ちわわ、ちわ~!おいさんだよ!
キミはマイルス・デイヴィスは好きかい?
マイルス・デイヴィス?
あのジャズの帝王の?
そうじゃ!
お前でもジャズの巨人・マイルス・デイヴィスくらいは知ってるんじゃな?
さすがにそれくらい知ってるだろ!
……今回はそんなマイルス・デイヴィスについて語っていくのか?
そうじゃ!
今回は恐れ多くもそんなジャズの皇帝マイルス・デイヴィスについて個人的な思いを込めながら初心者におすすめな楽曲を紹介していくぞ。
マイルス・デイビス?誰それ?
「音楽で人生が変わる」——そんな言葉を、あなたは信じるだろうか。
深夜、ウイスキーをひとくち含んだとき。出張帰りの新幹線で窓の外を眺めながら。あるいは、なんとなく満たされない夜に。
そんな瞬間にマイルス・デイヴィスのトランペットが耳に届いたとき、多くの人が「音楽に騙された」と感じる。騙された、というのは、こんなに深いものがこの世界に存在していたのに、なぜ今まで知らなかったのか——という意味で。
20世紀最大のジャズミュージシャン、マイルス・デイヴィス。彼は単なる「ジャズの巨人」ではない。ビバップ、クールジャズ、モーダルジャズ、フュージョン——50年のキャリアで5度もジャズそのものを作り直した男だ。
この記事では、そのマイルスの世界に初めて踏み込む人から、改めて深く聴き直したい人まで、「どのアルバムから聴けばいいのか」「なぜこんなに人を惹きつけるのか」を体験ベースで徹底解説する。
いきなりJAZZの最高峰で申し訳ないが、要するにわしが好きなマイルス・デイヴィスを紹介したいだけなのであるw
好きと言ってもそんなに詳しい方ではない。
いわゆるオーディオマニアのようなゴリゴリのヘビーリスナーでもない。
単純に昨今のくだらないJ-POPに見切りをつけたわしは、大学生のころから趣味でぽちぽち聞き初めたJAZZの世界に、すっかり魅了されたという話である、
以前、マイルスについての自伝「マイルス・デイビス自叙伝〈1〉 (宝島社文庫)」を書評として記事でとりあげたことがある。
詳しいことはここでグダグダと語らないが、とにかくその本を読んで以来わしはすっかりマイルス・デイヴィスという男について知りたくなったのだ。
ううむ、マイルス・デイヴィスの人生おもしろし!
沈黙すら音楽にした男
マイルスのトランペットには「余白」がある。速く吹かない。音を詰め込まない。むしろ、音と音の間の沈黙が語りかけてくる——これがマイルスを他のジャズミュージシャンと決定的に分ける点だ。
ジャズを聴き始めた人がよく感じる「難しそう」という感覚は、マイルスを聴いた瞬間に消える。音が少ない。シンプルに美しい。でも聴けば聴くほど、その一音一音に途方もない意図が込められていることに気づく。
5つの時代を作り直した唯一の男
多くのミュージシャンが「ひとつの時代」を代表する。マイルスは違う。
- 40年代:チャーリー・パーカーとともにビバップを確立
- 50年代:『Birth of the Cool』でクールジャズを発明
- 50年代後半〜60年代:『Kind of Blue』でモーダルジャズを世界標準に
- 60年代後半〜70年代:『Bitches Brew』でジャズとロックを融合、フュージョン誕生
- 80年代:ヒップホップ・ファンクを取り込み再び革新
同じアーティストが、これだけの革命を起こした例は音楽史上ほぼ存在しない。
初心者に最も聴いてほしい1枚
迷ったら『Kind of Blue』(1959年)一択だ。理由はシンプル——世界で最も売れたジャズアルバムであり、同時に最初の1枚として完璧な入口だから。難解さがなく、それでいて聴けば聴くほど発見がある。ジャズのない人生と、ある人生では、豊かさが違う。
『Kind of Blue』:なぜこれが世界一売れたジャズアルバムなのか
1959年3月・4月のたった2日間のセッションで録音された本作は、事前のリハーサルがほぼなかったという事実から始まる。マイルスは当日スケッチのような楽譜をミュージシャンに渡しただけ。それが、あの完璧な音楽になった。
モーダルジャズの革命的な点は「コード進行の制約からの解放」にある。それまでのジャズは複雑なコードチェンジを高速でこなすことが技術の証明だった。マイルスはそれを捨て、一つのスケール(旋法)の中で自由に歌うことを選んだ。
結果として生まれた音楽は、ジャズを知らない人でも直感的に「美しい」と感じる普遍性を持つことになった。
「So What」の冒頭16小節——あのベースラインから始まる静かな問いかけに、世界中の人々が今も答えを探し続けている。
『Bitches Brew』:最も誤解されてきた名盤
1970年リリースの本作は、当時のジャズファンから猛烈に批判された。「エレクトリック楽器を使うのは裏切り」「これはジャズではない」。
しかしマイルスは言った。「俺は常に前を向いている。過去の音楽は弾けない」。
ジミ・ヘンドリックスとスライ・ストーンに触発されたマイルスが作り上げたのは、ジャズとロックとアフリカ音楽が溶け合う全く新しいサウンド。今聴くと驚くほど「現代的」で、ビョークや90年代のクラブミュージックへの影響が随所に聞こえる。
本作を「難しい」と感じるなら、ヘッドホンで夜中に音量を上げて聴いてほしい。そのカオスが、突然「快楽」に変わる瞬間が必ず来る。
マイルス vs ビル・エヴァンス『Waltz for Debby』
| 比較軸 | マイルス『Kind of Blue』 | ビル・エヴァンス『Waltz for Debby』 |
|---|---|---|
| 雰囲気 | 静謐・哲学的・スペーシー | 詩的・繊細・親密 |
| 向いてる場面 | 夜の書斎、思索タイム | カフェ、感傷的な午後 |
| 入門難易度 | ★☆☆(最も入りやすい) | ★★☆(ピアノジャズ好き向け) |
| 購入優先度 | まず最初の1枚 | 2枚目として最適 |
マイルス vs ジョン・コルトレーン『A Love Supreme』
ジャズを深く聴くうちに必ずこの2枚を比較することになる。マイルスが「余白と沈黙の美学」なら、コルトレーンは「燃焼と精神的高揚」。どちらが優れているかではなく、どちらが今の自分に必要かで選ぶべき作品だ。悩んでいる夜にはマイルス、何かを突き破りたい夜にはコルトレーン。
マイルス vs ハービー・ハンコック『Head Hunters』
フュージョン・ファンク路線で比較するならこの2枚。ハンコックはマイルスの元バンドメンバーで、ある意味「マイルスの弟子が完成させた作品」。『Bitches Brew』の方向性をよりポップに昇華したのが『Head Hunters』とも言える。
洋楽好きにはSpotifyがオススメ!
そこで色々な彼の曲を聞いてみて、今回はJAZZに興味のない初心者向けにそんなマイルス・デイビスの曲を5つほど、有名どころのものを紹介してみたい。
というわけで、みなさんもJAZZと聞いてあんまり肩肘はらずにリラックスした気持ちで、どうぞゆったりお楽しみください。
Miles DavisはSpotifyなどでも無料で聴くことができます。
海外サービスなだけあって日本の音楽アプリより洋楽が充実していますので、ぜひお試しください。
音楽アプリを使って膨大なディスコグラフィーを漁ってみるのもいいかもしれないなw
Bye Bye Blackbird
最近までインターネットラジオの「湘南ビーチFM」を聞いていたら、よくこの曲が流れていたw
なんか聞いたことのある曲だなぁ?と思いながら調べてみたら、以前PCの中に集めたマイルスのCDの中にちゃんとこの曲も入っていて、「あ、これマイルスの曲だったんだ!」と改めてまた気づき、慌ててちゃんと聞き返してみたりもしたわしだった。
ようするに所詮はわしもJAZZが好きだと言ってもそのレベルなのである。
曲自体は、いやぁホント良い曲である(*´∀`)
Milestones
もうね、なんというか誰でも一度はCMや何かのBGMで聞いたことがある名曲だね。
この少し早いテンポに爽やかなトランペットがイイ疾走感を生んでいるね。
聞きやすくて親しみやすい名曲。
ちなみに、Miles Davisは「マイルス・デイビス」と発音するのではなくて、本国では名詞の後につくsは「マイルズ・デイヴィズ」と濁点を濁らせて発音するのが正しいのだそうです。
ベーブ・ルースは「ベーブ・ルーズ」
ブルース(音楽のこと)は「ブルーズ」と言うんだそうな。
Two Bass Hit
疾走感がありながら、どこかとぼけた感じのするトランペットの掛け合いがわしは好きだね。
何度聞いても飽きない面白さがこの曲にはある。
マイルスの曲はなんでもそうなんだけど、彼のトランペットには聞きやすさの中に不思議な奥深さを備えていて、彼独特のサウンド(スタイル)があるんだよね。
もちろんJAZZの巨人たちはそれぞれそういった独自のスタイルをみんな持っているんだけど、あのJAZZの黄金期に他の巨匠たちに揉まれながら(例えばパーカーやディズなど)そういったスタイルを身につけていくことは尋常なことではないと思います。
本当に大変だったんだろうな。
So What
「だからなんだっ!?」(それがどうしたっ!?)
これがマイルスの口癖であったらしい。
マイルスは周囲の批判的な意見を言う連中によくこう言って黙らせたそうなw
実にマイルスらしいエピソードだね。
すげえ傲慢なヤツに聞こえるぜ。
マイルスはやはり「帝王」と呼ばれた男なだけあって、強烈な個性と巨大なエゴ(自我)を抱えた男であった。
彼のことを書いた自伝や、彼について語った文献を読んでいると、マイルス・デイビスは周囲の人間に結構ムチャクチャなことを言ったりしたりしているんですよね。それだけに周囲の人間や、彼をとり巻く人間関係とよく揉め事を起こしたのだろう。
そんな巨大なエゴを抱えながら生きた男が、自我を素晴らしい「JAZZ」という「音楽」に昇華させたその才能は、やはり素直にすげぇなぁと頷いてしまう。
わしがマイルスみたいな性格だったらあんな風に生きられないだろうなぁ…(;´∀`)
無理だろうなw
Straight, No Chaser
この曲にもなんだかマイルスの真っ直ぐで時に自己中心的な人間性が現れているような気がする。
「オレがやっているのは、ただマイルス・デイビスという音楽だ」
彼は生前、批評家たちの批判の的にされた時に、周囲の人間によくそういっていたようです。自分がやっているJAZZというものを通した「マイルス・デイビス」という音楽については、誰にも一言も文句は言わせない!
そんな確固とした彼の生き様が、ここにもマイルスという強烈な自我とともに垣間見れるのじゃ。
誰にも媚びない男
最後にマイルスの人柄を表す、ある有名なお話をご紹介しましょう。
マイルス・デイビスがホワイトハウスのディナーに招待された時、ロナルド・レーガン大統領夫人がマイルスのことを知らず、
「あなたは招待状に値するどのような事をしたのですか?」と聞いた。
するとマイルスは真顔で答えた。
「そうだな、俺は音楽が進むべき道を5、6回変えてやったのさ。で、あんたは大統領と『やった』以外に何をしたんだい?」
すごいなぁ。時の大統領夫人に面と向かってこんな口をきくとは…(;´∀`)
大統領夫人相手にも全く引けを取らない・
この態度こそマイルスという男の全てを現していると言っていいだろうな。
人によっては鼻持ちならないヤツと映るだろうけど、自信のほどは確かなんだろうなw
まとめ
こんな人におすすめ!
- 仕事のプレッシャーから解放され、頭を空っぽにしたい30代ビジネスマン
- 「ジャズを聴き始めたいが、どれから入ればいいか分からない」方
- ストリーミングではなく、物理的な「モノ」として名盤を所有したい方
| 作品名 | 雰囲気 | おすすめのシチュエーション |
| Kind of Blue | 静謐・クール・内省的 | 一人の夜、深い思考に耽りたい時 |
| Bitches Brew | 混沌・アグレッシブ | 限界突破したい時、エネルギーが欲しい時 |
| 'Round About Midnight | 哀愁・ロマンチック | 恋人と過ごす夜、映画のようなムード |
迷ったらこれで間違いない!
この音を、圧縮された音源だけで済ませるのはもったいないのじゃ。








