法によって読者に落とし込む。とにかくシンプルですぐにでも実行できる。それが本書の強みである。
読んだその日から何かが始まる構造になっている点が多くの読者を動かす要因だ。
実体験ベースのエピソードが信頼感を生む
小林正観の語りは、個人的な成功談ではなく読者や講演会参加者たちの声を中心に構成されている。
「怪しい話」ではなく、あくまで「実際にこういうことが起きた」という事実に基づいているため納得感がある。科学的エビデンスは薄いが“集合的な証明”という形で説得力を補っている。
「幸せとは何か」の本質を突いている
「ありがとう」は単なる言葉ではなく意識と在り方の問題であると気づかせてくれる。文中には「感謝の先に幸福があるのではなく、感謝がすでに幸福そのものである」という逆転の発想が貫かれている。
この視点の転換が読者の思考をやわらかくし、現実の捉え方を変えるきっかけになるだろう。
気になった方はこちらからどうぞ
悪いところ
では以下に悪いところ挙げていこう。
科学的根拠に乏しい
著者は一貫して「体験ベース」で語っているため論理的・科学的な根拠はほとんど示されない。「言霊」や「波動」といった用語に抵抗がある読者には向かない側面もある。
成功体験の偏り
掲載されているエピソードはすべてが「うまくいった話」である。そのため「再現性」に疑問を感じる読者もいるだろう。ネガティブな結果や反例がない点は、構成上の偏りといえる。
宗教・スピリチュアルに見られやすい
著者自身は信仰や宗教と無関係と述べているが内容の性質上、スピリチュアル色が強く、誤解を招く表現もある。「信じる者は救われる」といった思考に嫌悪感を持つ層には刺さらない。
ま〜じで怪しさ半端ないんだが、ホントに効くんか?

まとめ
こんな人におすすめ!
- 思考を切り替えて、日常に前向きさを取り戻したい人
- 成功法則や開運法を「実践」レベルで探している人
- スピリチュアルに偏らず、感謝を生活に取り入れたい人
『ありがとうの神様』は、「ありがとう」という一言が人生を根本から変えるというシンプルだが強力な哲学を提示する。感謝を口に出す、掃除をする、笑顔を意識する──そのすべては運や流れを変えるトリガーであるという発想は、自己啓発にも通じ、日々の習慣改善にも活きる。もちろん、全員に奇跡が起きるわけではない。しかし、ネガティブな感情に囚われがちな現代人にとって、ポジティブな言葉を意識的に使うというだけでも充分価値がある。信じるか信じないかではなく、やってみる価値はある一冊である!

「ありがとう」と言うだけで、世界が少し優しい世界になる。
──感謝の力、侮るなかれ、なのじゃ。