
ちわわ、ちわ~!おいさんだよ!
キミはキミはコンピューターについてどれだけ知っている?
おいマジでこれ、おもしれーぞ!


それは“痛快コンピューター学”なのじゃ!
でもよ、オレ情報系でここまで面白い本見たことねーぞ?


作者の竹内氏はコンピュータと共に時代を走ってきた方らしいのじゃ。
てか“カエルの解剖とLispの話が繋がる”ってどういうセンスだよ⋯

\ ココがポイント!/

『痛快! コンピュータ学』は、コンピュータ科学の核心を、ユーモアと知性で包み込んだ異色の一冊なのじゃ!!
著者は東大・電通大で名を馳せた竹内郁雄。内容はアルゴリズムからプログラミング言語、歴史や教育論まで幅広く、しかもそれらがエピソードや笑い話で繋がっているから退屈しない。普通の教科書では得られない“思考の筋トレ”ができる本であり、読むたびに発見がある。専門知識はそこそこ求められるが、技術書が苦手な人でも読み進められる語り口が魅力だ。論理力を鍛えたい人、コンピュータの「なぜ?」を深く知りたい人、そして、面白く学びたいすべての人に推せる。
痛快!コンピュータ学
コンピュータについて知りたい。
そう思ったのはスティーブ・ジョブズが亡くなったあたりからだった。
思えば学生時代、家にいつの間にかやってきたパソコンをいじり回していたら、2003年度から「情報処理」の科目が正式に学校教育でも加えられ、わしもパソコンについての操作法を何度か習っていた。
今ではもうコンピューターが当たり前になっているが、そうしたコンピューターの歴史や根本的なパソコンの成り立ちなど意外と知らずに使い続けている方は多いのではないだろうか?
モチのロン、わしもそうした一人であったw(*´∀`*)
今や自分の周りを見渡してみると、時代はパソコンからスマートフォンに移りつつある。そんな時代だからこそ、わしらの周りを取り巻く様々なコンピューターの基礎をもう少し知っておいた方がいいだろうと思うようになった。
何かわかりやすい、難しい専門用語などがなるべく散りばめられていないコンピューターの入門書などはないだろうか?
そんな風に手頃な解説書を探していたらあった!それがこの「痛快!コンピュータ学 (集英社文庫)」
まさにわしのようなズブの素人にはうってつけの入門書といえるだろう。
そうだったのか!コンピュータ!
本書はコンピューターの仕組みや成り立ちなどを、東京大学教授でTRONプロジェクトのリーダーである坂村健氏が、わかりやすくかみ砕いて解説した入門書である。
まずこの「痛快!コンピュータ学」、一言でいうとなんといってもわかりやすい!www(*´∀`)
このブログでも、幾度となくわかりやすい入門書を紹介してきた。
それは難解な古典や難しそうな科学などについて、少しでもわかりやすく、もっとみんなに知ってもらいたいと思ったからである。
そんな中でも本書は、ズブの素人のわしでもコンピューターという身近で在りながら謎なこの科学技術について、かなりわかりやすく解説してくれている。
もちろん、わかりやすいだけではない。
軽い感じのタイトルとは裏腹にコンピュータの原理から、さらにその理論の情報学にいたるまで、実に重要なポイントを細部に渡ってカバーしているのである!
まさにコンピューター界の池上彰!www
東洋と西洋の融合で生まれたコンピューター
とは言うものの、この記事を読んでいる方は
「そんなこと言ってもコンピュータの本なんか、今ではもう情報が古くて今では読めたもんじゃないんでないの?」
と思われている方もいるだろう。
イヤイヤイヤ…そうではない。
本書は今では当たり前になったPCの根本的な原理を理系・文系問わずにわかりやすく説明してくれるので、ここに書かれている情報は古びることはないのだ。
例えば、読んでいて関心したのはコンピュータの基礎をなす2進法を、17世紀のゴットフリート・ライプニッツが中国の「易経」からインスピレーションを得て完成させたという件には関心させられてしまった。
陽が+(1)で陰が−(0)という0と1の組み合わせだけですべてを表すという発想がなければ今のコンピュータは存在しなかった。
つまりコンピュータは西洋の発明だけでなく、その理論に置いては東洋の思想の影響を受けた、東洋と西洋のアウフヘーベン(止揚)の賜物なのだ!
本書の内容は少なくとも、もう10年経っても通用すると信じている。
なぜ、そのようなことを自身を持って書けるかといえば、本書が扱っているのが「サイエンス」であるからだ。
つまり、単なるテクノロジーの流行や変化を負うのではなく、本書は現代の情報化社会を支えている基本的な思想や理論に焦点を当てている。
詳しくは本書に譲るとして、この本は2015年の現時点で読んでも決して古びていない。むしろ今でも通用する重要なコンピュータの発展の歴史がこの本には詳細に語られている。まさしく本書は「単なる技術やスマホなどの流行り商品」について書かれた本ではなく、もっと根本的なコンピューターの技術や発展の歴史について書かれた本なのである!
これを読めば、コンピュータについて何も知らないメカ音痴でもその基礎知識をほとんど得られるだろう。
さぁ、この本を読んでアナタも立派な「デジタリアン」になろう!(=´▽`=)ノ
良いところ
あらすじ
本書はコンピュータ科学の基礎を「面白い話」として語るエッセイ集である。
対象は広くデータ構造、プログラミング言語、計算理論、アルゴリズムなど。だが単なる技術解説ではない。カエルの解剖、詩、SF、子ども向け教育など、著者が長年培ってきた多彩な視点から、コンピュータを通して人間とは何かを問う。「どうしてこうなるのか?」「何が面白いのか?」という問いかけを中心に、読者の知的好奇心を刺激する。連載形式なのでどこからでも読め、各章が短くテンポよく進む。
教科書の代わりにはならないが、「なぜ学ぶのか」に気づかせてくれる力がある。
では以下に良いところを挙げていこう!
面白すぎて知識が頭に残る
読みながら笑ってしまう話が満載。特に、「虫取り少年がアルゴリズムを理解する話」や「俳句でコンピュータ言語を説明する章」など、比喩とユーモアが秀逸。固い内容もするすると頭に入る。
理系的思考の本質を伝えてくれる
本書は表面的な知識ではなく、「なぜそれが必要か」「どう考えるか」に重きを置く。読者は自然と論理的思考や抽象化の訓練ができる。これは他の教科書にはない強みだ。
どこから読んでも楽しめる
章立てが独立していて、関心あるテーマから読める構成。
技術書の「途中で挫折」が起きにくい。通勤・通学のスキマ時間にも読めるボリューム感とテンポの良さがありがたい。
気になった方はこちらからどうぞ
悪いところ
では以下に悪いところ挙げていこう。
初学者には一部むずかしい
プログラミング経験や理系知識が皆無だと、やや理解に時間がかかる部分も。笑えるけど「意味はよく分からん」になる危険がある。
体系的な学習には向かない
内容は散文的で順序立てて学ぶというより「断片を楽しむ」スタイル。教科書や参考書のように知識を積み上げる設計ではない。
紙面レイアウトがやや古い
連載当時の雰囲気を残しているため図やフォントの見づらさが気になる読者もいる。電子書籍ならそこまで気にならないが、紙だと少し読みづらい。
そこらへんは好みだろうけど、気にならないヤツは気にならないだろうな。

まとめ
こんな人におすすめ!
- 技術を楽しく学びたい理系学生
- プログラミングに行き詰まった中級者
- 教える立場にいて、新しい視点を求めている人
『痛快! コンピュータ学』は、単なる「技術書」ではない。知識とユーモアを融合させ、読者の思考回路そのものに働きかける。笑いながら学べるというだけでなく、「考えることの面白さ」を改めて教えてくれる稀有な一冊だ。堅苦しさを取り払い、コンピュータの本質を「身近な感覚」で伝えるスタイルは、教育書としても価値が高い。初心者には多少ハードルがあるが、それを超える知的刺激と楽しさが待っている。読むたびに視野が広がる、まさに“痛快”な学びを体験できる。

この本は知の遊び場じゃ。真面目なだけの勉強に飽いた者こそ、読むべきなのじゃ。