

こんちわ、おいさんだよ。
君はジャックダニエルを好きか?
ジャックダニエル?
あれってウィスキーだっけ?
バーボンじゃねえの?


違うんでしゅか?
えー?


う、ううむ、さすがに詳しいな。
厳密にはジャックダニエルはバーボン・・・と見せかけて列記としたアメリカンウィスキー。つまりはテネシーウィスキーじゃ。
へえ。
あのモータヘッドのボーカルが好んで飲んでたやつだよな?


そうじゃ。
モータヘッドだけでなくレッド・ツェッペリンのジミーペイジ、フランク・シナトラも愛してやまなかったそうじゃぞ。
それでは今回はそんな「ジャックダニエル」の魅力について紹介していくぞう!
モータヘッドも愛飲!ジャックダニエルの歴史

アメリカンウィスキーを試してみたいと思っていた。
そこで数多くあるアメリカウィスキーの中で初めて買うとなったら、やはり入門者にはジャックダニエルだろう。
ジャックダニエルはアメリカで最初の連邦政府公認の蒸留所として知られ、テネシー州で1886年に開業している。
アメリカで作られているウィスキーであることは間違いなく、バーボンではなくテネシーウィスキーである。
創業者の名前はジャスパー・ニュートン・ダニエル(通称ジャック・ダニエル)という人で、一人の牧師からウィスキーの製造施設を受け継いだことから始まったという。
ジャックダニエルの特徴は、石灰岩を通って溢れ出してくるライムストーンウォーターという鉄分をほとんど含まない濾過された水を使って製造されることで、この湧き水が出る300エーカーの土地を購入して創業を開始したのだとか。ちなみにこのときジャック少年は16歳。
その後、このジャックダニエルはミズーリ州で開催されたお酒の品評会で、世界中から集められたウィスキーの中で金賞を受賞したことから名声を博し、今では年間1220万箱売れているという世界的なお酒である。
年間1200万本ってすごいな!


世界中で愛されているすごいバーボン・・・じゃなかった、テネシーウィスキーなのじゃ。
バーボンの定義
それではまずここでバーボンの定義を確認しておこう。
ココがポイント
バーボンの定義は以下の4つを満たしていることが条件になる。
- アメリカで製造されている。
- 80%以下の度数で蒸留されている。
- 熟成のために樽に入れる前にアルコール度数62.5%以下であること
- 製品として瓶詰めする場合のアルコール度数は40%以上であること。
その他にもバーボンは新樽を使わなくてはいけない。
そして原料の穀物はトウモロコシを51%以上使わなくてはいけない。
残りの49%はライ麦・大麦・小麦など様々な割合で使われている。このような原料である穀物の構成比率のことをマッシュビルという。
ジャックダニエルはこのマッシュビルの中でもトウモロコシの比率が80%と多く、次に大麦麦芽12%ライ麦8%となっている。
これ故に多くの人がジャックダニエルはバーボンと勘違いされている方が多くいるが、バーボンではなくテネシーウィスキーというカテゴリーに入る。
基本的にテネシーウィスキーは製造法はバーボンと変わらないが、テネシー州でしか作られねばならないという決まりがあるからだ。
なので一応、バーボン分類の一つのカテゴリーとして捉えておくといいだろう。
そしてこのジャックダニエルは熟成前にテネシー州産のサトウカエデを細かく砕いた木炭で濾過(ろか)しているので製造にけっこうな時間がかかるのだとか。
「スコッチでもバーボンでもない それはジャックダニエル」
というキャッチコピーがあるとおり、ジャックダニエルはジャックダニエルなのだということだろう。
今回吾輩が購入したのが、スタンダードに飲み継がれているジャックダニエルNo.7である。
・・・なんでNo.7なんだ?


色んな節があるのじゃが、よくわかってないのじゃ。
それでは実際に試飲してみよう。
良いところ

ラベルの黒さに比べてもうちょっと色が濃いかと思っていたら色合いは意外とクリア。
飲んでみるとあまーい香りとともに甘い味わいも口いっぱいに広がる。
よく舌の上で転がしてみるとほのかに木の香りが残るのを感じることがわかるだろう。
で、ジャックダニエルといえばジャック・コーク。
ジャックダニエルのコーラ割りのことである。
これは世界中で愛飲されているらしく、海外のロックスターもこのような飲み方をしていることからジャックダニエル好きには広く知られている。
そんなジャック・コークなだけに、吾輩も実際にこのジャック・コークを作って飲んでみることにした。
悪いところ

飲んでみると甘くて美味しいのだが、いかんせんただでさえ甘い炭酸に、あまーいウィスキーを入れて飲むわけだから、たくさん飲んでいると胃が持たれるw

おまけに飲みやすくてすいすい飲めちゃう分、3杯目になると胃の中に甘い木の香りのするオーク臭でいっぱいになって息をするとそのオーク臭がこみ上げてきて、いい加減うんざりしてくる。

うう・・・・・・
さすがに3杯目になると気持ち悪くなるぜ。
飲みすぎだろ。
甘いからってチョーシ乗って飲んでるとひどい目に合うぞ。

そしてこの甘さも人によっては好き嫌いがあることだろう。
ここらへんはもう好みなんだろうが、正直最初の一杯目に飲むのならこれでもいいのだけれど、何杯も続けて飲みたくならないので、少しずつ飲むことをおすすめする。
一回はロックスターの気分を味わいたいという方は飲んでみてはいかがだろうか?