
ちわ~!わしだよ。
キミは、飛龍観を見たことはあるか?
あ?なんだって?


飛龍観を見たことはあるか?
なぁに、それ?


ポ〜・・・?
ヒリュウカンって、なんだそりゃ?


ふふふ……やはりしらんか。
わしの予想通り、お前は飛龍観もしらないアホうさぎだったんじゃな。
誰がアホうさぎだ!


よし、それでは今回特別にこの記事で天橋立名物・飛龍観についてたっぷりレクチャーしてやろう!
「一人旅・後半戦」1日目
二週間ぶりに京都にやってきたおいさんは、ちょいと七宝焼の記念館にがっかりしつつ、特急列車に乗り込み京都の天橋立に向かうのでした。
前回まではこちら
京都に七宝を見に行ったよ、という話(*´ω`*)
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一人旅は後半戦へ 二度目の京都は七宝に魅せられて
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京都観光2 がっかり日本三景 天橋立!
あたりはもう真っ暗だった。
やって来たのは日本三景の一つ、天橋立である。天橋立駅に着いたのはなんと夜の9時近く。
京都駅から天橋立を目指して特急列車に乗ってやって来たはずなのに、それでも4時間以上かかってしまった。

と、遠いなぁ……
天橋立駅
こんなにも遠いとは恐るべし天橋立。同じ京都とは思えないw
特急料金3800円もかかったのに…クソっ!(;´Д`)
駅から歩いて今夜の宿天橋立YHに行く。駅の目の前の天橋立の中を歩いて対岸のYHまで行くのだ。
最初、新しいiPhoneを見た時は驚いた。
ええ?天橋立の中を行くの?あれって歩けるの?
新しくしたiPhoneが故障したのかと一瞬目を疑ったw
でも、そうではない。そう、確かに天橋立は渡れるのだ。
誰もいない橋立の中を一人歩いていく。
暗くてよくわからないが中は高い松の木立に囲まれた海浜公園で悪い感じはない。でも、人がいなさすぎる。夜の9時である。
もう少し人がいてもよさそうなものだが、この辺りはもう店も何もかも閉めてしまう規則正しい「田舎の見本」みたいなところなのだろう。
反対側から来るような人には一人も出会わない。
途中、いくつか屋根のあるしっかりとした、木でできたベンチとテーブルがある休憩所を見つけたが、ひょっとすると今日はここで泊まれるんじゃないか?と思うくらいの静けさだった。
う~ん、どうしよう?ここで初めての野宿をするか?でもなぁ…YHの予約とっちゃったからなぁ(;´Д`)
本当はここに泊まっても良かったのだが、なんとなく後ろめたいのでYHまで行くことにする。
ようやく一時間以上かかって今夜の宿に着く。YHの受付を済まして聞いてみた。
わし「今夜は何人くらい泊まってるんですか?」
受付「3人ですね。でもお客さんが少ないので、一つの部屋で泊まっていただくことになります」
「え?」
ちょっと待ってくれ。
わしは以前熊野に立ち寄った時、熊野のYHの支配人は客が3人でもプライバシーを配慮して、ドミトリーでも一人一人づつ用意してくれたぞ!
ちくしょう!宛てが外れた。
確かにドミトリー料金で泊まってるんだから文句はいえないのだけれど、もう少しこっちのことを考えてくれよ。
部屋に入るとすでに客の荷物があった。
受付で聞いた話では2人のライダーがわしと相部屋らしい……いいなぁ(ヽ´ω`)
こっちは電車と徒歩でクタクタなんだよ。それをバイクでどこでも自由な所に行けるとは…
文句を言いつつ、風呂に入り、食堂にあるパンフレットやこの辺りのガイドブックを見てすぐ寝た。その後、その2人は帰って来たらしい。
目指すは天野橋立・3大パワースポット!
かんたん説明
ガイドブックによるとこの天橋立には日本最古のパワースポット
- 天橋立神社
- 元伊勢籠神社
- 眞名井神社がある。
この3つを天野橋立3大パワースポットと呼ばれているそうな。
3大パワースポットかぁ・・・
できれば行きたいけど、全部周ろうとしたらだいぶ時間かかんのかなぁ?
3大パワースポット・その一 真名井神社
さっそく次の日YHを出てiPhoneで調べてみると、
なんとわしの泊まったYHのすぐ隣に件のパワースポットはあった。なんという偶然w
その距離歩いて1分。こんな近いところにパワースポットがあるとは出来過ぎた話である。
そんな幸運に感謝しながらも宿を出てすぐ近くの眞名井神社を参拝する。
こぢんまりとしているがどこか威厳のある感じがする社である。
見た目はなんてことはないのだが、なんとなくこの小ささに親しみを覚える(*´ω`*)
そのほかに境内にはこんな不思議な岩があった。霊石だろうか?
隣にはご神木も。まぁデカイ。
こんな小さな社も岩がご神体かしら?
まぁいいや。とりあえずお参りして、とっとと天橋立を上から見下ろせる展望台に行こうw
眞名井神社の境内には天の眞名井の水というご霊水が滾々(こんこん)と湧き出ている。
お参りを済ませ、霊験あらたかなこの眞名井の水を水筒に汲み、立ち去った。
3大パワースポット・そのニ 伊勢籠神社
しばらく行くと、リフト乗り場に行く途中に伊勢籠(いせこの)神社が見えてきた。
籠神社(このじんじゃ)は、京都府宮津市にある神社。式内社(名神大社)、丹後国一宮。旧社格は国幣中社で、現在は神社本庁の別表神社。
元伊勢の一社であり、「元伊勢籠神社」とも称する。また「元伊勢根本宮」「内宮元宮」「籠守大権現」「籠宮大明神」ともいう。丹後国総社は不詳だが、当社が総社を兼ねたとする説がある。
これも例のこのあたりの3大パワースポットの一つらしい。
おいおい、今日起きて歩き始めて15分でもう二つもパワースポットまわっちゃったよw
……早いなぁ(;´∀`)
それにパワースポットっていったら、もっとなんか古臭くて神秘的な雰囲気がするもんなんだけど、ここの鳥居とか割りと新しくてあまり神秘的な感じはしない。
明らかに最近作りましたという感じはそこらじゅうに感じられる。でもまぁ、せっかく来たんだし、立ち寄ってみるか。
境内の石畳は新しく、朝早く来ただけあって人も少なく清々しくはあるのだが、神々しい霊気のようなものはこの境内にあまり感じない。
ただただ新しくて綺麗な感じがするだけの社である。なんか…なんかちがう!(;´∀`)
これはパワースポットじゃねぇ!
ぶつくさと文句を言いつつもリフト乗り場に向かい、リフトに乗る。
リフト高ぇっ!!www
意外な急斜面にビビり倒すわし。でも天橋立の眺めは最高だぞ!
天橋立・傘松公園(かさまつこうえん)
リフトに乗って傘松公園にやってきた。
展望台に登りたつと、天橋立が見下ろせる。
うわ~、すげぇ!これだよこれが見たかったんだよ!
……でも、なんかちがう?
あれ?おかしいな?
確かに天橋立ではあるのだが、なんとなく違和感がある。
なんとなくいつもTVなどで見ていた天橋立とはどこかちがうのである。
この違和感はなんだろう?(゜o゜;
なんとなく晴れないもやもやを抱えつつ、天橋立名物、股のぞきをして観る。
股のぞきをすると天地が逆転し、まさに天にかかる橋のようにみえるらしい。
本当かしらん?とやってみるが…うん、まぁ橋立は橋立だね。言うほどのもんじゃないよw
しかし、なにかがおかしい。天橋立を跨いで見てもその違和感はなくならなかった。
しばらく展望台を歩いていると、その訳がわかった。
それは「反対側の展望台からは飛龍観が見えます」の看板が見えたおかげだった。
反対側?この山の上に反対側なんてないぞ?それに飛龍観ってなんだ?(゜o゜;
注意ポイント
なるほど、それで合点がいった。
わしは普通の天橋立の写真とは反対側の視点で天橋立を見ていたのだ。
わしが見ていたのは斜め一文字と言い、北側の傘松公園からの天橋立の眺め。
名前のとおり斜め一文字に見える景観からその名がついたそうな。あ~あ、そういうことか。
納得wでも、じゃあもう一度反対側の山に登ってこの橋立を見るか?
…いや、もういいや。なんとなくもう飽きた。次に行こう(;´∀`)
おいさんのがっかりスポット案内!
ではもう一つ、皆さんに天橋立の中のわくわくスポットをご紹介していこう!
この中をずんずん歩いていく。昨日は見つけられなかったが、この天橋立の真ん中に最後のパワースポットがあるという。
わくわくスポット一 よくわかんない立て札
昨日は暗いし、怖くてよく見えなかったけど中はこんな風になっていたんですねw
それにしてもこの立て札、わざわざわしらにここが天橋立であることを教えてくれているんですな。
風流ですねぇ…(*´∀`)
う~ん、昼間でも人がいないぞ…大丈夫か?ここ日本三景なんだろ?
次に横道にそれて浜辺を歩いてみる。浜辺はこんな感じ。
なぁーんもねぇ!ここはなんてことはない海。……普通だ。ヒマなのでもう少し歩いてみる。
それにしてもここらへんは有名な天橋立の中だってのに人がいない(;´Д`)
わくわくスポット弐 倒れた樹
しばらく歩いているとこんなもんを見つけた。
何だこの木?どうやら台風かなんかで倒れた木であるらしい。
ご丁寧に飾ってあるという…「いやぁ~…風流ですなぁ!」ってみればいいのか?
ここらへんは大きな木がゴロゴロしているなあ(;´∀`)
伊勢湾台風の時に倒れた木をまだこうして置いて飾ってあるんだって。
わくわくスポット参 よくわかんない普通の木
これも天橋立の有名な木であるらしい。……う~ん、そういわれても。
「それで?(;´Д`)」という感じなんだけどw
がっかりスポット四 デッカイ大砲
うわぁ!すげぇ!こんな大砲が普通に置いてある!
いいのか?こんなところにこんなすげぇ兵器をちょこんと置いてもいいのか?
しかも普通に触れる!!!これはすげぇ!!!!
・・・・・・・こんな風に自分の中で無理やり盛り上げてみた。
というように、こんなものしかこの天橋立の中にはない。これはかなりしんどい!
一人旅史上始まって以来のがっかりスポットだぞ!
なんかこの旅でよくこういったがっかりスポットに行き着くなぁ…
でも、なんかここまで来ると逆に楽しくなってきたヽ(=´▽`=)ノ
3大パワースポット・その三 天橋立神社
天橋立神社に着いた。
ここが最後の3大パワースポット!天橋立神社である!
そしてここには勇者の泉が湧いているという!それは磯清水という不思議な水のことである。
磯清水 - 砂嘴にある井戸で両側が海であるにもかかわらず、口に含んでも塩味を感じない不思議な名水として古くから珍重されている。
和泉式部が「橋立の松の下なる磯清水都なりせば君も汲ままし」と詠ったと伝えられている。環境省選定の名水百選に選ばれている。
あ、先に地元の人っぽいおっさんが水汲んでる。わしも汲んでみよう。
ホントは飲んじゃいけないらしいけど、汲んだ水を飲んでみた。
話通り海の真ん中に浮いているはずなのに、ここの水は真水であった。
さぁこれを飲めばわしも勇気凛々…!味の方は…
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…………………………………まぁ、こんなもんか(;´Д`)
あ、味はあえて記さないでおこう!www
じゃあもう今日は次のところへ行こう。
天橋立の中を再び歩き、途中で橋立の中にあるお店(!)
あさりうどんを食べる。橋立の中には店もあるんか…(-_-;)
正直、味の方はあまりうまくなかったけど、お腹いっぱいになればいいや。
しばらく歩いて天橋立を出て、ぶらぶらしていると近くのなんか大きな寺に行き着いた。
知恩寺
智恩寺(ちおんじ)は、京都府宮津市にある臨済宗妙心寺派の寺院。山号は天橋山(てんきょうざん)または五台山。切戸(きれど)の文殊、、九世戸(くせと)の文殊、知恵の文殊とも呼ばれる。
寺伝によれば、808年(大同3年)の平城天皇の勅願寺として創建されたという。延喜年間(10世紀初頭)には、醍醐天皇から勅額を下賜されたというが、以後、中世までの歴史は判然としない。当初は密教(真言宗)の寺院で、禅宗寺院になるのは南北朝時代以降である。
古くから文殊信仰の霊場として知られ、謡曲「九世戸」の題材となっている。現存する多宝塔は室町時代のものだが、本堂、山門、方丈等はいずれも近世以降のものである。
ここは知恩寺といって808年に創建され、古くから知恵を授かる文殊信仰の寺院として知られている所。
せっかくなのでお参りする。わしにも良い知恵が授かりますように。
境内はなんとなく優しい雰囲気をたたえた、まるでちょっと浅草の浅草寺を少し小さくしたような感じのすごく親しみやすいお寺だった。
ああ…なんかいいですね。田舎の良い感じのお寺って感じがします(*´∀`)
そしてなんだかんだ言って、ここが今日一番のパワースポットだった。
なんだったんだ?あの3大パワースポットは!?
そして少し疲れたわしはようやくまた天橋立駅に辿り着いた。
今日はもう一つ、立ち寄りたいところがあるんだ。
このまま列車に乗って次の城崎温泉に向かおう。