ちわ~!ドラねこだよ。
キミは広島に行ったことはあるかい?
オレはまだ行ったことはねぇな。
いやぁ、行ってみるとすごいよ。
70年前原爆で焼かれた街なのに、もうびっくりするぐらいキレイな街として賑わっているんだから、一度はいってみるべきだね。
ほーう、そんなに良いのか。
あんなに良いところはなかったよw
あまりに良いところで、このときは広島市内と宮島・尾道・しまなみ海道と色んな町並みを回ってしまったからねw
そんな素晴らしい広島の旅を今回からお送りしたいと思うのじゃ!
「一人旅・後半戦」13日目
居心地が良すぎてそのまま別府に根付いてしまいそうなドラねこは、宿代がなくなったので仕方なく別府での逗留を諦め、一路家路に変えるべく広島に向かうのだった。一人旅もいよいよラストランの趣がで始めてきた。
今回は大分・別府から広島県までの旅をご案内します!
前回まではこちら
別府温泉の中の亀川温泉に入ってきたよ、という話(*´ω`*)
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温泉だコラァ!BE−BEPPU−HOT−SPRINGS(# ゚Д゚)
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広島観光1 別府温泉に別れを告げて
小雨の中、船は行く。四国の海の上である。
わしは予約したフェリーに乗って別府から一路広島を目指していた。
話は数時間前に遡る。
朝起きると、これで入り納めかとゲストハウス近くの昭和天皇もお入りになられた外湯に浸かる。
この外湯は内装も素晴らしく、中は磨きぬかれた木の床で、それなりの風情を感じさせる所だった。
はぁ…別府はいいとこだった(;´Д`)
温泉もあり、うまい食い物もあり、何より泊まった宿が激安なのには驚いた。
なんだかんだで五日間も逗留し、今日ようやく旅立つのか…。
湯から上がると宿に帰って荷造りをする。
お世話になった格安のゲストハウスに別れを告げて外に出ると、結構な量の雨が降ってきた。
もし今日も泊まっていたら、こんな雨ではどこも回れなかっただろう。
この時、6月も第二週に差し掛かっていた。
いつ梅雨になるかもわからないこの状況では、さっさと今までの旅路を戻った方が良さそうだと直感したのだ。
やはり、今日旅立って正解だ。その予想は見事にあたった。
停留所は大きなデパートの中にある。
その停留所からバスが発車するまでまだ2時間近くある。
なのでデパートの上の階にある本屋で暇をつぶしつつ、これから訪れる広島のガイドブックを買い求めた。
それから2時関して、時間になるとバスはやってきた。
別府ゆけむり号なるバスは完全予約制で、片道料金5500円でわしを広島まで運んでくれる。
別府ゆけむり号は、広島市(広島県)から周南市(山口県)と、豊後高田市・別府市・大分市(大分県)を途中スオーナダフェリー経由で結んでいる高速バス路線です。
別府ゆけむり号は完全座席予約席となっておりますので、乗車前に乗車券の購入が必要です。
こうしてゆけむり号に乗り込むとバスは広島市内を目指して別府の地を後にした。
バスはここから途中フェリーに乗って瀬戸内海を渡り広島へと走る。
全行程約6時間で広島に到着する計算だ。
ムムム・・・約6時間か。トイレとか大丈夫かな?(;´∀`)
走りだして1時間半もするとすぐにフェリー乗り場に到着した。
一旦、休憩所でトイレ休憩を取り、15分後にバスごとフェリーに乗り込む。
こんな体験始めてだから、結構ドキドキものである。
フェリー・一路徳山へ
むむむ、すごい風だ。船のデッキに出てみると、容赦なく雨の混じった塩辛い風が、わしに向かって吹き付けてくる。
いやぁ、この船が広島県の徳山(あってる?)に向かうのか^^;
てっきりもっと広島市に近いところへ寄るのかと思った。
船に揺られること2時間。
雨が振り込む誰もいないデッキで、わしはこれから行く広島までの行程を思い出し、尿意を覚えた。
まだ広島まで徳山から1時間半くらいかかるぞ。
なるべく徳山に近づいた時点でトイレに行こーっと(;´∀`)
船が徳山に近づくと、みんなバスに乗り込んだ。
そしてバスは広島の県道を走りだす。それがなぜだかひどく長く感じた。
さっき出したばかりなのに、1時間もするとまた尿意を催してきた。
あと少しで目的地なのに……
と、なんとか我慢しているとバスはやっと広島市内に着いた。
ああ…よかった。漏らさなくてw(;´∀`)
こういう高速バスはヒヤヒヤもんである。
最高のお好み焼きを求めて
初めて訪れた広島。それは予想外にデカかった。
どこにいるんだかよくわからない巨大な駅の構内に降ろされ、慌ててデパート内のトイレで用を済ませ、ナビを片手にやっと飛び出したら、外はもう日が暮れかけていた。
雨は相変わらずしとしと振り続けていて、それが余計に空が暗く感じる。
とりあえず、ハラが減った。今夜の宿はもう予約してある。
広島に着いたんだから絶対にお好み焼きを食べよう!
宿とは反対の方向に歩き出す。
別府のゲストハウスに泊まっていたおっさんに教えてもらった美味しいお好み焼きのお店がこの方角ににあるというのだ。
そのおっさん曰く、
広島にはお好み焼き通りなるのがあり、
そこのお好み焼きはマズイので絶対に食べてはいけない!
という。
食べるならそのお好み焼き通りのお好み焼きではなくて、そこから近くにチョコンと外れたところにあるお店がとても美味いのだという。
なんという漠然とした情報!
そうなのかなァ?(;´∀`)
たしかに浜松にもラーメン横丁なるものがあって、そこのラーメンは美味しくないっていうけど、(わいは食べたことはない)わしはこのガイドブックに載っている
「みっちゃん」ていうお好み焼き屋さんが気になるんだけどなぁ…(๑´ڡ`๑)
まぁ、あのオッサンを信じて行ってみるか。
おっさん曰く、店の近くにはヤマダ電機が目印にあるという。
そのヤマダ電機の真ん前にあるお好み焼きが美味しいのだそうな。まぁ、これだけの情報があればいけないこともない。
雑多な繁華街を駅から歩くこと30分。
ようやくそのお好み焼き通りの近くには来たけど、おかしいことにナビにはヤマダ電機なんて出ない。
あれ?変だなぁと探しまわっていると、なんだか寂れた薄黄緑の建物が近くに見えた。
……もしかして、あれがヤマダ電機?
ヤマダ電機っていっても、潰れてんじゃん!
なんと、おっさんの言っていたヤマダ電機は潰れていた。
真ん前にあるというお好み焼き屋さんもどこにも見当たらない。
えぇ…?どうすんだよ( ;∀;)
肝心のお好み焼き屋なんてないじゃん!
ヤマダ電機は潰れてもいいけど、お好み焼き屋まで潰れんなよ!
困ったなぁ…お腹も減ってきたし(;´Д`)
道行く人に聞くわけにもいかんし。
しょうがないので引き返してお好み焼き通りの近くにある。
気になっていた「みっちゃん」というお店でお好み焼きを食べることにする。
広島焼きは美味しかったよw
お腹が空いて目が回る寸前だった。
外は暗いし、おまけに寒いし、もうこれ以上歩きたくないところだった。
注文を取りに来た店員さんにオーソドックスな豚玉を頼む。
お好み焼き屋さんって始めて入ったけど結構高いのね。一枚焼くのに1000円近くもするのか…(;´∀`)
しばらくすると目の前の鉄板で店員さんがわしのお好み焼きを焼き始めた。いい香りが店内に満ちていく。お客さんはわしと他に二、三人。まだ時間が早いのか、あまり店内は混んでいなかった。
しばらくすると、目の前に焼きあがったお好み焼きが出てきた。
うおッ!ウマそう!(๑´ڡ`๑)
ソースと青のりもたっぷり掛かっていて、中にはたっぷりそばが入っいる。これがモダン焼きってやつか!
いただっきまーす!(=´▽`=)ノ
大きな広島風お好み焼きにかぶりつく!
口いっぱいに広がる少し固めの麺と、ジューシーな豚肉がソースと絡み合って、じつにうまいわーい!(๑´ڡ`๑)
こ、こんなうまいお好み焼き食べたことない!(´;ω;`)
目的のお店にはたどり着けなかったけど、ふらっと入ったこのお店も、すごく美味しかった!良い所だ!広島w
一枚で足りるかしら?
と思っていたら食べ終わってみるとこれが結構満腹になっていて、一枚でも十分なほどのお好み焼きだった。
いや~、よかった。
注文来た時、二皿別のやつ頼まなくて(;´∀`)
こうして、始めての広島風お好み焼きに大満足な一夜でした。
お腹がいっぱいになったところでお金を払い、店を出る。
外の暗さは増していて、平和公園まで続くアーケードの中は仕事帰りの人でごった返していた。ココらへんは駅も近いからいつもこんな風に栄えているのかな?
今回泊まるJ−HOPPERSという宿は、
世界中からバックパッカーが集まるゲストハウスで、
料金はドミトリーが2700円と別府と比べると少し高く感じる。
だが別府のあの宿が安すぎただけで、このくらいがゲストハウスとしては普通の値段なんだろう。
だんだん、アーケード街の出口に向かっていると人が少なくなって来た。
ここから歩いてもう少し。あとちょっと歩けば今日の宿だ。
…それにしてもこの中は色んなお店があるなぁ(゜o゜;
原爆ドームを始めて見た
目の前に大きな橋が見えて来た。
この元安橋を渡って川の方に目をやると、広島を象徴するあれが目に入る。そう、原爆ドームである。
あれか、あれが有名なこの街のシンボルか。
橋を渡りきって対岸から川を挟んで原爆ドームに近づいてみる。
ここらへんは綺麗に舗装されている道が多い。あとで気づいたのだが、ここは平和記念公園の一部だった。
すげぇなぁ…(゜o゜;
教科書や写真でしか見たことのない原爆ドームがいま目の前にあるとは!俺も遠くまで来たんだなぁ…(´;ω;`)
この時、しみじみとわしは旅の長い道のりを振り返ってしまったw
この地が、70年前の大量虐殺の場所。
世界で最初の原子爆弾が投下された場所か……(´;ω;`)
ただ70年後の現代の広島の風景からはそんな風には見えなかった。
惨劇の後など、この原爆ドームを残してキレイさっぱり消えてしまったように、広島はあれだけの悲劇に見舞われてもこのように見事な復興を遂げたのだ。すごいところだ。ヒロシマは。
歩いていたら、原爆の子の像に出会った。
近くには今でも千羽鶴が捧げられているらしく、いくつかこの周りに置かれていた。
この千羽鶴は毎年大量のゴミとして市内のリサイクル業者に引き取られるそうだ。
そんな風に大量のゴミとして扱われてしまうなら、
なんのために鶴を折るのかと疑問に思ってしまうが、
雨に塗れる鶴たちは、どことなく寂しそうに見えた。
それから歩いてようやく今日の宿、ゲストハウス・J−HOPPERSに辿り着いた。この宿は博多のようにうるさい韓国人や宿の店員はいなかった。
部屋は年も近い若者二人と相部屋になったが、わしはシャワーを浴びるとクタクタになったので失礼して先に寝た。
ベッドに入ると、今日一日の思い出が蘇ってきた。始めて見た原爆ドームはすごかったな。
お好み焼きも美味しかったし、この広島で行きたい所はゴマンとある。
なんだか、良い予感がする(*´∀`*)
明日は原爆ドームをもっと近くで見てみよう。
どこかで外国人の話し声がする。
ベッドのカーテンを引いて、目を閉じた。