こんちわ、おいさんだよ!
……う、う、うお〜!モテたい!
なんだ、おい。いきなりどうした!
ハッ!しまった!
つい発作が起きてしまった!!
なんだ?
その手に持ってるやつ?
これか?
これは二村ヒトシの「すべてはモテるためである」という本じゃ。
この本にはモテるためのノウハウが詰め込まれているのじゃ!
うわぁ。な、情けねぇ……
そんなもんにまで手を出すくらい落ちぶれちまったのか…
前回まではこちら
ブルックリンは下町でもすごいよ。という話(*´ω`*)
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トランプ大統領に絶望する者たちが教えてくれた 人が文章を書く理由
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すべてはモテるためである
- 作者: 二村ヒトシ,青木光恵
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2012/12/02
- メディア: 文庫
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今年はもまったくモテなかった。
いや、今年だけじゃなくてもう最近めっきり女性と話もしていない。
若い女と接点がない生活を4年近く続けているんだから当たり前と言えば当たり前。
そんなわしもだんだん仕事が落ち着いてくるにつれて、女にモテたいと思うようになってきた。
女にモテる!これは男子に生まれたものの宿命として避けては通れない道であるw
そんなわしなのだが、モテるにしたってこれからどのようにモテたらいいか全然わからない。
そんな折、先日國分功一郎氏の本を読んでいて今回紹介する本を絶賛していたので興味をひかれて読んでみた。
それがこの「すべてはモテるためである (文庫ぎんが堂)」である。
この本は帯に「なぜモテないかというと、それは、あなたがキモチワルいからでしょう」
という非モテなおっさんには身も蓋もない言葉が書かれているが、なかなかモテ本の中でも異彩を放つ名著である。
では、本書からモテない男がいかにしてモテるようになるのか?
その方法を簡単に抜粋してみよう。
自分の居場所がない男はモテない
女にモテるか。モテないか?
それは外見や性格などによって決まる部分もあるだろう。
しかし、本書ではそうしたものはあまり重視しない。
それよりもモテない男の内面、
「キモチワルい」かどうかを重視して、本書は話が進んでいく。
そんな中、まず最初に目に止まったのは本書のこちらの一文
「なにが好きかを自分でわかってるか」ということは、おおげさに言うと「あなたには、ちゃんと自分で選んだ【自分の居場所】があるか」ってことです。
くさいことを言いますけど「心のふるさと」みたいなとこがあるか?ってことです。そこに帰れば、とりあえず臆病にならずにすむ、ふるさとです。
「すべてはモテるためである (文庫ぎんが堂)」p76・77
モテるためにまず必要なことは、自分が得意とする「何か」
自分が選んだ「居場所」があるかどうかにかかっているというところがおもしろい。
確かにモテている人を見てみると、なんとなくみんな何かしらの居場所があって、そこで輝いている人ばかりなような気がする。居場所といっても別に音楽業界でロックスターになって女をはべらせて……みたいな極端なものでなくてもよい。
自分が得意としたもの、好きなものに熱中しつつ、それを誇れるかどうか?にかかっているというのだ。
もっとい平たく言うと、
自分を評価してくれる「現場」を持っているか?と言い換えてもいいかもしれない。
そのように自分が何かしら活躍できる場所があるかどうか?
そうすれば、金が無くても顔が悪くても自然と人としてモテるようになるというのだ。
まぁ、よく考えてみればここらへんは、当たり前と言えば当たり前の話。
しかし、そんな「居場所」を持っていたとしてもそれだけでは決してモテないという。
そして次に重要なのがコレである。
得意な物をひけらかさない
よくオタクなどでハマっているものを聞いてもいないのに、ペラペラとひけらかす人がいる。
これは上記の「キモチワルい」男の典型である。
そうしたことを相手を読まずに自慢してしまうやつが本書では最もモテない男だと断言する。
確かにそういった男はキモチワルい。
わし自身も自分の身に覚えのあることながら、そうした自分自慢をしてしまう男の気持ちというのもよくわかる。
しかし、わしもある程度年をとって過去の振る舞いを眺めた時に、たしかにそのような態度は女の子に嫌われるだろうな、と痛い自分の姿を記憶と共に蘇らせてしまう。
そう、男はなにか得意なものがあるからといって、居場所があるからといって、それをひけらかしてはいけない。
それはほのかに香る芳香のように、全身に漂わせていなければならない。
では、居場所のある男がとるべき「態度」とはどんなものだろうか?
ハマっている自分をタレ流してるとキモチワルい人になります。
くれぐれも、あなたの【好きなこと】が特別なのは「あなた自身にとって」だけなんだということを忘れないでください。
(中略)
「自分は好きなことがあって、自分はそのことに誇りを持ってるんだから、自分は大丈夫」という自信を、自分の中にしまっといて、他人には(狙った女にすら)軽々しく自慢したりしないのが、かしこい人間の「誇り」なのです。
p80・81
自分の好きなことを軽々しく自慢したりしないのが、かしこい人間の「誇り」!
これだ!これがわしには足りなかったのだ!
思い返してみれば、いつもわしはこのような態度を取ってこなかった。
それは自分に得意なものがなかったということもあって、「ほのかに香る大人の色気」的な雰囲気をまとっていなかったのだ!
なるほど、これじゃあわしがモテないのも仕方ない(´;ω;`)
モテることってなんだ?
そして本書では「モテる」ことってなんだ?という本質的な質問にも答えている。
あなた僕が、女性に「モテたい」と思うのは(あるいは「やりたい」と思うのは)どう考えてもただ単に性欲のせいだけじゃ、ないですよね。
きっと人間は、他人から「あなたは、そんなにキモチワルくないよ」って、保証してほしいんです。「やらせてくれ」とか「僕とつきあってくれ」って他人に言うのは、そういうことです。
p101・102
そう、男がモテたいという思いの根本にあるのは、だれか大切な人に「あなたは大切な人なんだよ」って言ってもらいということなのだ。
そして、それは女性であればなおのこと嬉しい。
男はそんな風に言ってくれる女性を誰の心の中にも描いている。
そんな自分の中の理想の女を大切にしていくことが大事なのだ。
女心のわかる男がモテる男だ、などと言いますが。
「女ってのは、こういうとき、こういうふうに考えて、こう行動する生き物だ」なんてデータをいくら収集しても、あまり意味はありません。
何度もくりかえしますが女性はナマモノで、一人ひとり、ちがうのです。それよりも、自分自身を「知る」ために【自分の中の女】となかよくしましょう。
「自分の中の【女】が、どんな女なのか」を理解してあげましょう。
「自分の中の【女】がキモチワルい女だったりすると、あなたのほうから好きになった女性に思いをちゃんと伝えられなかったり、最悪の場合は、自分でもキモチワルいなぁと思う女をなぜか好きになってしまったりしてロクなことがありませんから、性格を治しましょう。
p174・175
自分の中の【女】がどのような女か理解する。
これがまずはモテない男子が始める、一番大事な要素なのだろう。
単純にたくさんの女にモテたい、チヤホヤされたいと思ってもその夢はかなわないのだろう。
どのような女に俺はどんな風にモテたいのか?
それをより冷静に、具体的にしていった時、男の中身が変わり、行動も変わるのだろう。
でも、愛して欲しい理想の女が「複数」いた時どうしたらいいのだろうか?
その時は、
すべてを愛すればいい…………のかもしれない(;´∀`)