この記事は、わしの大好きなBECKの新作「Morning Phase」についての思いを語る記事だよ。
ちわわ、ちわ〜!おいさんだよ!
キミはBECKは好きかい?
BECKはいいよな。
オレはけっこう好きだぜ。
そうじゃな。
今回はそんなBECKについて語って見たいと思うのじゃ。
先日グラミー賞を受賞したよな
そう。そのBECKが先日グラミー賞を受賞した作品が「Morning Phase」なのじゃ!
今回はそんなBECKの6年ぶりのニューアルバム!「Morning Phase」について語りたいと思うのじゃ!
BECK新作は「Sea Change」の再来か!?
ミュージシャン、漫画家、小説家。
新作が出るたびに、世間の評判とは関係なく毎回かかさず買ってしまう、贔屓にしているアーティストや作家というものを、誰しもがいることだろう。
わしにもそうしたアーティストが結構いる。ミュージシャンの中では今回紹介するBECKが、その一人。
「メロウ・ゴールド」に収録されているBECKのヒット曲「LOSER」に魅せられて以来の大ファンであるw
BECKの大ファンであるわしは、今月の2月25日にもちろんソッコーでGETしたw
そんな興奮気味なわしは何よりもこのアルバムが出るのを楽しみにしていたんですよ!
いや~、本当に嬉しい!( ;∀;)
そんなBECKの新作「Morning Phase」は、一言で言って「Sea Change」のようなテイストのアルバムである。
かんたん説明
サウンド的にはやはり「Sea Change」に参加したメンバーなだけあって「Sea Change」に似ている曲調になっている。
まぁずべこべ言ってもしょうがないので、まずはこれを聞いてもらおう。
「Blue Moon」はこのアルバムの中で一番すばらしい出来の曲だろう。
初めて聞く人はこの取止めもない曲調に戸惑う方もいるかもしれない。
しかし、ベックという人は元々ポップな曲ばかりを作るミュージシャンではない。
ベック・ハンセンの魅力を一言で言うと、
「音で現代アート」をしてしまうミュージシャン。
と言っても良いだろう。
生活音からラップまで組み合わせて現代アートのように音楽を作ってしまうアーティスト
多くのミュージシャンはお金を儲けるため、
リスナーを楽しませるため、カッコ良い曲で人気者になるために曲を書いて歌っているのだろうが、BECKというアーティストはそんな類のミュージシャンではない。
ベックの祖父が現代アーティスト。
その影響から普通だったら音楽にならないような生活音や擬音など街に溢れる音を見事にサンプリングして様々な音楽を作り上げてしまうおもしろいアーティストなのだ。
それはあたかも現代アーティストが、
ゴミとしか思えない空き缶で思いもよらない素晴らしい作品を作るのと同じ感じである。
ベック・ハンセンは現代の閉塞感を覚える音楽業界に純粋に音楽の可能性を見つけるため、様々な技法とアイデアを駆使して音楽を作り続けている、まさに芸術的なアーティスト*1なのだ!
その音楽に取り組む姿勢は、
現代ではアーティストとは呼べないミュージシャンが多い現代では(日本でいったらAKBとかw)
まさしく本当のアーティストといって過言ではないだろう。
今作の「Morning Phase」にも、そんなアーティスティックな楽曲が多く収録されている。
このアルバムは口当たりの良い聞いていてわかりやすい、バカみたいにくだらないポップスなどは入っていない。
どこまでも玄人向けの作品である。アートがわかる人向けの作品と言ってもいいだろう
そういう意味では、余計なお世話かもしれないがアルバムのセールス的にはもしかしたら振るわないかもしれないが(ホントに余計なお世話だねw)
どこまでもBECKらしい作品
それでも今作はベックらしい、美しくも掴みどころのないサウンドと、
意外性に満ちたおもしろい曲の展開が随所に溢れていて、聞いていてとてもおもしろいw
それでいて、聞いていると落ち着いた気分になれる秀作と言っていいのではないのだろうか?
ただ残念なことに全曲聴き通して感じたことは、「Sea Change」に比べていささかボンヤリとしてしまっていて、まとまり、いや、「核」となるような楽曲が見当たらないことだろう。
一聴すると「Sea Change」っぽさが感じられるのだが、「Sea Change」ほどの珠玉の名作には彩られてはいない。
もう少し何度も聴きこんでいけば、印象も変わるのかもしれないが、
本作は「Sea Change」よりもっと内面的なアルバムとなっているように思われる。
訳知り顔に偉大なアーティストを評論しているが、
BECK節は本作でも健在で、総じてこの「Morning Phase」は素晴らしいアルバムであることに変わりない。
ただちょっと内容が芸術向けなアルバムなので、聞いていて楽しいポップスを求める人にはおすすめできない。
しかし、昨今のくだらないJ-POPに飽々している人は、たまにはこんな音楽を聞いてみるのも良いかもしれない。
劣化したJ-POPに比べれば、今作のBECKのアルバムは間違いない名作であるw