ちわわ、ちわ~!おいさんだよ!
キミは静岡の茶畑は見たことあるかい?
ちゃばたけ?
そんなもん田舎行きゃどこにでもあるだろ。
では、静岡の富士市にある最も風光明媚な茶畑として知られる大淵笹場(おおぶちささば)は知っているか?
お、おおぶちささば?
なんじゃそりゃ?
大淵笹場は「おーいお茶」のCM等でも使われる静岡の人気お茶スポットなのじゃ!
ということで、今回は番外編!
GWにおすすめな静岡の観光スポット!大淵笹場を散策していくぞ!
静岡屈指のフォトスポット!大淵笹場に乗り込む!
実家から車で一時間半。
ナビを頼りに大淵笹場にやってきた。
ここ「大淵笹場」は知る人ぞ知る人気観光スポットとして、近くにはちゃんと専用の駐車場まで用意されている静岡屈指の映えスポットなのだ。
ちゃんとトイレがあるでしゅ。
キレイなトイレじゃな!
これなら有事の際にも安心じゃ!
近くの看板にはここが大淵笹場の入り口であることを示唆しているだけでなく、この場所の歴史もあっさりとだが解説してくれている。
農家に迷惑をかけない。
ゴミは持ち帰る。
・・・なんか当たり前のことだけど、ちゃんと注意事項が書かれているな。
それだけマナーのわるいオキャクさんがいるってことでしゅ。
ではさっそく現場に乗り込んでみよう!
開始早々遠くに例の茶畑が見えてきた。
近くのノボリにはしっかり「OBUCHI-SASABA」と書かれている。
これで「おおぶちささば」って読むんだな。
はじめてしったでしゅ。
外人の観光客用のためかしっかりと英語で書かれた看板まで用意している念の入りよう。
アレはなんじゃ?!
観光客用の写真撮影スポットじゃねえの?
なんと入り口付近にはこうして大淵笹場の写真スポットまでしっかりと用意しているようだ。
へえ、葛飾北斎も絵にしてるのか。
ここには来なかったみたいだけど、近くで絵を描いているみたいじゃ。
あの建物はなんだ?
行ってみるのじゃ!
お茶の無料試飲も可能
ここの大淵笹場では来客者にお茶を振る舞っているらしく、
この小さな小屋ではお茶の無料試飲ができるらしい。
せっかくなので吾輩ももらって飲んでみた。
…なんか茶の味がしねえ。
…あんまり美味しくない茶じゃのう。
このようにオシャレの缶に入って販売されているようだ。
・・・これは?
春先にはこのようにキレイに咲いた梅の花の近くに富士山が見えるみたいじゃな。
アレはなんじゃ?
なんか人がたくさんいるよ?
なんじゃ。
ジャージ姿の制服を見ると、どうやら地元の中坊みたいじゃな。
中坊ゆーな。
・・・たぶん中学生の課外授業かなんかだろ?
なんだろ?茶摘み体験でもしてんのかな?
よく見てみると、なにやら農家の男らしき者の話を聞く班と、椅子に座って何か作業をしている者たちとに別れているな。
何やってんだろ?
見てみるとどうやら積みたてのお茶をガスで燻しているみたいだ。
ああやって実際にお茶がどうやって出来るのか体験しているのだろう。
近くの畑にはグッドデザイン賞を受賞した看板が立てかけてあった。
土木学会デザイン賞?!
…だってよ?!
・・・・・・畑にグッドデザイン賞なんて聞いたことがないのじゃ。
前代未聞の出来事じゃ。
・・・たしかにかわってるでしゅ。
それほどまでにここの景観が素晴らしいのか・・・
期待に胸を膨らませながら奥へと進んでいくことにする。
いや〜・・・
それにしても今日は良い天気じゃなあ!
一面の茶畑も青々としてこれが「THE・静岡」の5月の風景じゃ!
確かに5月のこの季節の風景は新緑の緑が鮮やかだよな。
おいさんはいつか、このジキのしずおかがイチバンすきっていってたでしゅね?
そうじゃまさにこの光景こそが「おーいお茶」などのCMで見る日本の原風景じゃ。
あ!確かにどこかで見たことある!
この日は茶畑もどっからどこまでも青々としていてキレイだった。
晴天・・・とまでは言わないがそれにしてもキレイな茶畑である。
こういうところを切り取ってCMに使うんじゃろうなあ…
確かに茶畑に茶摘み娘が手積みで新茶を取っている・・・
そんな絵が思い浮かぶもんな。
茶畑の隅にはこの時期のお花・花菖蒲が咲いていた。
いいねえ!
わし花の中で一番菖蒲(あやめ)が大好きなんじゃ!
菖蒲(しょうぶ)は勝負にかかっていて、古来から男の子の花として5月の節句に飾られていたのじゃ。
・・・へえ、そうなんか。
よくを言うと、池の中に咲いている菖蒲が一番キレイなんだけどなw
この大淵笹場が人気スポットなのは実はわけがある。
お気づきの方も多いだろうが、ご覧の通り四方は茶畑の他にどこにも電線が見えないことで有名なのだ。
あ!ホントだ!
・・・気づかなかったw
このように周りには人工物がほとんどないことから、映画やCMの撮影によく使われるようになって、5月の静岡を代表する人気スポットになったのじゃ。
お茶のどアップ。
長く伸びている新芽が今年の新茶なのだろう。
たしかにこうしてみると・・・
周りは段々畑になっているだけで近代的な物は何もないな。
ここらへんまで来ると遠くに人工物が見え隠れするが・・・
構図を変えたらあら不思議。
一面の茶畑で何も見えなくなったw
振り返ってみると、ホラ!
うわあ~!
こっちから見た景色もいいな。
これはこれでキレイでしゅ!
それだけではないぞ!
あの奥には茶畑の後ろにそびえ立つ富士山が・・・
富士山が・・・見えない。
今日は天気予報が「晴れのち曇り」って言ってたぜ。
あ、アレ?
ホントならあそこから富士山が顔を出すはずなのに。
曇ってなんにも見えないよお〜
引用:富士市HP : 大淵笹場(富士山と茶畑の絶景スポット)について
・・・おかしいのう。
ホントならこんなふうにしっかりと富士山をバックに見れるはずなのじゃ。
へえ、本来ならこんなふうに見れんのか。
・・・でも、今日はダメそうだぞ?
斜面に浮かぶ茶畑
やっぱり大淵笹場一番の映スポットといえばこの斜面にさしかかる部分だろう。
この道がうねっているところらへんがかなりたまらないのじゃ。
今までの単調な景色に変化がついて確かに見栄えが良くなるな。
ここらへんも周りを見回しても人工物はほとんどない。
そして本来ならあの雲の向こうに富士山が見えるのだが・・・やはり今日はまったく見えないらしい。
あ〜あ・・・
あの蜘蛛が晴れてくれたら富士山の姿が拝めるんだがなあ・・・
しょうがねえだろ。
・・・青々とした畑は完璧なんだけどな。
こちらから見た風景もなかなか美しい。
この整然と揃った茶畑となだらかな急流を打つ地面の傾斜がなんとも目を引く場所になっている。
見よ!
この景色を。なかなか良い風情があるじゃないか。
なんか道も直線になってなくて良いアクセントがあるよなw
横から見た新緑の緑も素晴らしい。
緩やかに下っていく風景もオツなものである。
このなだらかな斜面!
うわ〜!
いいねえ!!
この斜めからみた誰も居ない茶畑。
切り取って見たら昔ながらの風景みたいでとっても風情がある。
見よ、たぬき。
この風景を見れば吾輩が新緑の季節がいかに好きかわかるじゃろう。
ポポポ〜・・・
キレイ〜
いいなあ〜
こんなところで住んでみたいなあ〜
まさにそう思わせるところだからこそ、人気スポットになったんだろうな。
斜面の中腹ではこの茶畑を管理している農家さんであろう人がちょうど茶摘みをしていた。
ここからの風景も最高じゃあ!
ちゃばたけのかたちがキレイでしゅ
この新緑の緑がモコモコしているのがたまらんのう!
ポポポ!
お茶の苗木
上の方までやってきた。
おや?
ここまで来ると・・・
さすがに人工物が見えはじめてきたな。
たしかにむこうにデンチュウがみえるでしゅ。
しばらく歩くと急に景色が変わる場所が現れた。
んん?!
これは・・・?
さっきまで青々とした茶畑が広がっていたのに、ここだけ急に小さな苗が植わっている畑になったぞ?
ははーん、わかった!
これはチャノキの苗じゃ。まだ小さな幼い若い苗をここで育てているのじゃ。
それでここだけちいちゃいショクブツがならんでいるんでしゅね。
チャノキはずっと育てていくと段々木自体が古くなって最後にはお茶が取れなくなると聞いたことがある。
なのでこうして新しい替えの苗をここで育てているのだろう。
反対側はなにやら背丈の低いチャノキが植えられていることから、こちらはさっきの若木がそれなりに育った木なのだろう。
まだ丈が低いな。
これから大きく育っていくのじゃ
こちらはそんなに人もいず、あんまりここまで観光客も来ないようだ。
ここから向こうを見る景色もすごいのう!
遠くにさっき来た山が見えるなあ
たとえこの日富士山が見えなくてもここから麓の風景を見渡せるのは悪くない。
道はここで行き止まり。
ここから引き返して来た道を戻ろう。
なあ、やっぱりここからの風景もいいよな。
確かに。
富士山が見えれば更に良いんじゃが…
ここは静かで何もないだけに、ゆっくりとした時間が流れている。
なんか古き良き日本の風景という感じである。
この茶畑の先にわしらが乗ってきた車の駐車場があるんじゃな。
なんかまだ帰りたくないぜ。
もう少し雲が晴れるまで待ってみようか?
いや、残念ながらこれから天気は下り坂で雨になるらしいから、今回はおとなしく帰ることにしよう。
残念ながら富士山はここにいる間見れなかったが、別に茶畑は逃げないのでまた来年ここにくることにしよう。
で、もう帰るのか?
せっかく富士市まで来たんだから、道の駅にでも行ってメシを食おうか。
・・・その後は、また「あの場所」に行ってみるのもいいかもしれんな。