

ちわわ、ちわ〜!おいさんだよ。
キミは非常時用のカセットコンロを持ってるかい?
ねえよ。
うちには別にIH調理器があっただろ?


今もちゃんと使えるよ?
ポポポ!


アレだと電気のない災害時だと使えないじゃろう?
なのでわしは電気・ガスの止まった災害時にも強い「カセットコンロ」を買うことにしたのじゃ!
そこで今回はそんな「イワタニ カセットフー アウトドアこんろ タフまる」を紹介していこう!
※この記事はドラねこが実際に自腹で買った製品をレビューする記事です。
「良いところは良い、悪いところは悪い」とプロダクトをしっかりレビューする内容となっており、記事を読みつつ「お、これは良いな、買ってみようかしらん?」と思っていただいた方だけリンク先から「ポチって」いただけたら幸いです。「お前には一銭の金も渡したくないんだよ、この水色ネコメガネが!!」という方は、読まずにブラウザバックをすることを推奨します。
見た目もゴツいカセットコンロ
カセットコンロを購入した。
2019年はまたしても災害の多い年で、南房総が台風などで甚大な被害を与えた。
そうなるとやはり心配なのが断水やガス・電気が止まってしまうことだろう。
実際に南房総でもそれで多くの人が苦しむ様子がTwitterなどでたくさん挙げられていた。
水などはすぐに給水車がやってくるのでなんとかなるかもしれないが、電気・ガスを止められてしまったらどうしもようもない。
煮炊きもできない状況では冬場、暖をとることもできないし、調理もできず不便なことだろう。
そこでわしはIH調理器を買っていたのだが、今回新たにカセットコンロを購入することにした。
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そしてわしはなるべくキャンプに行きたいので、アウトドアでもしっかりと使えるものを選びたかった。
色々調べてみたが災害時に強いカセットコンロというと、今年発売されたイワタニの「タフまる」がとても災害時に強そうなのでこれを選んだ。
パッケージの説明では「風に強いダブル風防ユニット」搭載!と思い切り書かれているが、一体どれくらい強いのだろう?

実際に開けて使ってみるのじゃ。
開封の儀
まずは中を開けてみることにする。
外観はかなりゴツめのケースで覆われていて、まるで電動ドリルが入っている工具箱のような見た目。
タフまるはハードタイプの専用キャリングケースが付属するため、車載時にもかさばらず、積み込みもスマートに行える。ケース内にしっかり収まる構造になっており、輸送中のガタつきや破損の心配がない。
これなら災害時、多少ぶつけても中のコンロが痛むことはないだろう。
ケースを開けるとまだ袋がかかった状態のカスコンロが現れた。

では以下に良いところを挙げていくのじゃ!
良いところ
ケースから出すと見た目こんなかんじ。
最近のスリム化している一般的なコンロに比べ、見た目かなりゴツく、まわりの風防が高めになっているのがわかるだろう。
ゴトクがしっかり安定する構造
ガスコンロ内のゴトクを取り外してみると、内部が風防になっていて、内と外の2つで風をシャットアウトする構造であることがわかる。
鋳物製の頑丈なゴトクを採用し、ダッチオーブンなどの重量のある鍋でも安定感を保てる。アウトドア調理の幅が一気に広がるうえ、耐荷重にも信頼が置ける。
多項式のバーナー
ココがポイント
バーナー部分は多項式で火足も短く、ここにさきほど取り外したゴトクをのせるとしっかりと風を受け止めてくれる構造になっているようだ。
こちらはカセットガスを入れる部分。
圧倒的な耐風性能
風防と一体化した頑丈なデザインによって、屋外での使用時にも火がブレにくい。風速2.0m程度の環境でもしっかりと安定し、炒め物や煮込み料理など火加減を必要とする料理にも対応可能である。

ではまずどれくらいの火力なのか家の中で使ってみよう。
実際に使ってみて
買ってきたカセットガスを挿入して点火する。
横から見てみるとバーナーが低く設計されていて、ゴトクの足が高いのを見ていただけるだろう。
火力もなかなか強く、安っぽくて弱々しい感じはしない。これならアウトドアでも少しの強風ならガスの火が消えることなく調理できそうだし、災害時も活躍できるだろう。
実際にどれくらいの火力なのか鍋をおいて使ってみる。
今晩のおでんを作りつつ、IHでは使えないアルミの鍋を載せてつかってみよう。
下からわずかに見える火がけっこうなガスの音をたてて勢いよく燃え上がっているのがわかる。
おでんをいれた鍋はわずかな時間で沸騰し、火力の微調整もカンタンで、実際に今回使ってみてとても優れた調理器具であることがよくわかった。

火力は申し分ないのだが、大きい分少しガスの使用時間が短いかもしれない。
気になった方はこちらからどうぞ
悪いところ
あえて欠点を上げるとするならば、
重量がややネック
本体とケース込みで約2.4kgと、一般的な卓上コンロよりも重い。そのため、徒歩キャンプやバックパックスタイルにはやや不向きである。
サイズがかさばる
風防一体型の構造により横幅が大きめで、荷物の隙間にスッと入れにくい。オートキャンプでは気にならないが、軽量装備派には難点。

ソロキャンプでは絶対に持っていけないサイズである。
値段は少々高め
実勢価格は1万円前後と、カセットコンロとしては高価格帯に属する。風防や耐久性を含めたトータル性能をどう捉えるかで評価が分かれる部分である。
だが、こうしたマイナス点はあまり大きな問題とは思えないので、非常時に外で煮炊きをするように備えておく分には十分な機能であると思う。

そして個人的にはここが一番ダメなポイント。
ココがダメ
火力調節用のつまみがいささか固めになっていて、非常に回しづらい点がマイナスであった。
結構な力を入れないと回せないのでここまでタフな使用にしなくていいとは個人的に思う。

ツマミが硬いという点は予想外だったのじゃ。
こんなもん使ってみねえとわからねえよな。

まとめ
記事のまとめ
- 風の強い環境で調理することが多い人 → 海辺や高地など、風が吹きやすいキャンプ場によく行く人には絶大な安心感がある。
- ダッチオーブンや鋳物鍋を使いたい人 → 重い調理器具でもしっかり支える頑丈なゴトクと火力が魅力。
- アウトドアギアに妥協したくない人 → 多少高くても長く使えるものを選びたい人にはまさにうってつけ。
イワタニのタフまる CB-ODX-1は、「タフ(頑丈)」という名前に偽りなしのアウトドア専用コンロである。風に強く、安定性に優れ、ダッチオーブンなど重い調理器具にも対応できる剛性を持つ。特に風防一体型構造は画期的で、野外における「火が安定しない」という悩みを根本から解決してくれる。
一方で、重量とサイズ感はそれなりにあり、車移動を前提としないキャンパーにとっては選択肢から外れる可能性もある。また価格も手頃とは言えないが、その分性能面では大きく上回っているため、しっかり元は取れる。
「とりあえず安いコンロ」から「頼れる1台」にランクアップしたい人にとって、このタフまるはまさに最適な選択肢だと言えるだろう。

防災グッズの一つとしてタフまるは、アウトドアの「火」にまつわるストレスを一掃してくれる頼れる相棒。妥協のないギアを求めるすべてのキャンパーにすすめたい1台だ。